撮るだけで終わらない ~フォトブック製作~
タイトル未定のライブ写真を撮り始めて
かれこれ1年ほどが過ぎた2023年初頭
撮り溜めた写真を行末を決めるべく
特典会にてタイトル未定の谷乃愛ちゃんへ相談
“撮り溜めた写真をまとめて
フォトブックにしてもいい?”
写真の出口
基本的に撮影した写真については
SNSへアップロードして
本人たちに見れる形にして還元
それぞれ気に入ってくれたら
本人のSNSで告知的に使ってもらうなどしていた
デジタルカメラで撮影
データで納品してスマートフォンで閲覧
デジタルで完結するのが当たり前の時代
その傍ら印刷物ならではの
手にとって眺める行為はデジタルにはない深み
自宅のプリンターで印刷して
日に照らしてインクや紙の凹凸に映る光沢は
また違った表現方法と感じる
過去にもカメラメーカーの
フォトブック作成サービスを利用
高級紙を使用して写真を引き立せることはでき
最初こそ完成度の高さに納得していたが
レイアウトの不自由さに
“こんなもんか”
と思ってしまい数回使用にとどまっていた
そんな中Adobe Illustratorにて
作成したデータを持って
個人でも小ロットで印刷を依頼できる
グラフィックに巡り合う
取り扱いの商品の多さ・紙の種類・厚みも膨大
その中で無線綴じ冊子という商品が目に入り
いつかはこれで個人的なフォトブックを作りたいと思っていた
まずは名刺印刷を利用した
”生誕”や”卒業”のメッセージカードの印刷を利用
そこから継続的に利用させてもらっている
経験値積んでます
名古屋のアイドルちゃんのポートレート写真を
1冊にまとめるところから始めたフォトブック作成
本人や親御さんからの好評の声を聞き
自信をつけていった
周りからも
推しのアイドルちゃんの記念品を作れないか?
とヲタ友から依頼が来たり
私に成人式の撮影依頼をしてくれた子の
写真をまとめて冊子にするなど
定期的に作成をしてノウハウを吸収してきた
なお当方はデザインや
お絵かきの才能は皆無である上
仕事はこのようなデザインとはかけ離れた職種
そんな中でもIllustratorを操作して
それなりもモノにできる
写真の力は計り知れない
タイトル未定 LivePhotoBook
話は冒頭の2023年初頭に戻る
乃愛ちゃんのアンサーは”ぜひ作って”という答え
この言葉を聞いて制作を始めることに
まずは表紙・裏表紙に使えうる写真を選んで
レイアウトを考える
タイトルなどは思いつきであるが
方向性に合うフォントを選び色を決めていく
おおよそのページ数を念頭に置き写真の選定
この約1年でタイトル未定はメンバーの入れ替わりや
衣装も何度か変わっている
その時々の衣装の記録という側面も持ちつつ
送る相手である現行4人のソロページや
メンバー同士のライブ中に触れ合う姿
悲しみや嘆き、表情で魅せる姿をバランスよく選定
ページ数と使う紙に合わせて
背表紙の厚みが変わるため
背表紙の厚みを計算した上でフォーマットを
自分で作る必要があった
グラフィックにて提供される
Illustratorのプラグインに
無線冊子印刷のテンプレート生成が対応
注文時に背表紙の厚みを自動計算の上
Illustratorのプラグインで数値入力すると
テンプレートが自動生成されるようになり
フォーマット作成という"儀式"が無くなり
大変便利になった
Webにて注文・入稿をして
おおよそ1週間ほどで出荷
毎度発送完了のメールに付け添えられる
"お客様のプロモーション活動"
という一文がモゾモゾとする
届いてひと通り確認
目に入る鮮やかな色味と
パラパラと指でめくる感覚がたまらない
本人たちへのプレゼント
4月の中旬にこの話をした乃愛ちゃんと
私が特典会でよく話し込む阿部葉菜ちゃんへは
お披露目とスタッフさんを通じて
その日のうちに二人の手元へ
6月と若干タイムラグがありながら
冨樫優花ちゃん・川本空ちゃんへも
お届けとなりました
本人たちの驚きと好評の声
手渡したスタッフさんからも
"すごい"と声が漏れるのを聞いて
ニヤケが止まらない
そしてイチ個人の制作物にも関わらず
理解が早い運営陣に恵まれていると感じた
親御さんにも眺めてもらったようで
"私よりママが一番喜んでる"と
親子の会話の中にこのフォトブックがあるのが
すごく有難いと思う
未定メンバー宛には初めてのプレゼント
4人とも素直なリアクションに何だか嬉しくなった
届けたいモノ 〜ポトレフォトブック〜
前回記事にしたポトレ
そこで撮った写真を眺めていて
気づいたらIllustratorで文字を打ち始めていた
最初こそ小ボケ程度にぼやいただけだけど
あまりにも自分が気に入ってしまったので
作るなら今かなと阿部ちゃんと乃愛ちゃんの分を
それぞれ1冊のデザインに仕上げていく
たかだか1時間で撮った写真なので
ページ数は無線綴じができる最小の16ページ
納期も次の岐阜のライブに間に合うようにと
勢いだけで仕上げていく
撮影から私の手元に来るまで3週間
ちょっとやりすぎかな?
本人たちへのプレゼント
本当は岐阜のライブの際に渡すつもりだったが
前日に知人に誘われて東京のライブへ行く事になり納品が1日早くなる
札幌以来顔を合わせる二人に
ポトレ写真をデータで眺めたくれた感想を受けつつ
またこんなものを作って
スタッフさんには渡してありますのでと
自分の手元に忍ばせた冊子を見せながら告げる
"売っていい?"というリアクション
"販売については事務所と相談だね"
と冗談で返事をする
リップサービスでもこういう言葉は素直に嬉しい
ただ彼女たちのスケジュール
1日目が東京
2日目が終日岐阜
3日目が昼岐阜・夜横浜
とかなり過密スケジュールで
当日中にスタッフから手元へ引き継いでいたが
移動にヘトヘトで表紙を眺めるだけで精一杯の様子
ようやく中を開いたのは2日目の夜の事だったと
最終日に話してくれました
二人の感想はもとより
横で表紙だけ見て諸々理解したであろう
冨樫優花ちゃんから
"タイトルから素敵です"と言葉を頂いたのが
場外ホームランだった
趣味ですから
この一連の制作物は
イチ個人の趣味の範囲でしていること
営利目的でもないし、あくまでプレゼントが目的
趣味だから。と自分でも言い張らないとやれない事
そりゃ出版社の本に比べちゃ劣る部分はある
自己満足といえばその通り
でも趣味の中でここまでやり切るという達成感
それとモデルさんへと撮らせてもらった感謝を
形になるものでお返ししたいという気持ちが大きい
そんな自己満足ではあるけど
モデルさんとお互いに納得した上で
"キレイ""ありがとう""こちらこそ”
と話せるのであれば嬉しい
記憶の引出し
過去の制作物
今やアナウンサーになったとある子と
放送局のイベント終わりに少し会話
"作ってくれた本は
今でも実家のリビングに飾ってある"
と話してくれた
フォトブックを手に取って
自分一人で
家族と
将来の子供と
"あの時こんなことあったよね"と
振り返りに使ってもらえるツールになってくれたら
こんな嬉しいことはない