聞き手側ファーストな話し方
就活の面接には返答の「テクニック」があるそう。
そんな面接のテクニックは様々なものがあって、それを伝授、いや指導が今日もどこかで行われているのか?と思う。
難関大学卒業の人が、同じように難関大学在学中の学生に講義をするようなケースは「かなりレベルが高い」ものが本日も展開されているのではないか?と思う。(無理だと思うが一度横で聞いてみたい)
そんな「レベルの高い」講義をしっかり学んだ人がアナウンサー選考の一次通過後面接に臨んでも厳しい結果になっていることが近年多いように見受けられるのは前回の記事である。
なぜ難しいのか?
これについては面接者の人から聞いたことは当然の様に「無い」のであくまで想像なのであるが
「採用側の期待通りではない展開の面接」「回答がわかりにくい」
が数ある要因ではないかのか?と推測している。
例えてみるならば・・英語で話す公の場(@日本で聞いている側が英語に堪能な人が少ないシーンを想定)で「ネイティブ」で話すようなものなのかな?と思う。
「一般の人は聞き取りにくい英語」
本人はわかっているのは当然であるが、聞いている側では「わかりにくい人が多い」ケースが発生している可能性が高い。
*もちろんネイティブ(のように)英語で話すことは決して「間違いでは無く」単純に聞いている側が英語が良く理解出来る人が多く無いようなシーンを想定している。
英語がそんなに得意でもない人でもわかるような話し方、要するに
「聞き手ファースト」
な話をする人が前述の「ネイティブ英語」より「受け」が良いのでは無いか?と思う。
*鈴木亮平さん、東京外国語大学卒とは存じ上げなく少々驚いた。
ベーシックな単語・文法を用いて・・・が「聞き手側ファースト」の方がやはり受けが良いのか?と思う。
そんな「聞き手側ファースト」に対応する話の組み立て。一番話す側から見て単純でわかりやすいのが
好きなものが日本酒の場合は
みたいに「一つのプレートに過去・未来も載せて返答する」方式。
日本酒が好き→原点 嗜んでいるうちに酒蔵を回って(現在:進行形)、日本酒ソムリエ(将来はこれを活用して役立てたい)という形である。
志望動機の例で示すと
高校の頃こんな経験をしました。一番の経験はあんなこと(年月も含めて具体的に)でした→「結果、マスコミ業界を志望するようになりました」→「現在はこんなことあんなこと(これも具体的にわかりやすく)をやっています」→「その経験を軸として将来は◯◯みたいになりたく考えております」
こう返す(返答する)と一往復の質問・回答で「ほぼ終了」。採用(選考)側の
「あなたの素性・考え・将来の希望」
を一気に返答出来ることになる。
これをしっかり返答するには
・過去の洗い出し(100個ほどか?)」
・それを基点として現在何をやっているのか
・将来の希望・展開・目標
をしっかりとノートにまとめて使えるように「記憶・理解」する必要があるが、この作業を早めに出来ればどのようなシチュエーションでも「過去ー現在ー未来」のパターンにはめ込んで話すことが出来るはずであると考えている。
この記事に出てくる学生さんは講座で行った「過去―現在―未来を一直線に結んで時系列に説明→その中に具体的な話を入れて立体的に話す」を実践されたそうである(実際にお会いして確認した)。
一つの設問に対して過去・現在・未来をプレートに載せて返す
ことを前提条件として(しっかりと事前に幅広い分野を学習することは当然である。それが無いと「付け焼き刃」となるから要注意)
・テクニックを見え見えに使わない(使う場合はさりげなく)。
・知識をひけらかせない(あなたにとっては凄いことでも大人では常識かも?)
・心の中で句読点を意識してわかりやすく話す。
・考える時も視線を外さない(結構やる人多い)。
このあたりをしっかり意識してやれば、あとは「内容勝負」。ライバルに勝てる可能性が高くなるはずである。そう。「基本に忠実にやることでテクニックに長けたライバルに結果差を付けることが出来るかも?」である。
面接のテクニック上級者の方々で自身の想定より上手く行っていない方々、今一度基本に立ち返って話の組み立てのブラッシュアップをされてはいかがだろうか。(了)
参考文献 NHK アナウンサーとともに ことば力アップ 2020年10月~2021年3月
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