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DX推進担当者向け:組織づくり(DX委員会)|DX風林火山【山の術】零の巻③
はじめに
皆様、こんにちは!
株式会社フォネット 教育事業部 ICT/DX推進課の長田(おさだ)です。
このDX風林火山シリーズでは、フォネットが社内DXで実行したノウハウを手順書としてまとめて公開しております!
▼前回
ご利用にあたって
企業・行政・教育機関など、あらゆる組織のDX推進に無料でご活用いただけます。
内容のブラッシュアップのために、コメント欄で感想やフィードバックを頂けると幸いです!
著作権は株式会社フォネットに帰属しますので、自組織外向けにご利用になる際は、著作権者の許諾が必要です。
【山の術】零の巻③:組織づくり(DX委員会)
DX委員会を組織する
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デジタルプラットフォームの選定が終わったら、アカウントを発行してライセンスを割り当てます。
(Microsoft 365の場合はすでにアカウントをもっているケースが多いため、ライセンスのアップグレードでOK。)
ただしいきなり全員分発行するのではなく、プロジェクト単位で小さく始め(試し)ます。
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その対象となるプロジェクトが、DX委員会です。
すなわち、当初はDX委員会に選抜するメンバー分のライセンスを購入(アップグレード)すればよいのです。
DX委員会に選抜するメンバーの特徴:
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特定の業務分野で社内影響力が大きい:
営業部門、間接部門それぞれ主要な人物(役職者である場合が多い)将来有望な若手:
部門問わず、「こいつは伸びるな」と上司が感じる人物役員:
「俺(私)聞いてない」を防ぐために、全員入っていただきましょう
選抜したメンバーを部会に振り分ける
組織の人数に応じて、各3~6名ほど振り分けてください。
(フォネットは200人の従業員規模で各隊5~6名+役員で構成しています。役員は今のところ無所属、必要に応じて各部会に入っていただく予定。)
林の隊:人材のDX部会
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研修の企画・実施(研修事業者・コンテンツ選定)
効果測定の実施(アンケート、理解度チェック)
ワークショップのメンターを担当
研修のフォローアップ
ポイント:風の隊・火の隊と兼任可能な優秀な人材を配置
風の隊のバックオフィス業務のDXや、火の隊のビジネスモデルのDXの基礎を作るのが、林の隊の活動(研修・ワークショップの企画実施およびメンター)です。
林の隊に所属したメンバーは、本人がまず成長することが必須(でないとメンターが務まらない)なので、会社として「この人は将来有望」「この人を伸ばしたい」とまず思いつく人を割り当ててください。
林の隊から風の隊や火の隊へ出向することも想定されますので、タフで頭の回転が速く、テクノロジーに後ろ向きでない人物が望ましいです。
風の隊:バックオフィス業務のDX部会
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ポイント:BPR(業務プロセス改革)のパイロットプロジェクトになりそうな業務の担当者を入れること
組織横断的なBPRの前に、パイロットプロジェクトを必ず実施することになります。
この際、フローチャートを作成してからテクノロジーの選定をするのですが、業務担当者自身がフローチャートを作成する必要があるため、風の隊へのエンゲージメント(貢献意欲)が必須です。
また、システムやアプリの開発経験のある人物がいたら、アサインしましょう。(設計・開発の心強い味方になります。)
火の隊:ビジネスモデルのDX部会
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営業部門における課題を社内ヒアリングする
生成AI×マーケティングのフレームワークを使い、ビジネス開発・改革を複数本実施
プロジェクト化・事業化に向けたPDCAを回す
必要なツールの選定・導入(開発)
ポイント:新しいビジネスに挑戦する勇気と、タフなマインドをもった人物を入れること
火の隊は、活動開始が林の隊・風の隊より遅くなります。
しかし、プロジェクトが始まったらその道のりはかなり険しくなることが想定されます。
新規ビジネスの成功体験、マーケティングのノウハウをもった人物が望ましいですが、クリエイティブでやり抜く根性があるということが最も大切かもしれません。
山の隊:運営本部(DX委員会準備会)
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デジタルプラットフォームの選定・導入計画策定
DX委員会の組織(←いまここ)
月例会の企画・運営
DX推進計画策定(デジタルガバナンスコード3.0に基づく)
※中期経営計画などに含まれる場合は省略可各部会の進行計画策定・サポート
社内サポートの体制づくり
情報セキュリティポリシーの策定
DX認定の申請(任意)
ポイント:メンバーを追加する場合は、俯瞰的な視点をもった人物が望ましい
DX推進担当者であるあなたを含む準備委員会のメンバーがベースになりますが、組織の規模や状況によって、新たにメンバーを迎えるのもよいでしょう。
求める人物像は、(個人の意見とは別に)俯瞰的・全体的な視点をもっており、数年後のゴールから逆算して計画や段取りを設計できる人。
「そんな人いないよ!」という場合は、最低限、あなたが信頼を置いていて、かつ忌憚なき意見を言ってくれる人物を選びましょう。
DX委員会の組織図を作る
委員会の役職者、各部会の役職者を選定して、組織図に割り振っていきます。
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役員の割り当て(フォネットの場合):
委員長:社長(CEO)
副委員長:副社長(COO)
運営本部長:DX委員会準備会に所属する役員
本会計:経理財務管轄の役員
参謀:上記以外の役員
各部会の割り当て(フォネットの場合):
林の隊(人材のDX部会):
隊長:人事部の部署長
副隊長:営業部の役職者(人材育成知見あり)
風の隊(バックオフィス業務のDX部会):
隊長:間接部門の役職者(リスクマネジメント担当)
副隊長:間接部門の役職者(ツール開発知見あり)
火の隊(ビジネスモデルのDX部会):
隊長:営業部門(新規事業部)の部署長
副隊長:広報部の部署長(コンテンツ開発知見あり)
▼図解するとこんな感じ
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DX委員会メンバーに参加・協力を呼びかける
メンバー選定が終わったら、各隊の隊長・副隊長にポジションの依頼をします。
「話しを通す」というものですね。
(役員へは、運営本部長から話を通していただきましょう。)
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DX推進担当であるあなたは、任務を遂行しようとして思いつめたり、孤立したり、厳しい局面を迎えるかもしれません。
そんなときは……
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DXしない人や組織に起こる3つの怖い話
ということで、次回はDX委員会のキックオフの詳細をご紹介します。
お楽しみに!
おわりに
いかがでしょうか?
DX風林火山では、このnoteのようなノウハウ集の配布に加え、勉強会の実施・オンラインコミュニティでのサポートを実施します。
孤独になりがちなDX推進担当者を全面バックアップし、組織DXを成功に導くお手伝いをさせていただきます!
ただ今、モニター企業を募集中です。
興味がある方は、是非下記記事をチェックして、コンタクトください!
お待ちしております!!
※漫画はすべてMicrosoft PowerPointで作成しております。
※画像は、イラストACの絵師様の素敵なイラストを使わせていただいております。