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重要なのは、一歩ずつ進むこと|DXしない人や組織に起こる3つの怖い話⑥
怖い話シリーズ、6回目です。
ビジネスモデルのDXができないと企業が存続できない(売上Down)
↓
転職しようとしても、「#DX」タグ(強み)がない個人は採用されない
↓
やっとの思いで職を得ても、GIGAスクール構想教育を受けた
DXスキルのある新入社員に仕事を奪われる
という悪循環を断ち切る方法として、
業務で実践しながら成長する
↓
従業員の成長=企業の成長
↓
ビジネスモデルのDXができる人材がいるので、市場競争力がUP
という好循環を生み出す方法をご紹介します。
この記事を読んでほしい人
全社会人
バックオフィス業務のDXで浮上する問題
弊社の状況
弊社では、社内DXの一環として、BPR(下記参照)のプロジェクトが何本も並行して進行しています。
BPRとは、「ビジネスプロセス・リエンジニアリング(Business Process Re-engineering)」の略称で、プロセスの観点から業務フローや組織構造、情報システムなどを再構築し、業務改革することを意味します。
これは一部のITに詳しい者が担当するのではなく、各部署からDX委員を1名選出して、委員全員でやっています。
ITに詳しい人も、詳しくない人も、総出でビジネスプロセスの再構築を検討しているのです。
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BPR事例:社用車運行管理DX
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①現状(フローチャートで可視化)
・Excelで作成した台帳をプリントアウトし、ファイルに綴って社用車ごとに管理
・管理者が定期的にファイルを回収し、走行距離などをチェックしている
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②問題(複数人で意見出し)
・次回使用者がガソリン残量を予め把握しづらい
・物理的な台帳の運用(印刷、回収、データの転記、紛失リスク)
・毎回の記入、走行距離の計算の手間
③理想(フローチャートで可視化)
・表をExcelで管理(使用者・管理者がオンラインで共同編集)
・使用者の入力時の負担を減らしたい(モバイル端末からの入力を容易にしたい)
→アプリ化したい!
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問題が浮上
理想形が描けたところで実装フェーズに入る際、必ず浮上するのが次の議論です。
で、このアプリ、誰が作るの…?
各部署から選出されたDX委員は、それぞれの実務の担当者であって、ITのプロではもちろんありません。
やっぱり、システム担当がやるか、無理なら外注する?
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それでは、システム開発を外注していた頃と変わらないじゃないですか。
自分たちでやらないと、スキルアップにはなりません。
いや、でもいきなり開発なんてできないよ。
勉強する時間もないし、勉強したところで簡単にできるようにはならない。
ハードルが高すぎるよ。
それが、できるんです!!!
重要なのは、一歩ずつ進むこと
ところで皆さん、アプリって何だと思います?(唐突)
アプリ開発っていうと、多くの方は”スマートフォンに表示される画面設計のことだ”と考えます。
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でも実は、データベースの設計が最も重要なのです。
これがしっかりしていないと、とっても使いづらくなるんです。
なぜなら、アプリはデータベースとユーザー(人間)とを仲介するインターフェース(接点)だからです。
現実の世界の情報を、ある視点で切り取って、データベースに記録する。
必要な時に、記録した情報をデータベースから呼び出す。
すごく簡単にいうと、これを仲介するのがアプリなのです。
データベースとは、すなわち「表」です。
※ここでのデータベースは、リレーショナルデータベースを指します。
だから、まずはExcelが使えることが最初のハードル。
もちろん、統計表における機械判読可能なデータの表記方法の統一ルールの策定は順守したうえでの話です。
要は、「コンピュータが処理できるように、1セル1データを守ってね」ということ。
Excelって、さすがに皆さん、業務で使ってますよね?
だからもう、最初のハードルはクリアしているわけですよ!
次のハードルは、データの正規化。
すんごく簡単に言うと、プルダウンリストを作るために、別シートに選択肢だけの表を作ることです。
▼参考①
▼参考②
上記の運行管理表の事例では、アプリにすれば(モバイル端末からの)データの出し入れ(入力や閲覧)は、もちろん快適になります。
でも、データベースそのものに入力・閲覧しても、ある程度事足りますよね。
だから、まずはExcelのオンライン共同編集から始めて、スキルがついてきたらその先へ手を伸ばしてみればいいと思うんです。
千里の道も一歩から
いきなりアプリ開発だとハードルが高いけど、Excelで表をしっかり作るのはハードル低めでしょ?
(というか、多くの実務担当者がすでにやっていることだと思います。)
だから、各部署の担当者自身ができる!
…というわけなのです。
もちろん、タイピングやショートカットの使いこなしや、ハードウェアやソフトウェアの基礎知識も必要です。
「これだけやればいい」っていうわけではないです。
日々学んで、実践していきましょう!
(筆者も絶賛インプット&アウトプット中)
※同じくハードルが高いと言われているRPA(クラウドフロー)構築も、実はピンキリ。易しいものから着手して、徐々にステップアップしていけば、「全くできない」ってことにはならないです。(筆者の体験談)
→今後、記事にできればと考えております。
※非エンジニアの方が”ざっくり掴む”ことを目的に書いておりますので、
プロのエンジニアの方からしたら、記述が厳密でないとか、正確には違うでしょ…みたいなことがあるかもしれませんが、ご了承ください。
ブリッジ人材をどれだけ組織内に確保できるか
▲こちらの音声コンテンツでも語られているように、ブリッジ人材はビジネスモデルのDXやバックオフィス業務のDXにおいて重要な役割を担う存在です。
人材DXの目的は、このブリッジ人材(および予備軍)を一人でも多く作り出すことだと筆者は考えています。
現場のことがある程度わかって、開発のこともある程度わかる。
そんな人材が多く存在する組織は、これからの時代、競争力があるといえるのではないでしょうか。
フォネット教育事業部 ICT/DX推進課では、ブリッジ人材の育成に取り組んでいます!
DX支援のご相談がございましたら、お気軽にどうぞ!
※感想や、扱ってほしいテーマなど、コメントいただけると嬉しいです!