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DX推進担当者向け:DX委員会キックオフの手順(スライド資料全部入り)-上|DX風林火山【山の術】壱の巻①


はじめに

皆様、こんにちは!
株式会社フォネット 教育事業部 ICT/DX推進課の長田(おさだ)です。

このDX風林火山シリーズでは、フォネットが社内DXで実行したノウハウを手順書としてまとめて公開しております!

▼前回


ご利用にあたって

企業・行政・教育機関など、あらゆる組織のDX推進に無料でご活用いただけます。

内容のブラッシュアップのために、コメント欄で感想やフィードバックを頂けると幸いです!

著作権は株式会社フォネットに帰属しますので、自組織外向けにご利用になる際は、著作権者の許諾が必要です。


【山の術】壱の巻:DX委員会キックオフの手順

前回のあらすじ

組織づくりが机上で完成し、関係者の理解を求めてDXの重要性を説明する星野君(=漫画の主人公)。
しかしながら、ただでさえ忙しい現場担当者(管理職)は…

なかなかに、前途多難のようです。

DX信玄のアドバイスを受け、早速DX委員会キックオフ(初回)の準備をすることに。
はたして、どんな構成をしたら、組織内の関係者の意識を高めることができるのでしょうか?


DX委員会キックオフの準備:スライドのテンプレート

今回は、実際にフォネットが社内でのキックオフに使ったスライドを使って、ポイントを解説したいと思います。
次回記事で配布予定なので、是非たたき台としてご活用ください!
(一から作るのはとても大変ですから…)


キックオフのスライド資料解説

オンライン会議で実施

組織の業種業態により、必ずしも1カ所に集まって会議ができるとは限りませんので、原則、DX委員会(DX風林火山)はオンラインで開催します。
説明より体験していただくのが一番なので、委員の皆様にはオンライン会議に毎回参加して慣れていただきます。

アカウントの事前割り当て

…ということは、事前にMicrosoft  365アカウントを割り当て、Teamsアプリにログインをしておく必要があります。
かつDX委員会(DX風林火山)のチームをMicrosoft Teamsに作り、メンバーを追加しなければなりません。

そのうえで、Teamsアプリのログイン方法やTeams会議参加の手順書なんかも事前共有しておくと親切ですね。

手順書は自作してもよいですが、時短のためにインターネット上から拝借しても良いと思います。
以下にMicrosoftサポートの該当ページをご案内しますが、よりわかりやすいサイトをご自身で探していただくとベターです!

司会を決める

自社名や日付を入力してご利用ください。

まずは、司会を決めましょう!
DX運営本部のメンバーから選出してください。

今後の月例会でも、毎回司会は必要になります。
固定でも、都度でもよいので決めてください。

Ⅰ. はじめに

社長(CEO)のお名前を入力してください。

何事も、初めが肝心。
組織のトップから、DX推進の必要性と意気込みを語っていただきましょう。

▼このような形でミッション・ビジョン・バリューを示しながら、自社の目指す方向性を示していただくとベストです。

自社のミッション・ビジョン・バリューを入力してください。

▼ミッション・ビジョン・バリューの解説はこちら

この先、DX推進をするうえで色々なことに迷い、判断して進める必要が出てきます。
そんなときに灯台の役割をしてくれるのが、これらの理念です。

「ミッション・ビジョン・バリューが定まっていない」
「組織の理念や目標はあるが、ミッション・ビジョン・バリューという名前が付いていないので、どれがそうなのかわからない」
「組織の理念とは別に、DX推進の理念設定はどうしたらよいかわからない」
このようなケースは、個別に相談に乗らせていただいております。
生成AIを使ってたたき台を作る方法もありますので、気になる方はお問合せフォームからご連絡ください!

Ⅱ. 中期経営計画

自社の計画スライドをこの後に続けてください。発表者は任意です。

中期経営計画が策定されていて、かつその中にDX推進計画が含まれている場合は中期経営計画を、そうでない場合はDX推進計画を予め策定しておくことをお勧めします。

経済産業省が公開しているデジタルガバナンスコードに沿って策定していただくのがよいでしょう。

デジタルガバナンス・コードの 「(1) 基本的事項」 の部分がDX認定制度と対応しているため、後々DX認定を取得したいとなった場合にも有効です。
何より、国が示してくれるDXの教科書のようなものですので、経営者とDX推進担当者は必ず一読することをお勧めします。

「内容を読み解くのが苦手」
「DX推進計画のたたき台をどうやって作ったらよいかわからない」
そんな場合は、生成AIを駆使してたたき台を作る方法があります!
自社なりの戦略・オリジナリティは必要ですが、たたき台があるだけでも格段に楽になります。
具体的な方法に関しては、個別にご相談に応じます。

Ⅲ. DXとは

DX推進担当のお名前を入力してください。

さて、ここからがDX委員のマインド向上の時間です。
DX推進担当者の最初の舞台ですので、気張っていきましょう!

「デジタル・トランスフォーメーション」
ICTの浸透が人々の生活をあらゆる面で
より良い方向に変化させること
( スウェーデンの大学教授のエリック・ストルターマンが提唱)
DX=デラックスではない
X=トランスフォーメーションのこと
DXの本質=企業文化変革
- 企業が生き残るための破壊と創造 -

(出典|黒川通彦他、『マッキンゼーが解き明かす 生き残るためのDX』、日経BP、2021、p.258)
DXとは単なる業務効率化や業務改善ではなく、企業文化の”変革”

定義や本質は若干眠くなる話なので、サクッと進みます。
本命は、次のスライドから。

DXしない人や組織に起こる3つの怖い話
なんでDXしなきゃいけないの?仕事が増えるからやりたくない
ここまでの話を聞いて、こんな風に考えていらっしゃいませんか?

「DXした方がいい」から、「DXしないとヤバい」へ。

怖い話① - 市場における競争力の低下:DXしないと生き残れない
要するに、成長ビジネスと衰退ビジネスがあるということ。
テクノロジーの発展や通信インフラの充実で、1人1台スマホは当たり前になりました。
いつでもどこでもインターネットにアクセスできるようになって、人々が「価値」と感じる軸が変化してきたのです。
詳しくはこちら▶市場における競争力の低下|DXしない人や組織に起こる3つの怖い話①
怖い話② - 自分の強みを自覚していない個人は生き残れない:DXに関するスキルがある人とない人
この先あらゆる場面でどちらが選ばれやすいと思いますか?
例えば、あなたが新規ビジネスのプロジェクトメンバーの選定担当だとして…
ビジネスモデルのDXが企業の生き残りに不可欠な時代に、「#DX」というタグが付いている(デジタルでの課題解決経験がある)人と付いていない人、どちらを採用したいですか?
詳しくはこちら▶終身雇用→ジョブ型雇用への変化|DXしない人や組織に起こる3つの怖い話②
怖い話③ - DXスキルのある新入社員が5年もすれば入ってくる:GIGAスクール構想時代の教育~DXスキルのある未来の新入社員
パソコンスキルやタイピングスキルのみならず、プログラミングスキルや課題解決のためのツール開発スキルをもった学生が新入社員として入ってきたら?
しかも彼らは、公教育として小学校~大学で汎用型SaaS(Microsoft 365 / Google Workspace)を日常的に使っている。
詳しくはこちら▶DXスキルのある新入社員に仕事を奪われる|DXしない人や組織に起こる3つの怖い話③
業務で実践しながら成長する→従業員の成長=企業の成長→DXできる人材がいるので市場競争力がUP
もう公教育を受けられない我々社会人は、自力で頑張るしかありません。
そして自力で頑張る従業員がいる組織は強いです。
Q. DXの主役は誰か?:IT担当者(SE)or 実務担当者
Q. DXの主役は、次のうちどちらでしょう?(挙手)
A. DXの主役は実務担当者です!(IT担当者は、サポート役)
詳しくはこちら▶今更聞けない!? DXって何 Part 1|DXの主役 編
実務=“裏”の業務と“表”の業務
DXの主役である皆様に質問です!
フロントオフィス(営業・接客)業務をされている方はどれくらいいらっしゃいますか?
裏と表の業務比率はどれくらいですか?
詳しくはこちら▶今更聞けない!? DXって何 Part 2|DXの対象 編
DXの3本柱:①ビジネスモデルのDX…顧客接点における新たな価値創出のためのデジタル改革・企画開発
②バックオフィス業務のDX…文書管理・会議・報連相などの日常業務のクラウド化・生産性向上
③人材のDX…人材(社員・関係者)育成&リスキリング(スキルアップ)
Q. 組織のトップがやりたいのは何番だと思いますか? →A. 1番
では、なぜトップはそう考えるのか?
それは、日本の人口減少にともまう市場規模の縮小が影響しています。
詳しくはこちら▶今更聞けない!? DXって何 Part 3|DXの三本柱 編
DX時代に必要なのは「新しいことを始める時間と心の余裕」業務の効率化:既存事業に対する人的コストDown→
新たな取り組みの
構想・着手:新規事業の規模UP
既存事業も維持しつつ新しいことを始めるには、業務効率化(既存事業に対する人的コストDown)が必要 →時間と余裕の確保
これを踏まえて考えると、先ほどの3本柱の取り組む順番は…
詳しくはこちら▶今更聞けない!? DXって何 Part 5|時間と心の余裕 編
DXの3本柱はどのような順番で実施されるか?
まずは①人材のDX、続いて②バックオフィス業務のDX(連動させることで①スキルアップしたり、さらに②バックオフィス業務のDXが進んだり)
①人材がスキルアップし、②バックオフィス業務がDXされてDXマインドが醸成されてくると③ビジネスモデルをDXする発想につながる(いきなりは難しい)

ここまでで、マインド向上のための最初のレクチャーは終わりです。


長くなりそうなので、分割します。
続きは次回、お楽しみに!


おわりに

いかがでしょうか?

DX風林火山では、このnoteのようなノウハウ集の配布に加え、勉強会の実施・オンラインコミュニティでのサポートを実施します。
孤独になりがちなDX推進担当者を全面バックアップし、組織DXを成功に導くお手伝いをさせていただきます!

ただ今、モニター企業を募集中です。
興味がある方は、是非下記記事をチェックして、コンタクトください!
お待ちしております!!

※漫画はすべてMicrosoft PowerPointで作成しております。
※画像は、イラストACの絵師様の素敵なイラストを使わせていただいております。

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