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「これ、私でも作れそう?」と思われたら価値が伝わっていない話
「これ、私でも作れそう?」と思われたら価値が伝わっていない話
現代アートを見て、
「んーわからん。私でも描けそう」と思ったこと、ありませんか?
そのアートが数百万の価値があると聞いて、
「えええー、信じられない!誰が買うの!?」と驚いたり。
実はこれ、どんな商品にも起こる現象なんです。
「これ、簡単に作れそう」
「ちょっと工夫すれば、自分でもできそう」
「なんでこんなに高いの?」
こんなふうに思われたら、それは価値が伝わっていないということ。
価格と価値は違う
実際には、素人には描けない。
また、素人のパッと見ではわからない、
高度な技術やそこにいたるまでの物語がある。
アーティストの経験値もある。
だからこそ、「価格」と「価値」は違うもの。
思い出すのは、「芸能人格付けチェック」。
高級ワインと格安ワインを間違える人が多いのと同じで、
本当の価値を見分けられる人は、GACKT様くらいなんです。
そのままでは、せっかくのこだわりが
そこらへんの「普通のもの」と同じに見えてしまいます。
どれだけ特別な技術を使っていても、
どれだけ時間をかけて丁寧に作られていても、
伝えなければ「簡単そう」に見えてしまう。
見た目では伝わらない価値を、どう伝える?
たとえば、パン屋さん。
「パンはコンビニでも買えるし」
「食パンは、ホームベーカリーで作れるし」
と思われること、ありますよね。
でも、お客様に実際に詳しく聞かせてもらうと、
・小麦粉や米粉の選定(国産・無農薬・グルテンフリー対応など)
・発酵時間の調整(長時間熟成で旨みを引き出す)
・焼き上げの温度と湿度管理(サクッともっちりの絶妙なバランス)
などなど、あつーく語ってくださいました。
プロならではのこだわりが詰まっているのに、
それを伝えなければ、「どれも同じ」に見えてしまう。
「米粉100%のパン」と言われても、
「なんとなくヘルシーそう」くらいにしか思われなかったりするものです。
だ か ら こ そ !
「この生地は〇時間じっくり熟成させています」
「国産米粉100%、もっちり食感」
「〇種類の小麦粉を取り寄せ、ブレンドして、黄金比を見つけました」
「発酵に〇時間かけることで、自然な甘みを引き出しています」
「余計なものは入れず、無添加で安心」
こうした「こだわり」を写真と言葉で伝えることで、
普通の食パンとは違う、とお客様に理解してもらえるようになります。
わかる人だけ買ってくれればいい」はもったいない
「この価値がわからない人は、ターゲットじゃない」
と切り捨てるのは簡単。
でも、本当はお客様に魅力を伝えられるのに、
伝えていないだけかもしれない。
伝えれば「すごい!」と感動して、
納得して買ってもらえるかもしれない。
価値を知らない人を「客じゃない」と切り捨てる前に、
まずは伝える努力をしてみませんか?
「わかる人にだけわかればいい」という職人気質はかっこいいですが、
今の時代はもったいないって、私は思っています。
写真で「簡単そうに見せない」工夫
では、どうやって価値を伝えるのか?
ポイントは、「見せ方」です。
・作る工程を見せる(じっくり時間をかけていることを伝える)
・使っている素材を強調する(特別なものを使っていることを示す)
・出来上がった後のストーリーを伝える(単なる商品ではなく、こだわりの背景を見せる)
たとえば、
「ただ焼いたパン」ではなく、
「厳選した国産小麦を使い、無添加で仕上げた、体にやさしいパン」
というストーリーを伝えるだけで、見え方が変わります。
これを写真に落とし込むなら、
・生地のもちもち感が伝わるような断面写真を撮る
・じっくり発酵させている様子を見せる
・素材のこだわりが伝わるように、小麦粉と一緒に撮影する
写真だけで「こだわり」が伝わるように工夫することが大事です。
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まとめ:価値を伝えなければ、価格は納得されない
・価値が伝わらないと、どんなに良い商品でも「普通」に見える
・「簡単そう」に見えた時点で、高く売るのは難しくなる
・スーパーのパンとは違うことを伝えなければならない
ただ商品を並べるのではなく、
「どうしてこの価格なのか?」
「なぜ、この商品は特別なのか?」
そこを伝える工夫をするだけで、
「これ、普通のパンと何が違うの?」なんて思わせない、
本当に価値が伝わる商品写真になりますよ。
余談:「写真の添削?簡単そう!」…いやいやいやいや!
ところで、写真の添削も、実は同じことが言えます。
「写真の添削、私でもできるんじゃない?」
「ちょっと明るさ調整すれば、なんとかなるでしょ?」
と思われること、正直あるんですよね。
でも、いやいやいやいや…!!
私、13年間、写真をやってきています。
しかも、ただ撮ってきただけじゃなく、
「売れる写真」を研究して、みっちり結果を出してきています。
写真の添削って、ただ「キレイにする」だけじゃないんです。
・ どこをどう直せば「売れる写真」になるのか
・ どんな見せ方なら「お客様が欲しくなる」のか
・ 世界観に合わせて、どうブランディングするのか
こういうことを考えながら、添削しているんですよー!!
だからこそ、
「自分の写真、これでいいのかな?」と迷っている方は、
ぜひ一度、私の目でチェックさせてくださいね。
こだわりが伝わる写真にして、
「これ、私でも作れそう?」なんて言わせない、
しっかり価値が伝わる写真を一緒に作りましょう!
無料セミナーは、
2月27日(木)10:00-12:00
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