森01
バスを乗り継いで1時間半
降車後は徒歩15分で森に着きます
森の中心は農業用の溜池で
周囲2キロメートルに散策路が巡ります
大学の演習林ということもあり
散策路以外への進入は制限されていますが
ルールを無視してまで森深くに分け入る人の姿は
ここにはありません
入れば
イノシシに襲われる
スズメバチに刺される
マムシに噛まれる
といった注意書きがあちこちに掲げられ
散策路から外れそうな人の足を踏みとどまらせているからです
というわけで私ももっぱら散策路沿いに虫を探します
なかなか見つかりません
珍しい虫もいません
ふだん住宅街にいる虫が森にもいるだけと諦めかけたとき
何かが飛びました
飛んだ先にそろりと近づくと
いたのはアオマダラタマムシです
生のタマムシを見るのは生まれて初めて
でもアッという間に飛び去ってしまいました
目が森に慣れてくると
少しずつ虫が見えてきました
コミスジが休んでいました
ガと間違えられることもありますがチョウです
よく見つけたなと自分でも驚いたのは
大型のコメツキムシ
オオフタモンウバタマコメツキです
枯れ木のような風合いの体は木肌と区別がつきません
池の湿地にはイシガケチョウが吸水にきてました
もう珍しいチョウではなくなりなりましたが
その美しい模様にはまだ見惚れてしまいます
チョウではジャノメチョウにも会いました
みんなゆっくりはしてくれず
慌ただしく活動するものばかり
そうそう
スジアカハシリグモも名前のとおり
葉上を素早く移動
クモにしてはシンプルなデザインの体を
ちょっとの間ですが見せてくれました