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写真で見せるから、言葉はいらない?

文章を書くのが苦手、面倒くさい。
「写真さえ良ければ、言葉なんていらない!」
そんなふうに思っていた時期がありました。

「言葉はいらない。写真を見ろ」って、
なんだかかっこいいですよね?


でも、、
写真に真剣に向き合うようになってから、
そんな考えがどれだけ浅はかだったのか、
身に染みてわかりました。

確かに、写真だけで伝えられたら楽です。
「好きなようにイメージを膨らませてね」
というような自由な写真なら、それも効果的かもしれません。

ですが、
商品の魅力を伝える写真となると話は別。

なんとなく撮った写真では、
見る人がそれぞれ違う解釈をしてしまう可能性があります。

つまり、誤解のないように写真を伝えるためには、
「こう受け取ってほしい」という
明確な言葉が必要なのです。

商品やサービスを売るための写真は、
その商品がどんな価値を持っているのか、
どんな感情を引き出すのかを
的確に伝える必要があります。

そのためには、撮影者自身が
商品の魅力を正確に理解していなければなりません。

そして、その理解は、
言葉として明確に持っていることが重要です。

「なんとなくいい」ではなく、
「ここがこうなっているから、こう感じる」と
説明できる状態が必要です。

これが、私がたどり着いた
「写真こそ言葉が大事」という結論です。

つまり、写真を撮る前に
「この写真で何を伝えたいのか?」を言語化することが、
実は最も重要なステップだったんです。

撮影前に、頭の中でしっかり言葉にしておくことで、
写真がより狙い通りに撮れるようになりますし、
その結果、見る人にもっと伝わる写真になるんですよね。

もし今、写真を撮ることに行き詰まっている方がいるなら、
一度「言語化」を試してみることをお勧めします。

「この写真で何を伝えたいのか?」
「この瞬間をどう表現したいのか?」
「この写真で、どんな物語を伝えたいのか?」

そんな問いかけを自分にしてみてください。

写真だけでなく、言葉が一体となって初めて、
本当のコミュニケーションが生まれます。

これは自己表現の写真も、商品写真も同じです。

「写真だから言葉がいらない」
それは、完全にNO!

言語化のトレーニングは、
今見えている景色や感情を言葉にすること。
そうすることで、どんどん新しい発見が生まれます。

言葉が増え、頭の中で整理がつくと、
「撮りたいもの」「見せたいもの」が
自然と明確になっていきますよ。


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