見出し画像

地獄でなぜ悪い

先日星野源さんの紅白歌合戦での歌唱曲が発表されました。
これはその後に起こったこと(*)について今思っていることを書きます。

(12/26追記)
今朝紅白歌合戦での歌唱曲の変更が発表されました。それを受けての改めて下記の投稿をしましたので良ければこちらも併せてお読みください。

*映画監督 園子温氏による性加害問題に端を発する。星野源さんは「地獄でなぜ悪い」と言う映画に出演し主題歌も同名タイトルでリリースしている。今回、性加害に関わる作品の主題歌を紅白歌合戦という国民的番組(なのかな?まだ)で歌唱する事に賛否が上がっている。
なお、星野源さんは歌唱曲発表の後のInstagramの投稿で以下のようにコメントしている。

NHK紅白の演出の方に、今年この曲を歌って欲しいんです。この曲をテレビを観ている"あなだの一人一人に届けて欲しいんです。と、その熱い想いと共にオフアーをいただいたとき、本当に驚きました。そして、血が湧き上がるような感覚にもなりました。弾き語り、一生懸命に、"今の気持ちで歌いたいと思います。大晦日、よろしくお願いします

@iamgenhoshino/instagramより

SNS上での大炎上から少し頭の中が整理出来てきたので、つらつらと書き記したいと思います。

①まず大前提として、性加害許すまじだし加害者に対してはその行為自体も、周りに大迷惑を掛けていることも含めてブチ切れてるし、当然被害を軽視や透明化する事もあってはならないと思っている。

②その上で、かの作品と同名主題歌が事件を想起させる恐れがあるとの批判は一定のラインまでは理解出来る。
(あくまで一定のラインまでだと言うことは念押ししておく)
この点についてはNHKがオファーの意図をもっとしっかりと説明してくれてもいいのかなとは個人的には思う。
そのリスクを取ってでも今あの曲を日本中に届けたい理由を、一部の人は想像出来てもそうでない人も大勢いる。
源さんの方は本人のコメントから明確な意思/意図が私は受け取れたのでそれで今は十分だと思っている。
なんだかんだ言っても本番の歌唱をまずは聞いてから。そこに源さんからの答えがあると思っている。

③さてここからが本題
楽曲に罪はあるのか?という点
当然答えはNO。
わざわざ言うのも嫌だけど源さん自身にも罪は無い。
でも加害者が作った作品に関わったと言うだけで楽曲とアーティストを罰しようとしている人がいる。
それって加害の対象とやり方を変えただけで
新たな被害者を産んでいないだろうか?

本来向かうべき相手に向かわずしてそれで問題解決に近ずきますか?
むしろ遠回りしていませんか?
匿名性やインプレッションの数を盾に自分は安全な所にいると勘違いして、何をしてもそれが正義で許される行為だと思い込んでいませんか?
理解出来ないから攻撃する、のはあまりにも短絡的で稚拙だ。
(ここでの話はただ便乗して叩きたいだけの人やインプレ稼ぎのゾンビ達ははなから対象にしていない。とっとと失せろ😇)

④また、彼が紅白でその曲を歌うことと加害行為を容認する事は全く別の話。
②についての批判は理解出来るけど、歌う事が加害行為を容認しているに繋がるのは到底理解出来ない。
私の知る限りの星野源さんは、自分の音楽から取りこぼれる人を1人でもなくしたいと常々言っている人です。
そんな人がなんの思慮もなくステージに立つことは考えられません。
加害行為を容認していると言われることに対しては強く抗議するし、言った人はその言葉を撤回してもらいたい。

⑤最後に、残念だけど、全くのもらい事故だけど、この楽曲で悲しい思いや嫌な思いをする人がいることは受け止めます。
でも同時にこの曲が大好きでこの曲に救われた人がいるのも事実です。
どうか私たちの”好き”の気持ちまで踏みにじらないで。
あなたの嫌いも尊重するから、私たちの好きも尊重して下さい。
そして星野源さんと「地獄でなぜ悪い」に理不尽な敵意を向けないで下さい。
罰せらるべきは加害者当人です。

いいなと思ったら応援しよう!