【引退ブログ】4年スタッフ長 河合美琴
日頃より学習院大学男子ラクロス部を支援してくださっている学校関係者の皆様、また熱い声援を送ってくださるOB・OG・保護者の皆様に心より感謝申し上げます。
スタッフリーダーを務めました4年MGの河合美琴です。
500字以上の文章を書くのは就職活動のエントリーシート以来、約半年ぶりなので拙いものではありますが、4年間の感情を詰め込みたいと思います。
2021年4月、男子ラクロス部に入部しました。(もしかしたら5月の頭だったかもしれません)
「大学で何かしらのコミュニティに属したい」という気持ちで選んだのがラクロス部でした。
活動時間が朝だと聞き、夜はアイドルのコンサートに行けると思ったのと、新設されたばかりの役職「広報」の魅力に惹かれて入部しました。高校時代、8時25分の始業にも間に合わないことが多かったのに、なぜ週5始発通いができると思ったのか謎で仕方ありません。でも、吸い寄せられるように入部したのでこれも何かの縁だったのでしょう。
こんな状態で入部して、初めて参加した同期ズーム。
初対面なのに朝の6時まで修吾と貫太郎と喋りました。初めての同期との思い出がこのズームなのは少し解せないですが、今でも何を話したか覚えてます。笑
入部して1年半は広報の仕事に専念しました。しかし、人の目に見えない部分での作業が多く、作成したコンテンツに名前は刻まれないので、仕事量を可視化できないこともあり、周りの何気ないひとことに落ち込むこともありました。特に、広報の唯一の先輩であるとみさんとしゅんさんが引退されてからは広報組織を上手く発展させられないことに申し訳なさも感じました。
そんな中、私にとってラクロス部史上最大の出来事が起こりました。
2部に降格し、代替わりして武尊さんのチームが発足。キックオフミーツで発表された新歓係の私の名前の横には星マークが付いていました。
つまり、次の新歓隊長に選ばれたいうことです。
畳み掛けるように、今度は1個上のスタッフの先輩方から「マネージャーをやらないか」という提案をされました。
正直、2年の途中で役職変更?新しい仕事を1から覚えるってこと?と否定的な気持ちが強かったです。それでも、部の状況を考えやってみようと決意しました。
この2つの挑戦があったからこそ4年間、気持ちが折れることなく走り抜けることができたなと思います。
あの時の選択に全く後悔はありません。未熟な私に、新たな可能性を見つける機会を作ってくださって本当にありがとうございます。
ここからが私のラクロス部人生第2章の始まりです。引退ブログもここからが本番です。
『組織に対する責任を持つ』
この言葉を意識し始めたのは、先ほど述べた新歓隊長の経験が大きかったです。
よく驚かれますが、私たちの新歓は半年前から準備をします。綿密なミーティングを重ね、部員全員を巻き込み、将来の日本一のために戦力を確保します。新歓の成功も失敗も、係だけの責任ではないと思うけれど、どうしても最前線で関わっていると「失敗したら立場がない」くらいの気持ちになったし、私には新歓成功に向けた道筋を作る使命があったと自覚していました。
新歓期間が終わるまで、本当に毎日生きた心地がしなくて夜遅くまで写真を見て新入生の顔と名前を一致させてました。その弊害(?)で、結局入部しなかった子を今でも覚えているので学校ですれ違うと若干気まずいです。
色々ありましたが、何とか素敵な新入生を入部に導くことができました。
このとき初めて、組織から与えられた責任を果たすことができたと実感して、今後もこの部活で必要不可欠な役割を担っていきたいと思いました。
3年間、新歓係に所属できて良かったです!
その勢いでマネージャーの仕事も新たに覚え始めました。人員不足による役職変更だったので通常よりも早く1人前になることがチームへの貢献だと考え、タイマーのテストをやりたいと先輩にがめつく言ったり、ビデオを綺麗に撮って早く載せるために携帯のWi-Fiを無制限プランにしたり(笑)、努力の矛先が合っているのかは若干怪しいですが、無事にマネージャーになってから初めてのリーグ戦でメインタイマーを任せてもらえた時は純粋に嬉しかったです。ただ、試合には勝ったものの実力不足によりプレーヤーから指摘を受けたので不完全燃焼ではありました。
時が流れるのも早く、あっという間に最高学年。スタッフリーダーを務めることになりました。
自分とスタッフ全員の責任を持つのが役割だと考え、部活で起こる全ての出来事に当事者意識を持って取り組もうと決めました。
そこで生まれたのが「後輩のために頑張りたい」という気持ちです。
1年間、後輩の育成に力を注ぎました。
新チーム始動から3月まで、審判資格保有者ゼロ、タイマー合格者は2人という目を疑う状況でした。
上級マネに対して現2年生の人数が多く、最短ルートで1人前になるために、均等な機会と主体性を誘発できるような仕組みを作りました。(具体的に話すと長くなるので割愛します)
始めの方は、仕事をやりたいって言わなくても怒られるし、やりたいって言ってできなくても怒られるからと消極的だった後輩も、「リーグ戦でボックス入りたい」「次の試合の審判走りたい」と言うようになった時は向き合ってきて良かったと心の底から思いました。
後輩育成にあたって、時に厳しく指摘をすることは避けられません。
特にタイマーのフィードバックや練習後のマネ反省では心を鬼にして発言をしました。
やっぱり後輩とは仲良くいたい気持ちもあり、多少の嫌われ役を買うべきだと思っていましたが、指摘をした後は部活が嫌になってないかな、と不安になることもありました。
マネージャーのみんな、まずは1年間ついてきてくれて、後輩でいてくれてありがとう。一緒にやっていく中で楽しい時間も沢山あったけど、4年に対して違和感や疑問を感じることもあったと思います。みんなにはその気持ちを大事にして欲しい。今シーズンで良かったことは引き継いで、改善したいことはどんどん踏み台にしてレベルアップしていってね。自分のためにしか生きてこなかった私が、誰かのために頑張りたいと思ったのは初めてです。4年間が実りある有意義な時間になるよう、これからはOGとしてサポートさせてください。
最後に、私たちは悲願の1部への入れ替え戦を控えています。
学習院大学男子ラクロス部に関わる皆様の笑顔のために、残り1回の練習と試合を全力で、ラクロス部人生最後の「責任」を全うしたいと思います。
お世話になった人たちに簡単ではありますが感謝を伝えます。
プレイヤーへ
意見のぶつかり合いや、マネージャーのミスで迷惑をかけることも多かったと思います。立場の違う者同士、もっとこうすれば歩み寄れたかなと家に帰ってから考えることもありました。
ただ、全く勝てなかった時代を知っているからこそ、入れ替え戦に行ける環境があるのは当たり前ではないと再認識してます。あと1戦。みんなの勇姿が見られるのを楽しみにしています。
部活外ではくだらない話がたくさんできて面白い子ばかりで楽しかった!ありがとう。
同期スタッフへ
4年間お疲れ様。
私たちは何とも言えない関係性だなとつくづく思います。特段仲が良いわけでも、仲が悪いわけでもなく。笑 すぐ言い合い?をするのに練習後はスタバで飲んで食べて、、。あ、じゅんやとは一度もスタバ行かなかったね。
それくらいプライベートでいる時は本当に楽しくて、でも部活に行くとどうしてもお互い思うことが出てきてしまって、何度普通の友達だったら平和にいられたのかなと考えたこともあるけど、厳しい環境で切磋琢磨し合ったからこそ、唯一無二の同期になれて本当に良かったです。
スタッフの後輩には個別でお手紙を書くので、そこで気持ちを伝えます。
ここでは書き切れないくらい、周囲の方々に支えてもらい、部活生活を乗り越えることができました。本当にありがとうございました。
ラクロス部に入らなかったら味わうことなかった感情や経験を今後の人生でも大切にしていきたいです。
東大戦まであと3日。勝って笑顔で引退したい!!
スタッフリーダー 河合美琴
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