なぜ大手通信会社にこだわるのか?格安SIMをやめた理由
選べる通信会社がたくさんあるのに、今でも大手通信会社を利用している方が多い、こだわっている人が多いのはなぜなのでしょうか?
既に格安SIMを利用している方は、「安いから早く格安SIMに変えればいいのに」と思うかもしれません。
実際に、店頭で接客したり、お客様からお話を伺うと「大手通信会社がいい!」という声を耳にします。
今回は、「大手通信会社にこだわる理由」「格安SIMにしない(やめた)理由」についてまとめます!
なぜ大手通信会社にこだわる人が多いのか?
①サポートが充実している
近年、WEBサイト上にトラブル解決方法が多く掲載されているので、WEBに強い方は、「ググれば解決」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、スマホの設定・操作もわからない場合や、そもそもどうやって調べたら(伝えたら)いいのかが分からないこともあります。
そんな時、大手通信会社の場合は、店頭・電話・チャットなど、サポート体制が充実しているので、とりあえず店舗に行けば、何かしら解決できるという安心感があります。
一方、格安SIM(MVNO)は、基本的には契約できる店舗はあってもサポートを受けられる店舗はありません。
また、多くの格安SIMはWEBで自分自身で契約手続きを行う必要があります。
『サポートを受けられない=安い』
ということが大前提なので、スマホの操作や設定に不安があり、相談できる場所やサポートを必要している方からすると、そもそも格安SIM(MVO事業者)が選択肢に入らない(入れられない)と言えます。
もちろん『家族に教えてもらうから大丈夫』という方もいます。
スマホの操作や設定について、聞ける環境があれば問題ありませんが、ご家族やご友人が遠方にいる場合、格安SIMは窓口がほとんどないため、聞きたいときに聞けないことが難点です。
②家族みんな同じ会社でまとめている
大手通信会社には「家族割引」があります。
家族2人だと〇〇円割引、家族3人だと〇〇円割引など、人数によって割引額が変わる場合があります。
ですから、自分が通信会社を変えることで、紐づいている家族分の割引が減ってしまう可能性を考え躊躇してしまいがちです。
但し、同じ会社で契約しているご家族の人数が1人減った場合でも割引額が数百円しか変わらない場合や、自分が家族割引から抜けても、家族の料金が変わらない場合もあります。
しかしながら、契約の詳細なんて覚えていないと思います(私も覚えていません)ので、
『家族で同じ会社だから』という理由で大手通信会社のままにしている方も多くいらっしゃいます。
③おうちのネットもまとめている
「家族でまとめている」のと同じく、スマホ料金と「おうちのネット料金をまとめている」場合があります。
大手通信会社では毎月1,000円程度割引される場合が多いので、
通信会社を変えた時に、差額がそのセット割引以上になる場合は、変えたほうが安くなるのですが、「割引がなくなります!」と言われると、なんだか損した気持ちになりますよね。
ちなみに、大手通信会社が運営する「サブブランド」のワイモバイル・UQモバイルでは、ドコモ・au・ソフトバンクと同様に上記の割引が提供されています。
④キャリアメールを使っている
ドコモ・au・ソフトバンクを長年利用なさっている方は、「キャリアメール」を利用している場合があります。
連絡先や、何かしらの登録にこのキャリアメールを登録している場合、変更するのが面倒なので、そのまま諦めてしまう方もいます。
実は2021年12月20からキャリアメールは他社に持ち運びができるようになっています!
月々330円でキャリアメールも継続で利用ができるので、変えられない理由が「キャリアメールアドレス」の場合は、一度利用できる会社等をご確認いただくことをお勧めします!
⑤支払方法が選べる
格安SIM(MVNO事業者)の場合は、ほぼ「クレジットカード決済」が必須です。
WEBで申し込むことが前提となるため、クレジットカードを持っていない場合は申し込みができません。
しかし、大手通信会社の場合は、クレジットカード以外に「銀行口座振替」も選べるので、支払方法の自由度が高いのが特徴です。
⑥学割(応援割)や対象年齢に応じた割引を受けている
大手通信会社にあって格安SIMなどにない割引の一つとして『学割(応援割)』があります。
現在では学生さんに限らず、5歳~22歳(通信会社による)のご家族がいれば、家族まとめて安くなり、割引額が大きいので格安SIM並みに安く利用で切る場合があります。
また、60歳以上の場合は通話定額料金が割引になる等のサービスもありますので、組み合わせるととても安く利用できます。
⑦キャリア決済が使える・使っている
ネットショッピング等の支払いを、通信会社の月額料金支払いと一緒にまとめて支払う「キャリア決済(まとめて支払い)」を利用している場合、格安SIMに変えてしまうと、利用ができなくなってしまいます。
その為、サブスクなど登録しているサービスが解約になってしまう可能性があるため、変更することに躊躇する方もいらっしゃるようです。
ちなみに、大手通信会社が運営している「サブブランド」のワイモバイル・UQモバイルや、「オンラインプラン」のahamo・povo・LINEMOではキャリア決済が利用できます。
⑧欲しい機種の取り扱いがある
iPhone15等の最新でハイスペックの機種は、大手通信会社でしか販売していない場合があります。
また、端末を購入する際に料金プランを見直す方も多いため、大手通信会社のまま利用している方も多く見られます。
以前は「SIMロック」という、端末を購入した通信会社でないと通信を利用できない、という制限があったため、端末も契約も同じ会社にすることが前提となっていました。
しかし、2021年10月から「SIMロック」が廃止になったので、現在はどこの通信会社で端末を購入しても、別の通信会社の契約で利用できるようになりました。
⑨何となく安心・変えるのが面倒だから
店舗でお客様からお話を伺うと、多い意見がこれです!
ずっと利用していて問題がなければ、それが一番安心ですよね。
「安かろう悪かろう」は怖いものです。
通信エリアや品質の安定性も大きな要因の一つです。
また、「機種変更は面倒」という印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
データ移行
契約内容(プラン・割引・サービス)の変更
メールアドレス変更及び変更の連絡
実は、3以外は機種変更も同様なのですが、大手通信会社のサポート体制も含めて「安心感」はお金に替えがたいと考える方も多いようです。
まとめ
今回は、格安SIMが普及している中、「なぜ大手通信会社のままにする人が多いのか?」また、あえて「格安SIMを選ばない」理由について、実際のお客様からの声をまとめてみました。
サポートが充実している
割引を駆使すれば大手通信会社でも安い
支払方法の柔軟性
通信エリア・品質の安定性
機種購入タイミングで一緒に料金プランを見直している
上記のような理由で、大手通信会社をあえて選んでいる方が多いことが分かりました。
次回は、「大手通信会社のままでも安く抑えるコツ」について話そうと思います!
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