[鳥さんの本音なのだ]ブラックな学園ドラマ「女王の教室」について
皆さんは、16年前くらいに放送されていた、女王の教室というドラマを知っているだろうか?
このドラマは、悪魔のような鬼教師に立ち向かう6年生の一年間の記録として成り立っている。
放送当時の私はまだ中学生で、今よりはピュアだった。だから、単なる嫌がらせ教師、体罰教師としか思っていなかった。でも歳を取るにつれ、現実の過酷さが実感出来るようになっていった。
このドラマに登場する鬼教師、阿久津真矢は、初めから鬼教師だったわけではない。
最初に赴任した学校では、優しい先生だった。しかし、その優しさが裏目に出て、生徒に嵌められてその学校に居られなくなる。
そして教師を辞めて、結婚し、子供にも恵まれる。しかし、幸せは長くは続かない。
旦那の会社が脱税している事がニュースになったり、自らの不注意で子供を水死させてしまう。
そして旦那とも離婚してしまう。
そんなこんなで自殺を考えていた時に、以前自分を陥れた元教え子から電話がかかってくる。
「今から死のうと思う」
その電話を受けて、すぐさまその元教え子のところへ向かう。そして、死にたいのなら一緒に死のうと言って、線路に飛び込むが、寸前になって元教え子が「死にたくない」と言った為、すぐ線路の外へ出る。
後日、その元教え子から、「先生を辞めないで、私みたいな人を救って」と言われ、また教師になる事を決意する。
そして、今度の学校では、今までよりも厳しい姿勢で臨むと決意する。
しかし、それが本人曰く中途半端だった為、またもや生徒に嵌められるのである。
そして、教職員再教育センターに送られる事になる…。
これが鬼教師となるまでの流れである。
気になる人は、「女王の教室 スペシャル版」を観てみてください。
スペシャルドラマでは、真矢が、子供の為といい自分の価値観を押し付けていた自分を反省するといった描写があるが、厳しくする事も結局は価値観の押し付けではないかと思いました。
この物語で真矢は、「愛があれば多少の体罰は容認する」と言っていたが、その愛というものも、一方向なら押し付けだと思います。
私は体罰や必要以上に厳しくするのは否定的ですが、他人の生命に危害を加えたり、反省が全くない場合はやむを得ないのかなと思います。