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①家を買う目的を考える

家を買う前に、目的を考えてみましょう。
思いつく目的をあげてみました。

1 投資目的

まず、こんな視点で考えてみるとよいでしょう。

・何のために投資をするのか
・そのために月、年間でいくら稼ぎたいのか
・いつまでにその額を稼ぎたいのか
・どこまでのリスクを許容できるのか

そして、投資するということは、
売るときに受け取る金額が買ったときに払う金額を
上回る必要があると思います。
ここでは3つのパターンに分けて考えてみます。

①家の評価額が変わらない場合=投資失敗
 買ったときに払う金額 > 売るときに受け取る金額
②家の評価額が上がった場合=投資成功
 買ったときに払う金額 < 売るときに受け取る金額
③家の評価額が下がった場合=投資大失敗
 買ったときに払う金額 > 売るときに受け取る金額

①の場合は、買う時と売る時、それぞれ家の評価が変わらない場合、仲介手数料などの経費があるので、純粋にその分を損します。
②の場合は、家の評価額が10%以上あがれば、プラスになると思います。
③の場合は、ダメダメです。
ちなみに、不動産取引にかかる諸費用(仲介手数料等)は、5〜7%と言われているようです。
以下、①の場合の具体例をつくってみました。

計算の都合上
経費の額は物件価格の5%、ローン計算省略とします。
家の評価額は、買う時も売る時も4000万円とします。
【買う時に払う金額】
=4000万+200万(諸費用)=4200万
【売る時に受け取る金額】
=4000万−200万(諸費用)=3800万
【受け取る金額−払う金額】
=3800万−4200万=-400万

うーん、家の取引額が上がらないと投資としては…ですね。
これもまたざっくりですが、
まとめると、

・築20年以上の中古の家を買った場合は、①になる可能性が高い
・買った時より住んでいる地域の評価が上がれば、②になる可能性が高い
・新築の家を買えば、③になる可能性が高い

②を目指したいところではありますが、不動産屋さんもお客様を儲けさせてくれるほど優しくはありません。相場より明らかに安い家があれば、すぐに不動産屋さんが買い付けて、利益を乗せて売りに出すこととなります。

投資目的であれば、まずは勉強から始めましょう。痛い目に遭うのは嫌ですからね。

2 居住目的

私はこの目的で買いました。
こんな視点で考えてみました。

・どのように暮らしたいのか
⇛外観がきれいな家、友達を呼びたくなるような家、居心地がいい家、使い勝手の良い家
・誰と住むのか(何人で)
⇛パートナー、いつか子供も
・いつからいつまで
⇛死ぬまでずーっと
・どこで

⇛共働きを考えているので、2人とも通いやすく、実家にも近い(車で10分以内)
・どこまでのリスクを許容できるのか
⇛会社が20年後に存在するか不安、20年以内にはローンを完済したい
 逆に2人とも若いし、会社も倒産する心配はないから35年ローンにしよう
・月々の負担はいくらまで可能か
⇛月々は10万円以下の支払いに留めたい

3 生命保険目的

基本的にローン契約をしている本人が亡くなったら、ローン残高がチャラになります。ローン契約をしている夫が亡くなったら、妻や子供に家を残せるというおとですね。
また、現在生命保険に加入していて、
「自分が死んだらパートナーに500万円入るようになっているけど、不安だからプラスで家も残そう!」
と考える方もいるかと思います。

4 その他の目的

思い描く生活があって、それを叶えるための手段として家を買えると良いと思います。家を買うことが目的にならないようにしたいですね。

次に続きます。
次回は、目的を達成するためにどのような家を買いたいのか条件を整理するです。

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