【引退ブログ】4年主将 芝山武尊
まず初めに、平素より弊部に関わってくださっている、保護者の皆様、OBOGの皆様、コーチの皆様、学校関係者の皆様、誠にありがとうございます。4年間ラクロスに集中できる環境を作って頂いたこと、この場を借りて感謝申し上げます。今後とも学習院大学男子ラクロス部を何卒宜しくお願い致します。
4年主将の芝山武尊です。
この1年間、チームだけでなく自分の中でも変革の年であり、非常に苦しい1年でした。
もともと私は性格上自分の事だけを考える事が多く、高校時代の野球部では、上手くなるために、スタメンになるために、活躍するために、これだけを考えて毎日部活に取り組んでいました。
自分が上手くなるために何ができるのか、自分が活躍することが結果としてチームの勝利につながると思っていました。
しかしそれは間違っていました。組織として目標を達成するには、チーム全体を巻き込み、目標に対して全員を同じ方向に向かせることが必要です。私はそうした想いを持って主将になりました。
そこで私は1年間この言葉を掲げてきました。
「組織はリーダーの器以上にならない」
幹部挨拶のブログでも書きましたが、毎日毎日この言葉を念じながら過ごしてきました。
だからこそ何があっても絶対に練習を休まなかったし、筋トレや自主練を怠らずやり、試合で結果を出すことでそれを示してきました。
ただ試合で結果が出ない時や、質の低い練習をして、コーチ陣に喝を入れていただいた時は、自分の不甲斐なさを痛感しました。チームの事を考えると、次の日が来るのが憂鬱な時もありました。
正直この1年はラクロスの楽しさをあまり味わえなかったです。ただただ厳しさのあるチームを作り、みんなと1部に上がりたくてこの1年間邁進してきました。
当たり前ですが辛いときこそ踏ん張る、自分に厳しく練習をする。これは日本一を目指す部活に所属している以上、誰もがやらなければいけません。
チームとしてそこの意識は少し変えられたかなと思います。少しだけですが。
「1部昇格」これを達成しない限り、今まで述べたことは全部自己満ですし、組織の目標を達成できなかったただの主将です。最後の入れ替え戦で組織として変わったことを証明したいと思います。
ここまでは私の1年間の想いを書いてきましたが、ここからは後輩に伝えたいことを書きます。
①「責任感」
よく上級生になったから、幹部になったから責任感がうまれて…という言葉を聞く。
もちろん幹部陣や最上級生の方が責任はあると思うが、組織に属するということは誰しも責任を伴う。
欠席や遅刻によってチームの雰囲気を下げること、自主練をサボり全体練習の質を下げること、チーム内で切磋琢磨できないこと、アップやダウンを怠り怪我をすること。他にもたくさんあるが、1人1人の行動がチームにもたらす影響は思っている以上にあるのではないか。良くも悪くもこれがチームスポーツだ。
責任感とは誰もが持っていなければならないもので、この責任を果たせない者はこの組織に必要ないと思っている。
だから自主練しろ。筋トレサボるな。ビデオ見を雑にやるな。簡単に部活を休むな。その行動1つ1つに、チームに関わる人全員の想いがあることを忘れないように。
ただ今言ったことは口では簡単に言えることだが、実際には相当しんどいものがあるのではないか。年間通してラクロスの練習を楽しんでできる人はほぼいないと思う。あの田村滉紀でさへ、しんどいと思う時があったと言っていた。
プレーの調子が良くない時や、身体が疲れている時、怪我でプレーができない時や、プライベートに時間を使いたい時。ラクロスに身が入らくなる時はいつ来るかわからない。
そんな時は周りをみてほしい。必ず頑張っている仲間がいる。先輩でも同期でも後輩でも。俺も仲間の頑張りをみて何度も救われてきた。これがチームスポーツの素晴らしい所ではないか。頑張っているのは1人じゃないし、苦しんでいるのも1人じゃない。
辛い時に一緒に壁あてやシュー練、筋トレに付き合ってくれる仲間がいる。1人で辛くてできないなら、仲間を頼ってみんなで高めあってほしい。
それができるのがこのチームだと素直に思う。
②「目的」
みんなは何の為にラクロスをやっているか。日本一になる為、チームみんなで良い思いをしたい、日本代表になりたいとか色々あると思うが、その先もみてほしい。今言ったことは目標であり、目的ではない。
引退した時に自分自身に何が残るのか。このラクロス部の生活を通して何を得たのか。どんな人間になりたいのか。ここが重要である。
目的はゴール地点であり、目標はそこに到達するまでの道標だ。
この目的を大事にして残りのラクロス部の生活を過ごしてほしい。
1日1日大事に過ごさないと、あっという間に引退する日が来る。
体育会系の部活は、そんな成長の場でもある。誰にでも味わえるものではない。
日々将来のビジョンをもって取り組んでいってほしい。
拙い文章でしたが、
最後に感謝の言葉を少しだけ。
同期へ
自分のことが好きすぎて、何かあったらまず自分のことを考える奴が多かったな。ただラクロスに対してひたむきに、納得いくまで突き詰めて取り組む姿勢には同期として誇りに思う。人数が少ない中でも、しっかりと最上級生としての威厳を保てたのはみんなのおかげ。本当にありがとう。
副将2人へ
このチームがここまでこれたのも2人がいてくれたから。支えながらも時にはチームを引っ張ってくれた。ありがとう。
大和とはチームを変えるためにめちゃくちゃ話し合った。疲れたな。たくさん悩んだな。でもそれも明日で終わるんだ。寂しくはない。1部上がってからやり切ったと笑って終わろうぜ。
しゅうごは3年で副将という新しい試みにも、しっかりと役割を果たしてくれた。来年はもっと厳しいチームを作ってほしい。今は頼りないと思ってるかもしれない同期も、必ずチームの為に全力で動いてくれる。期待してるぞ。
部員のみんなへ
頼りない主将だったと思うけど1年間ついてきてくれてありがとう。みんなの支えがあったからここまで頑張ってこれた。厳しくあたったり、嫌な言葉もたくさんかけた。納得しない制度もあったと思う。ただ信じてついてきてくれた。本当にありがとう。
いよいよ明日は入れ替え戦。全員がラクロスに対して貪欲に取り組んだ。このチームは強い。絶対に勝てる。負ける訳がない。
絶対に1部昇格するぞ。
#7主将 芝山武尊
