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モノクロフィルムの自家現像を始めました

2020年あけましておめでとうございます。じゅぴ (@phoooutty) です。

昨年最後のノートにも書きましたが、モノクロフィルムの自家現像を始めました。備忘録として揃えたものなどを纏めておこうかと思います。

※ 長いです。

下調べ

モノクロフィルムなら比較的簡単に自家現像できるらしいと知っても、なにが必要なのか、どういう手順なのかまったく分かりません。まずはそれを調べるところからですが、アレモコレモさんのこちらの記事を何度も何度も拝見致しました。それはもう画面に穴が開くくらい。

現像したあとのフィルムをスキャンするにあたってはワタナベさんの記事も拝読しました。ワタナベさんの知見にはいつもお世話になっている気がします。

現像道具一式を買い揃える

概要を把握できたところで道具を買い揃えます。

現像タンク

Amazonやヨドバシ.comで調べて見ると、現像タンクは幾つか種類があるようですが、自分が買ったのはパターソンのSuper System 4 Universal Developing Tank。

自分はヤフオクで安く買えたのでパターソンになりましたが、LPLのプラスチック製のリールが巻きやすくで良いみたいです。新品ならLPLにしてたかも。

ダークバッグ

ダークバッグはエツミしかもう販売していないのでしょうか。他の製品がありませんでしたので、サイズを選ぶだけなのですが、こちらもメルカリでLサイズを安く購入できて、タイミングが良かったです。

フィルムピッカー

フィルムピッカーは以前から所有していたので、今回新たに調達したわけではありませんが、自家現像には必要なので書いておきます。これももう選択肢がないですね。

現像液

現像液は色々種類があるのですが、一番初心者向けっぽいKodakのT-MAXを選択しました。

停止液

停止液は富士フィルムの酢酸を使われている人が多いようなのですが、中外写真薬品のものを選択しました。高校の化学の記憶で酢酸はめちゃくちゃ臭いイメージがあるので…wこれも多少お酢っぽい臭いはあるのですが、めちゃくちゃ臭いという程ではないです。家族からの苦情リスクは減らせるんじゃないでしょうかw

定着液

硬膜と非硬膜とあるらしいのですが、イルフォードのフィルムは硬膜タイプが使えないらしい?ということで、フィルムを選ばなそうな非硬膜タイプで定番っぽいマイフィクサーです。

水洗促進剤

取り敢えず安いということで使ってみたのですが、これは不要かなーという感触を持っています。マイフィクサーのデータシートにも、促進剤を使わない水洗方法が書いてあります。薬品の廃棄の手間があるので、使わずに済む薬品は使わないほうが気楽だと思います。

水切り剤

水洗後の乾燥時に必要です。水切り剤を使わずにフィルムスポンジで拭き上げる方法もあるのですが、フィルムスポンジが高値過ぎて実質水切り剤一択な状況です。

フィルムクリップ

当初は洗濯バサミで良いじゃん?と思っていたものの、自家現像の先人が口を揃えて買ったほうが良いと残してくれているので買いました。フィルム2本分。

リンクはLPLのものですが、ヨドバシ.comでISEというメーカーのものが半値くらいで買えます。ヨドバシのリンク置いてもnoteではOGPが出せないみたいなので、LPLのものを貼っておきました。ヨドバシのリンクも置いておきますね。

https://www.yodobashi.com/product/100000001001616536/

メスカップ

100均で買いました。35mmフィルム2本の現像に必要な580mlまで容量があるもの。現像液、停止液、定着液、ドライウェルを入れる4つです。

計量カップ

薬品を扱うので専用に100mlが計れるビーカーと、15mlまで計れる小さな計量カップをそれぞれ100均で購入。

スポイト

1回目の現像後に買い足したのがスポイトです。ドライウェルを希釈するのに3mlだけボトルから取り出すのですが、ボトルの形状の問題かそれがやりづらかったのでスポイトがあったほうが楽です。

他にも現像液や定着液など繰り返し利用できる薬液を使う際、10mlだけ減ってるようなことがあります。その10mlを追加調合するときなどごくごく微量の薬品を扱うのに重宝します。

バット

現像時は各薬液を20℃にするのですが、バットに保温用の水を張り、その中にメスカップに入れた薬液を置いておきます。こちらも100均で。

漏斗

取り敢えずひとつあれば良いです。現像中に待ち時間が発生するので、その間に洗いで使い回せます。100均で買えます。

使い捨てゴム手袋

手の保護のため…と思って買ったのですが、煩わしくて結局使ってません。100均で買えます。手袋つけたままスマホが使えるようになっていて、こういう製品も地味に進化していることを知りました。

タイマー

現像中の時間管理に使います。自分はDevelop!というiPhoneのアプリを使っています。事前にレシピを作って登録しておけるので便利です。

現像方法

現像工程は大きく分けると、現像→停止→定着→水洗→乾燥の5つです。現像についてはフィルムと薬品の組み合わせによって詳細が変わるのでデータシートを確認しながら手順を作っておく必要があります。停止、定着も使用する薬品のデータシートを確認して細かな工程を把握しておきます。

各工程の詳細については、ここに書き出すと長くなってしまうので、気が向いたら別記事に書くかもしれません。

現像結果

初現像時、タンクから取り出す瞬間は緊張しました…

自分で言うのもなんですが、悪くない結果が得られているように思います。

現像後の処理

現像後ですが、さすがに自宅で手焼きはできないので、データ化してネガポジ反転の後に写真を楽しめるようになります。データ化の方法については冒頭でリンクしましたワタナベさんの記事で紹介してくださっている通り、いくつか方法があります。

個人的には作成したデータはSNS投稿くらいでしか使わないので、スマホにマクロレンズを付けて撮れば十分じゃないのか?という気がしていて、価格的にも最も手軽なので試してみました。

しかし、これが全然ダメで全く使えませんでした。スキャン品質以前の話で、そもそも取り込めない…

スマホレンズなんて他に全く使うアテもないので完全な無駄使い…悲しい。

ということでまだちゃんとスキャンしたデータを見ていません。早く見たい。

所感

現像作業を2回、計4本の35mmフィルムを現像しました。

自分で撮った写真の像を自ら出すという工程は想像以上に楽しい。「おー写ってる!写ってる!」というフィルム始めたての頃の感動を思い出させてくれます。

更に、現像結果を確認するという意味もあって、お店に出すよりもしっかりとネガを見るようになりました。Flextightを使って感じた「ネガを知るということ」

現像作業は、そんな一助にもなるんじゃないかなという気がしています。

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