【建築写真を撮るために始めること】
この記事を選んで頂き、ありがとうございます。
私は、コマーシャルフォトグラファーとして
活動していまして、建築撮影も好きなジャンルで
日本各地の商業施設や店舗、オフィスや工場、住宅を撮影してきました。
建築写真を始めるためには、撮影技術や機材の基本を理解し、
建築物を美しく表現するためのコツを身につけることが大切です。
これから建築写真を仕事で撮影していきたい方向けの
オススメのステップを紹介していきたいと思います。
1. 機材を揃える
カメラ:初心者であれば、ミラーレスカメラが適しています。フルサイズセンサーを搭載したカメラだと、広角撮影でも画質がクリアで、建物のディテールを鮮明に捉えることができます。FUJIやPhaseoneなどの中判は扱いが大変なので、まずは35mm判のデジカメからがいいかと。
レンズ:建築写真には広角レンズ(16mm〜35mm程度)がよく使われます。広角レンズを使うことで、建物全体を大きく写し込め、ダイナミックな構図が得られます。細部の撮影には標準レンズや望遠レンズも便利です。(予算に余裕があるならシフトレンズを)
三脚:建築写真では、カメラをしっかり固定して、構図を正確に保つために三脚が不可欠です。また、夜間撮影や低速シャッターを使う場面でも、三脚があると手ブレを防ぎ、クリアな写真が撮れます。雲台も耐荷重に余裕のあるものを。
フィルター等:反射を抑えるPLフィルター、動画を撮るならNDフィルターも揃えたい。カメラ内蔵の水準器ではなく、単体の精度の高い水準器
2. 建築写真の基本を学ぶ
垂直と水平を意識する:建築写真では、建物の垂直線と水平線をしっかり合わせることで、歪みのない安定した構図になります。特に広角レンズでは歪みが出やすいので、カメラを水平に保ちましょう。
光と陰影を活かす:建物は時間帯や天候によって見え方が変わります。朝や夕方の柔らかい光(ゴールデンアワー)は陰影がきれいに出るため、建物の立体感が強調されます。また、曇りの日は均一な光で素材感が強調されやすくなります。
構図の工夫:シンメトリー(左右対称)や三分割法を意識して構図を決めると、安定感のある写真に仕上がります。建物の個性を活かした構図を見つけるために、さまざまな角度から撮影してみましょう。
3. 建築写真の練習を積む
身近な建物から始める:自宅周辺や身近な建物を撮影し、構図や光の当て方の練習を行いましょう。公園やビル、歴史的建築物など、被写体を変えることで建築写真の幅が広がります。
街歩きをしながら撮影:街中にある魅力的な建物を見つけて撮影すると、建築の面白さを発見しやすいです。定番の観光スポットからユニークな住宅まで、さまざまな建物を撮影してみましょう。
4. 撮影後の編集も学ぶ
建築写真では、撮影後の編集も重要です。例えば、垂直方向の歪み補正や明るさ・コントラストの調整で、より完成度の高い写真に仕上げられます。
Adobe LightroomやPhotoshopなどの編集ソフトを使って、細かい調整ができるようになると、作品の質が大きく向上します。
5. 他の建築写真家の作品を見る
プロの建築写真家の作品を参考にし、構図や光の使い方などを研究するのも効果的です。Instagramや建築雑誌、ポートフォリオサイト(Behanceや500pxなど)で作品を見ることで、自分のスタイルのヒントを得られます。
6. オンラインコースや本、Youtubeで知識を深める
建築写真の専門書やオンラインのチュートリアルコースを受講し、より専門的なテクニックや知識を学ぶのも良い方法です。構図やライティング、ポストプロセッシングに関する知識が深まります。
7. ポートフォリオを作成する
作品が増えてきたら、自分の写真をまとめてポートフォリオを作成してみましょう。ウェブサイトやInstagramなどのSNSで作品を公開すると、反応をもらえてさらにモチベーションが上がります。ポートフォリオを作ることで、自分の成長を客観的に見ることができ、プロを目指すステップにもなります。
まずは機材を揃え、基本を押さえた上で、
実際に撮影を重ねることが大切です。
ぜひ、さまざまな建物に挑戦してみてください!
店舗撮影のコツをyoutubeにアップしてあります。
よければご覧ください。