【引退ブログ】4年DFリーダー 作間紘太
日頃より学習院大学男子ラクロス部の活動にご支援、ご声援をいただいております、保護者の皆様、OBOGの皆様、学校関係者の皆様に、この場を借りて感謝申し上げます。 今後とも、ご支援、ご声援の程宜しくお願い致します。
難しい文章は書けないので思っていることを素直に書いていこうと思います。長々と書いてしまいましたがぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
4年 DFリーダー 作間紘太
まずはここまでの4年間を1年ごとに振り返ってみようと思う。
入学後、コロナ禍により最初はグラウンドに立つことすらできずリモートで、誰かもよくわからない日本代表?の梅原さんと奥村さんに教わっていた。正直部活をやっている感じもしなかったし全く楽しくなかった。ラクロスをやめて地元や高校の友達と遊んで過ごそうと考えたこともあった。というかなぜそうしなかったのか自分でもよくわからない。
そんな中、8月頃やっとグラウンドで練習ができることになり希望の光が見えたと思った。が、ここからが想像以上に厳しく苦しかった。練習は想像より遥かにきついし、梅さんと貴也さんは怖いし、同期はやめていった。年明けには一時期同期で練習に参加したのが1人になったこともあった。ただ俺だけでも絶対休まず行ってやると思い踏ん張った。
ラクロス人生の中で何度か転機があったが、1つ転機になったのはウィンターである。強豪武蔵大学と合同を組む中でスタメンを勝ち取りチームに貢献できた。素直に嬉しかったし、その中で準優勝という結果も残せた。これまでの1年間の苦しみがなんとなく報われた気がした。そしてラクロスが上手くなりたいと心から思えた瞬間だった。武蔵のみんなありがとう。
そして2年生では一部の舞台に立つことができた。これは一年生の時からの念願だった2年生でスタメンを勝ち取るという目標を達成した瞬間であった。BDもGBもいくつかできた。
ただチームは一勝もできなかった。二部降格。
先輩方には申し訳ないが正直悔しさはなかった。その理由は簡単で自分のことだけ考えていたからだ。だから今試合に出ている2年生や3年生はすごいと思う。俺が2年の時よりチームの事を考え、求められるレベルも高くなっているのに追いついてくるから。
そして3年生になり技術幹部となった。この時でさえチームより自分のプレーを優先していたと思う。練習メニューやDFの発展の時間などほとんどたかしさんに任せっきりで今思えばもったいない時間だったなと。一方でチームは過去のチームとは違い練習試合ではほとんど勝っていたしラクロスが楽しいと思えた年だったが、一部入れ替え戦は武蔵に完敗。一部との壁を感じた。
人に興味がないと散々言われた俺でもさすがにお世話になった1つ上の代の先輩方を勝たせることができなかったのは悔しいし心残りだった。
ついに迎えた4年。DFリーダーとしてこれまでとは違い自分だけでなくDF組織を、チームの事を考えなくてはならない立場になり、苦悩が増えた。一部との間にある大きな壁を越えるために。
新チーム発足時は、自分がこれまで経験したことや知識を伝えればすぐにDFの組織としての力は上がっていくだろうと考えていた。しかし、伝えることの難しさや伝わってはいるけどプレーとして体現することができないむず痒さに直面した。
特に2年生のショーディー達は悔しい思いをたくさんしてきたと思う。練習試合もしょうもない失点ばかりでほとんど勝てなくて、どうにかしないといけないと必死で試行錯誤を繰り返しビデオ見の回数を増やしたり、伝え方を変えてみたり、浅野さんや梅さんに相談したり。
すると、時間はかかったがリーグ戦期間で自分たちでも手応えを感じるほどの成長をすることができた。これは俺だけの力では成し得なかったことだし、本当にDF陣のみんなには感謝している。2年生本当に頼もしくなった!
こんな感じで今に至ります。後輩からは割と順調にラクロスやってきたと思われてるかもしれないけど順風満帆ではなかったです。
長々と自分語りをしてしまいました。
もう少しお付き合いください。
俺がラクロス人生の中で最も意識していた言葉がある。
「絶対的存在」
一年生の時掲げた目標である。実はこの目標は高校の野球部時代から掲げているものであるが高校時代は上手くいかないことが多く、この目標を達成できたと胸を張っては言えなかった。
絶対的存在とは、プレーでの貢献は当然ながらそれ以外の場面でもこの目標を達成するためにできることがある。
それは当たり前のことを当たり前に行うことだ。例えば遅刻や体調不良での欠席をしないことやアジリティやトレーニング、体重の定められた基準を常に上回ること。最後の一年はDFリーダーとしての責任を感じながら意地でもこれらのことは達成してきた。
かなり抽象的で、客観的な視点からしかこの目標は達成できたかどうかはわからないので自分ではわからないが、少なくとも高校時代よりはプレーでもDFリーダーとしての組織への貢献度でも達成できた部分は大きいと思う。前述した通り一年生の時1人でも練習に参加したというのもこの意識があったからである。
学習院大学ラクロス部は人数が少なく、一人一人の技術力や取り組みが顕著に結果として現れる。だからこそ「絶対的存在」が1人でも多く生まれてくれればいいなと思っています。プレーでもそれ以外でも。
ここからは1.2年生と3年生にそれぞれ伝えたいことを書いていきます。
まず3年生に伝えたいことは
「慢心は捨てろ。」
ということ。
人は傲慢になり、成長意欲を失った瞬間から一気に成長スピードが下がる。下がるというよりむしろ歩みを止めた瞬間に現状維持にすらならずに後退していく。ラクロスをやってきて感じることだ。
さらにそれは技術だけではない。特に幹部陣や主力、最高学年である君たちがラクロスでも日常生活でも慢心を見せればチーム力は落ち弱くなる。逆を言えば一部常勝チームは謙虚に常に志高く取り組んでいるということを感じてきた。常に謙虚でいろとは思わないが、当たり前のことを当たり前にやる、やるべきことはきちんとやるという姿勢は崩さないで欲しい。
特に3年生は力のある選手が多く、2年生の時から主力として試合に出てきた人間もいる。井の中の蛙になるのではなく、もっと視野を広げてラクロス界にとって輝く存在になってほしい。それができる史上最強の代であると思っている。
1.2年生には
「超貪欲」
にラクロスやトレーニングに取り組んで欲しい。4年間という時間は長いようで長くない。人数が少ない分一人一人の成長がチームの成長に直結する。時に同期や先輩後輩を頼り、巻き込み、目の前の事に一生懸命に取り組んでほしい。
3年生に慢心を捨てろということを言ったが、下からの突き上げがあれば自ずと焦りが生まれ、競争力のあるチームになるはず。実際に俺もそうのすけやゆきたろうの追い上げに焦って筋トレ頑張った過去があるので新見とかゆうき、もっと言えば中野としんごがスタメンへの脅威見せてくれたら更にDFが強固なものになると思うから頑張れ。
これはスタッフにも共通するものだし人数が多い分、埋もれるんじゃなくて、もっと下級生から発信して良い組織を作ってください。
勝つ喜びを知り、負ける悔しさ虚しさを知っているみんなが一部の舞台で躍動する姿を楽しみにしてます。
最後に感謝を述べたいと思います。
家族へ
野球をやめラクロスをやると決めて、普通の大学生よりお金も時間も使うことで多少なりとも負担をかけてしまっていたと思うけど、食事面や金銭面で何一つ不自由なくラクロスをやらせてくれて本当にありがとうございました。0歳から始まったスポーツ人生も一旦区切りをつけると思います。これまでお世話になった分、恩返しできるように精進します。本当にありがとう。
コーチ陣へ
梅さんをはじめ貴也さん、浅野さん、おっくんさんなど本当に多くのことを学ばせていただきました。最後は結果で恩返しします。
先輩方へ
たかしさんとけんたさんには本当にお世話になりました。2年の時から一緒に出させてもらっている2人は憧れであり超えたいと思える存在でした。2人と達成できなかった一部奪還を今年こそやってみせます。しょうまさん車ありがとう
他にもここでは書ききれないほどたくさんの方にお世話になりました。本当にありがとうございました!
スタッフ陣へ
DFのメニューとか優柔不断で伝えるの遅くなったり、急遽変更することばっかで困らせてしまって申し訳ない。特に後輩たち。
全部しゅうごに変更しようって言われてました。突然の変更は全部しゅうごです。
しっかり対応してくれて助かった!ありがとう!
DF陣へ
DFリーダーとして良い働きができた方どうかは正直わからない。ただ一部に勝つためにどうしたらいいか常に考えてDFに言ってきたことは間違いないと思っている。
言語化の鬼徳田には本当に助けられました。
一部の舞台は二部とは全く違う緊張感や楽しさがある。どうかそれを経験して欲しい。みんなが躍動する姿を見たい。年々DFは良くなってるから来年はもっと強くなるな〜。みんなこれまでと違う苦悩があるかもしれないけどリーグ戦で勝つというあの最高の喜びを想像して頑張れ!
ゆきたろうは2年の時から一緒にやってきて最初はただ黒いやつだと思ってたけど上手くなって来年DFリーダーやるまでになって今では本当に頼もしい存在。100%出して頑張れよ。あと、もう一つアドバイスを送るなら食堂より部室の方が密集して仲良くなれるから来年からもビデオ見やるなら部室の方がいいよ。
そうのすけは生意気だけど1人でチームの雰囲気や試合の状況を変えられる選手。人生で出会った中で1番影響力ある人間だと思ってるよ。来年も自分だけじゃなくて周りも成長させて強い組織作ってください。飲み楽しみだな〜
けんしんはもっと練習中騒いで良いと思うしまだまだ上手くなれるがんばれ。罰金長として頼むわ。
ゆうきは、けんしんくらいきもいところばっかだけどそのおかげでチームが和んだり助けられた場面もわりとあった。筋トレとか、就活とか、やろうと思ったことはできる人間なんだからラクロスももっと上手くなって活躍してください。
えいちは技術幹部としてはメニューのポイントのメンバーの振り分けとか雑魚い仕事しかしてなかったけど、すげー話しかけてくれるし一緒にDFやれてよかった、すぐ怪我するけど。
たぶん浅野さん来年もっと当たりキツくなるよ笑
としきは2年の時からゴーリーとして何度も助けてもらった。さやか以外にもけんしんとかゆうきにも甘えていいから孤高のゴーリーになるんじゃなくてちゃんと周り頼ってチーム引っ張っていってね。
うえだいは車でもグラウンドでも話してて楽しかった。運転する姿だけはかっこよかった。プレイヤーやるにしてもスタッフやるにしても頑張れよ!
2年生はおれと似てて自分が良ければいいやって思ってるやつたくさんいて、それがカラーだからいいけど
ゆきたろうの言うことちゃんと聞いてあげて、返事とかないと結構きついから。みんな上手いから後輩にたくさん教えて強いDF作ってください。
にいみとしゅりやめるなよ
最後に一つ
「どんなにきついトレーニングや練習よりも負けることの方がきつい」
という梅さんの言葉を頭に入れておけば大抵のことは頑張れる。苦しくても戦い抜こう。
あと2戦よろしくね。
そして同期へ
あんなにいた同期の中からここまで生き残った仲間を誇りに思うし大好きです。人数が少ない分一人一人責任を感じながらやってきたと思う。だからこそこの4年間をただの思い出で終わらせない。あと2勝、一部昇格して記憶に残る最強の代にしよう。全部出し切って引退したら飲みにいこうね。
それぞれに言いたいことはいつか言う。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
明星戦、入れ替え戦共に勝つので最後まで熱いご声援よろしくお願いします。