【引退ブログ】4年主将 徳田修吾
2021年4月3日入学式、ラクロス部に入るとすでに決めていた僕は一年生だが1人で勝手に新歓をしていた。冷ややかな目線を感じながらも当然初対面の新入生に声をかけて、ラクロス部の体験会に行こうと誘っていた。
西2号館の前で声をかけていると、
「あー俺は興味ないけどあいつもラクロス部入ってるって言ってたような気がする」と聞き、急いで指さされた50m先の"あいつ"の後ろをダッシュで追いかけた。
そして
「聞き間違えだったら申し訳ないんだけどさっきラクロス部入るって言った?」
と声をかけた。
「え、え、あ、あ、おう。そ、そうだけど。」
なんだこのド陰キャは、と思った。
話を聞くと、高校時代に軽音部に所属していた彼は運動部への憧れが強く大学ではラクロスをすると決め込んでいたらしい。
まじかこいつ高校は文化部だったんかい、そんな運動部って憧れるもんかね、と思った。
正直仲良くはなれないだろうな、とも思った。
そんな彼がまさか一日中一緒に居ても退屈せず、一日中ボケあってる最高の仲間になるとは思いもしなかった。
お気づきの方御名答!
学習院が誇る陽キャラクロッサー、樫原慧との出会いである。
ま、こんな茶番は置いといて。
何言ってんだかよく分からなかった方は是非、四年FO樫原慧の引退ブログを参照して欲しい。
紹介遅れました。
今年度学習院大学男子ラクロス部主将を務めさせていただいております、四年の徳田修吾と申します。
学習院大学男子ラクロス部の活動にご支援、ご声援をいただいておりました保護者の皆様、OBOGの皆様、学校関係者の皆様に、この場を借りて感謝申し上げます。
まずラクロス部で過ごした4年間を軽く振り返り、最後に今年制定した活動理念について話したい。
同期の引退ブログで散々書かれていたように、コロナによる活動制限で初めの頃はzoomでの練習だったし、夏頃から活動が始まっても大学の規制も厳しく、コロナ罹患者が出ればすぐに活動禁止になったりしていた。また練習前後の部員同士の集まりが禁止されていたため、なかなか仲良くなれず、なんとも言えない距離感のやつと身体をぶつけ合いクロスでしばき合うという奇妙なことが起きていたと、振り返ると思う。コロナという制約の中で、2年生ながら育成リーダーを務めてくださって大和さんには感謝しかない。
ただ、めちゃくちゃ楽しかった。それは自己成長を感じれたから。15年間続けていたサッカーで限界を感じていたから、やればやるほど上手くなるラクロスが楽しかった。だからチームメイトとか同期とかどうでも良くて、成長が快感というだけで頑張れた。というか、当時は瑛貴、慧とは本当に仲良くなかったと思うし、なんならいつもコソコソしてた君たちは嫌だった笑。
ひとつ小話を。zoomでの練習が始まる以前の4月中はクロスとボールだけ受け取り指導者不在で壁当てだけしていた。身体を開いて投げることも必要なのでは!と思い、自ら編み出しパス方法が後々オープンパスという名称がつけられていることを知り、なんかショックだった。その時の激キショ壁当て動画欲しければ言って欲しい。あげる。
そして2年生。一部で戦うことの楽しさを知った。
コロナの規制緩和をきっかけに同期仲は一気に深まった気がする。ようやく’同期'になれた。夏合宿の帰りのバスとか信玄餅の件で信じられないくらい笑った記憶がある。あれでも、なんか潤だけ元気なかったよな?なんでだっけ?全然思い出せないや。
そしてリーグ戦ではSSDMとして試合に出させてもらった。知久さんとの2枚回しが懐かしい。
結果、全敗で二部降格を決めたけど、紘太が引退ブログで書いていたように本当に楽しかった。必死に重圧と戦い続けていた偉大なる主将のこうきさんには申し訳ないほどに、あの日々は楽しかった。
なぜ負けていたのに楽しかったのか。2年生だからチームの結果について真剣に向き合っていなかったからというのもある。でもそれだけじゃない。
それは文字通り「最高の舞台だから」だ。
関東一部リーグ、ここは実績から見ても全国で1番レベルも高く、注目度も高い舞台だ。そしてどのチームも日本一を目指している。そんな奴らと戦えてること、自分がどれだけ通用するか試せること、それが心底楽しく、時に怖く、そしてゾクゾクした。弱者マインドと言われればそうかも知れないが、一部と二部どちらも経験した人であれば分かってくれると思う。
これを味わえずに4年間を終えるのはもったい。だから明日勝って一部昇格を果たし、後輩には一部で思う存分戦って欲しい。そのために明日最後まで戦う覚悟だ。その責任が今の四年生にはある。
そして2年生の時は、一個下の存在も大きかった。というか脅威だった。だって俺らの同期は辞めに辞めまくってプレイヤーの人数は10人切ってるのに一年生は30人くらい入ってくるんだもん。それもポテンシャル付き。
「ヤバい」という焦りから頑張れた。多分、俺らの同期はみんなそうだと思う。
リーグ戦最終戦の中央戦。前日に腰を痛めた俺は出場が危ぶまれ、ボックス入りしていたポテンシャルのある一年生が出場する可能性があった。
今だから言うけど、痛み止め飲んでも本当に痛くて全然出れる状態じゃなかったけど、コーチには出れますと言い切った。ここで譲ったらもう一生こいつらに追い越されたままだ、そう思って試合に出続けた。そのせいでそうのすけは60分間永遠にラダーをしてたって訳。
そのくらい脅威だったし、今でも君たちに負けたくないから頑張れてる。特に雪太郎、引退したらバスケで勝負だ。最近スラムダンク見てるし勝てると思うんだよね。
そして三年生。副将をやらせてもらった。
今考えるとだいぶお気楽な副将だった。
任命された理由は次のシーズンのため、つまり今年の24チームを見据えてのことだ。少ない同期で下を引っ張るために存在感を出せとのことだった。
ただそんな期待とは裏腹に自分は本当に副将だっただろうか。チームビルディングやチームマネジメント、結果に対する責任とかは武尊さんと大和さんに任せきりで、DFはたかしさんがとりあえず発展出してくれるから、茶々を入れていじったり思いついたら発展を出していた。そういった意味ではラクロスに集中できて、好き勝手やらせてくれた一個上に感謝しかない。そのおかげで物怖じせずチームメイトの前で話すことができ、言語化の力が身についたと思う。
最終戦となった入れ替え戦の武蔵戦。結果は負け、二部残留。
悔しいという気持ちは一瞬で引っ込ませて、すぐに頭を来年に切り替えた。この四年生が引退した今、悔しがってる暇もないと思ったからだ。
というより、夏頃からずっと代替わりについて考え続けて来たから頭の中はすぐ24シーズンに切り替わっていた。
自信はあった。来年のチーム構想も長い間考えて来たし、自分の性格は主将に向いているかも知れない、そうとさえ思っていた。
実際にキックオフミーティングでチームの指針をはっきりと全体に示し、チーム内の反応も良かった。2024シーズン良いスタートが切れた。そう思っていた。
そして始まった最後の一年。
この1年間、意外と楽しかった気もするし、ゲボ吐くくらい苦しかった気もする。
苦しかった理由、それはただ一つ。
勝てなかったことだ。
ASに調べてもらったら、リーグ戦前の練習試合等の戦績は6勝5分12敗。勝てなかったなーとは思っていたが、こんなに勝てていなかったとは。
その中でもつらかったのは5月の遠征試合であるスーパーカップを全敗、最下位で終え帰路についたことだ。
「スーパーカップ優勝」
これをチームの中期目標として設定したはずなのに真逆の結果。それまでの練習試合でも負け続きでリーグ戦の雲行きがいよいよ怪しくなることになった。
クリアも上がらなければパスも繋がらない。よってずっと守ってるし、点が入る気配もない。技術力の低さも痛感させられたが、それだけでなくチームの雰囲気としてOFはお互いを責めるような声を掛け合ってるし、DFはみんな自信なさげにプレーしていたし、OFとDFがお互いのせいだと言い合うようなシーンも目立った。
そのような状況を生み出してしまったこと、それを上手く改善できなかったこと、そして結果全敗だったこと、全てにおいて主将としての情けなさを感じた2泊3日だった。言語化が得意なはずなのにどういう声をかけ次に繋げていけば良いのか、全く分からなかった。帰りにその足でジムへ行き、そこで送ったスナップチャットこそ本音だと思う。帰りのバスは試合漬けでヘトヘトなのに頭の中を色んな想いが駆け巡り一睡もできなかった記憶がある。
これまでのスポーツ人生、悔しい思いをしたことは何度もある。だが、主将としてチームの負けと直面する悔しさは全く違うものだった。
ただ、この思いをリーグ戦では絶対味わいたくないと誓いここまでやってこれたのも事実で、一部昇格を果たして、「むしろスーパーカップ全敗してよかったな!」と無理矢理にでも笑って言いたい。
そんな苦しかったシーズンではあったが、主将をやる上で大切にしていたことがある。
それは
「選んだ方を正解にする心づもり」と
「チームの良いところに目を向ける」ことだ。
「選んだ方を正解にする心づもり」
主将の仕事は決断の連続だった。小さな物から大きなものまで日々様々な決断に迫られる。
長期的な決断で言えば組織構造、役職任命、コーチ体制、チーム戦術、活動理念、目標、スローガン、規則…などがあるだろう。
短期的な決断で言えば、日々起こる問題にどう対応し次に繋げるか、チーム全体にかける言葉、週末の練習試合への持って行き方、チームのスケジューリング…、こっちは具体的過ぎるので上げればキリがない。とにかく色んな決断を迫られる。
ただ、その決断が正解だったか、はたまた不正解だったかはすぐには分からない。本当に正解かが分かるのはシーズン最終戦が終わった後だろう。いや、実はもっともっと後かもしれない。つまり、答えなんてすぐにはやってこない。
だからこそ、選んだ方を正解にするという気持ちで何事もチームとして徹底することが大切だ。
専制君主制だ!と平民西川が声を上げるように、自分は割と堂々と即断即決しているように思われがちだ。でも、実際は1人になると「本当にそっちを選んで良かったのかな」とか「あの声かけで良かったのかな」とかめちゃくちゃ考えてる。
そんな自分を鼓舞してくれたこの言葉を大切にしている。もし後輩にも何かしらの決断に迷っている人、決断したはずなのになかなか踏み出せていない人がいればこの言葉が救いになることもがあるかも。
明日、1年間おこなってきた決断の答えが判明する。果たして選んだ方を正解にできたのか、楽しみだ。
「チームの良いところに目を向ける」
スーパーカップ終わり、昨年度東海大学主将の大橋翼さん(現弊部育成コーチ)と話した時に印象的だった言葉で、それから意識していたことだ。先ほども書いたようにスーパーカップでの惨敗を味わい、チームとしても個人としても状態が良いとは言えない時期だった。
ある日の練習終わり翼さんと何気なく話していた時、当時の学習院の状況から昨年のリーグ戦で厳しい戦いを強いられた東海の話になった。
その経験を経た翼さんに「もっとチームのいいところに目を向けなよ」と言われた。
確かになと思った。思い返せば改善点、反省点を探すばかりで何がチームの良さが何なのか分からなくなっていた。
「素直なところ」だとすぐに思った。
頭に浮かんだのはライドが強いとかフィジカルレベルが高いとかピッチレベルのことではなかった。
「素直」。
これを説明するのは凄い難しくて主将としてこのチームを見て来た感覚的なことになってしまうのだが、否定語で言い換えると「カッコつけていない、捻くれていない、背伸びしていない、斜に構えていない」っていうところだと思う。そういう意味においての「素直」だ。
DFで発展を出す時も全体に向けて話す時も、みんな素直に耳を傾けて理解しようとしてくれる。それはみんなの目や顔によく現れるから、前で話しててもよく伝わってくる。反対に多分理解できてないんだろうなという様子も伝わってくる。そしてそれを理解すると、ピッチ上で体現しようとしてくれる。そしてグラウンド外の何気ない日常でも、その「素直さ」というのは節々に感じる。
何事においてもそれを真正面から受け止めて、理解し、実行しようとする、そんな素直さがあるとこのチームの主将をして実感するのだ。そしてこれがこのチームの良さだと。
だから信じようと思った。
5月時点のつらいチーム状況を各々が素直に受け止めて、理解し改善しようと努めてくれることを。そして、そのために主将として四年生として後輩に対して真摯に向き合うべきだと。そのために口うるさくとも何度も改善すべき点を伝える。そうすればみんなそれを素直に受け止めてくれるはずと思えた。
それからの日々はそういったマインドで日々練習に取り組んだ。
淡々と、黙々と、だが着実に。いつかチームは良くなると信じて。
そして東海戦の敗北、夏合宿を乗り越えチームは開花した。2戦目の千葉大戦以降、練習試合を含めチームは未だ負けなし。一位通過での入れ替え戦出場を決めた。
俺たちは現状から逃げなかった。みんなの「素直さ」で、現状から逃げずにラクロスと向き合い続けたからこそ今がある。明日の入れ替え戦も辛い時間は必ずやってくる。
でも俺たちは逃げない。その局面と向き合い続ける。そうしてこのシーズンを乗り越えて来たのだから。
「しゅうごさん、話長いのは老害っすよ」と健真あたりの声が聞こえて来たので今年から制定した活動理念について話したい。
これを話しておきたいのは今の3年生はこういうことを考えるのを忌避する性格の人が多いと思うから。おせっかいだとは思うが、1年間主将をやって大切だと思ったことなので是非読んで欲しい。
今年の活動理念。
「憧れのチームに、そして人に。」
ー 憧れとは誰かの原動力であり、誰かの活力になれるチーム、そしてそんな人材を輩出する ー
昨年の代替わりの際、活動理念を初の試みとして制定しようと思った。
そう思ったきっかけは、昨年武尊さんが話した「目的」と「目標」の違いについて考えたことだったり、代替わりに向けてハルさんや貴也さんと話したことなどあるが、1番大きな理由は「色んな大学が定めているから、俺らもやってみよう」といった感じだ。
正直言って、ひどく曖昧ではあった。
そしてシーズンスタート前のミーティング際にみんながラクロスをする「目的」について考えてもらった。それこそが活動理念につながると思ったからだ。
いざやってみると、
「勝って喜ぶため」「強い人間になりたいから」「ラクロスを楽しみたいから」「仲間と最高の瞬間を共有したい」「組織に貢献するという経験を得られるから」
といったような内容が多かった。
そのどれも間違っていないし、良いと思ったがチームの活動目的にするには少し違和感も感じだ。
それはみんなの活動目的が「自分」もしくは「自分とチームメイト」に留まっていることだった。つまり、自分がどうありたいか、チームメイトとどうなりたいか、に留まっているということだ。
この議論をするにあたって他大学の活動理念だったり、ブログを数多く拝見した。そこではチーム内に留まらず、チームの外にベクトルが向いていた。「チームの外に対して我々がどうありたいか、どんな影響を与えられるか」という視点である。
(また、当時ちょっと就活本気出さないとなーと思っていた頃で、ダラダラと色んな企業のホームページを覗いていた。そこでよく目にしたのはCSR、企業の社会的責任である。正直、よく分からなかったが、利益を追求する企業でさえ社会、つまり直接的に取り引きのない他者への影響を考えなくちゃいけないんだなと思った記憶がある。)
それが
「憧れのチームに、そして人に。」
ー 憧れとは誰かの原動力であり、誰かの活力になれるチーム、そしてそんな人材を輩出する ー
を制定した経緯である。
これを制定してから守衛さんにはしっかり挨拶しろだったり、サクララウンジを使うなだったり、防具を倉庫前に置くなだったり、そして結果をだそう、と色々と口うるさく言ってきたが、まだまだ足りなかったなと思う。
正直、まだピンと来ていない後輩も多いと思うし、同期ですらいるだろう。
みんながそう思ってることは多少なりとも感じていたし、こんな哲学的なことやっても無駄だったかなと思うこともあった。
それに対して明確に受け答えできる自信もなかった僕は歯痒さを感じながらもそんな現状を静観してしまったことは否めない。
ただ父母会を開催した時、ご父母の皆様に今年の活動理念について説明する機会があった。ご父母の皆様の反応は大きく頷き賛同していただいたように見受けられた。
お一人のお父様から「活動理念、これは学生には少し難しい話だけど素晴らしいことだと思う。君は間違っていない。」というお言葉をいただいた。率直に嬉しいと思うと同時に、もっと口うるさくこれを部員に説くべきだったとも思った。
今なら答えられる。
1年間主将として過ごして来て、「チームの外に対して我々がどうありたいか、どんな影響を与えられるか」という視点がなぜ大切なのか、はっきりと答えられる。
それは「我々は多くの方に支えられラクロスという競技、ラクロス部としての運営ができており、自分のためだけ、自分たちのためだけに活動することは許されないから。そしてその方たちの支えが無ければ到底日本一にはなり得ないから。」である。
「でも俺たちはプロじゃないし、むしろ自分たちで部費を出し合っているんだから、自分たちが良ければそれでいいじゃん」と思う人もいるかも知れない。
本当にそうだろうか?
本当に自分たちの活動は部員74人で成り立っているのだろうか。
少なくとも俺が主将として見てきた1年間は違う。
そう思うようになったことをいくつか挙げたい。
まずは月一回、関東の全主将が集まる主将会だ。そこでは学生連盟や協会からの事務連絡を共有したり、グループディスカッションをおこなったりする。ほぼ水曜日の夜に行われるため、翌日も朝から練習がある自分は正直めんどくさいと思うこともあったが行く度に、「リーグ戦がどれほど多くの人の支えがあり開催されているのか」ということを痛感する。
また、大学内での主将の仕事においてもだ。
練習終わりにスーツを着て参加する行事なども多く、こちらも足取りが重くなるようなこともあったが、ここでも「教職員の方々、運動部常任委員会、スポ健など多くの人の支えがあって大学の運動部として活動できているんだ」とひしひしと実感した。
そして一つは、僕より二回り、いや三回り年上のOBの方々と食事をご一緒させてもらった時のことだ。そこでは当時の学習院ラクロスの色々な話を聞いた。例えば一期生はラクロス部を創部するにあたって、北グラ(当時は砂)を使用するために各部活動の部室を訪れ、頭を下げて回ったそうだ。そしてどうにかして使用を許されたのが、一限前という朝の時間帯だった。
こういった話がそれぞれの代にあるのだろう。
僕たちが当たり前のように享受している環境や人脈、文化といったものはどなたかも分からないOBOGによって築かれているものだとそう感じた。そして僕たちはそれに今支えられ活動が出来ている。OBOGの皆様ありがとうございます。
そして今年初の試みとしておこなった父母会。
ラクロスへの関心値に差はあれど、やはり父母の皆様はご自身の息子、娘を心から応援している。もちろん以前も理屈としては分かっていたつもりだったが、実際に会ってお話ししてそのことを明確に理解できる。僕たち部員はお互いに支え合いながら活動しているが、その部員1人1人が父母の皆様に支えられているということは忘れてはいけない。そしてまた今年は寄付金をいただきました。ありがとうございます。
これらはほんの一例に過ぎない。
学習院大学ラクロス部に関わってくださる方は大勢おり、そしてその方の多くが実際は直接的にお会いすることはない人たちなのかもしれない。部員である僕たちは週5日一緒に練習して、日々話し合って、ふざけ合って、お互いの良い点・尊敬できる点を知っている。
しかし、支えてくださってる方々の多くが、そういったことを知れる機会がない。
だからこそ、一つの悪い噂が支えてくださっている誰かの耳に入ったらどう思うだろうか。今後も応援したいと思うだろうか。逆に言えば、学習院ラクロス部のいい評判を聞いたらどうだろうか。支えてくださってる方は当然嬉しいだろうし、全く我々に興味ない人も少しは関心を持ってくれるようになるのではないだろうか。
要するに、チームの外に目を向け、日頃の行動から学内及び学外で学習院ラクロス部としての自覚を持った行動を心がけ、そして何より結果を出すということが大事なのだ。それが支えてくださってる方へのわずかばかりの恩返しになるはずだ。
そして、そのように活動していった先で
「憧れのチーム」と「憧れの人」になれると思う。
ま、それでも
「理屈では分かるけど、自分のことで精一杯だし、やっぱりチームの外に目線を向けて頑張るっていうのは難しいよ」と思う後輩たちもいると思う。
そうだよなぁと思う。
下級生であればあるほど難しいし、実際自分も主将をやってなかったらこう思うことがなかったかも分からない。
じゃあまずは隣の部員に目を向けて見よう。
そいつのためにちょっと頑張ってみよう。そして「自分もこいつのために頑張ろう」と思ってもらえるような人間を目指してみよう。
誰かのために頑張る、その繰り返しがいつかチームの外に目を向けるきっかけになるはず。
「自分のために頑張れる努力値なんてたかが知れてる」って俺は思うよ。
長くなった。申し訳ありません。
「なぜラクロスをするのか」
最後に、上記の質問に対して残り1試合を残した個人の答えとして僕はこう答えたい。
「支えてくれた方々に涙するほど喜んで欲しいから」
こいつ散々振った挙句にテンプレかよと思われるだろう。でもしょうがない、僕が主将として多くの人と関わり、楽しく、時に苦しく悔しい思いを抱きながら活動したこの1年間を振り返って最も思うことは心の底からこれなんだから。
支えてくれた方々
まずは後輩だ。
僕は本当に後輩に支えられた。無邪気な君たちはあまり支えている自覚もないと思うけど。
もちろん技術的に、戦力的にという意味もある。リーグ戦期間中、どんどん上手くなっていく後輩たち。二年生のせいたやりょうすけが点を取ったり、完璧なDFをするショーディーズとレオの姿をビデオで見返して込み上げるものがあったくらいだ。
だが、むしろ他の意味において支えられた部分が大きい。
この苦しかったシーズンではあったが、後輩たちといる時間はいつも楽しかった。主将になるとラクロスを楽しめないとよく聞いていたが、この1年間ラクロスはずっと楽しかった。
それは他でもない、後輩たちのおかげだ。真剣にラクロスと向き合い、素直にラクロスを楽しんでいるみんなの姿が、自分自身もラクロスを好きでい続けさせてくれたのだと思う。
後輩という大きな主語になってしまうことを許してほしい。本当は一人一人に対して感謝の想いがあり、それを伝えたいけど流石に尺がね。俺/私に一言ねぇのかよってLINEでもくれれば是非メッセージを送らせてもらう。
みんなとするラクロスが大好きだった。ビデオ見終わりにしょーもない話をダラダラ部室でするのも大好きだった。
むしろ1人になると嫌なことも考えてしまうから、アホで無邪気でダルくてきしょくて可愛い後輩たちと練習が終わっても一緒にいたかった。(じょう、たくむ別に俺が同期からハブられてるイタイ先輩な訳じゃねーから)
ただ一つ忠告したいのは、俺は老害にならないように気をつけてたから大丈夫だったけど、健真、ゆうきお前らだいぶ怪しいぞ?ついでにとしきも。
そんなみんながいたからこそ、苦しい時も「こいつらのために頑張ろう、一部という舞台を絶対に残してやる」と自分に言い聞かせ頑張ってこれた。
支えてくれてありがとう、苦しい時も信じてついて来てくれてありがとう。
そして、頑張る理由をくれてありがとう。
一年生、二年生、三年生、最高の後輩。
よしき
来年の1年間ほんとーーーーに色々なことがあると思う。主将として過ごす1年間は自分を大きく成長させてくれる。でもこれは振り返って言えることであって、「これも良い経験になるな」とか思えないくらいキツい時もある。主将経験者は絶対主将の味方だから力になれることがあればいつでも相談してな。
よしきもお酒大好きだし、飲んで話そう。
んで同期。
同期への想いはどんな言葉使っても上手く書けないね。
でも結局のところ本当に感謝している。同期はどんなことがあっても俺を主将として認めてくれる、そんな安心があったから思う存分主将ができた。この同期で無ければ俺は主将ができなかった。ありがとう。
俺たちの大好きな飲みへ行こーか。
潤仕切んなよ、瑛貴殴んなよ、紘太屋上行くなよ、かんさん山手線で…、けい行くわけねーだろじゃねぇよ。スタッフは美琴、愛奈、萌香、琴乃、絢哉の5人か。減ったねー。みんな同じユニットの後輩たちに慕われてて同期として誇らしいよ。なぁあや、そうだよな?慕ってるよな?
瑛貴。
瑛貴だけにはここで書きたい。
瑛貴は今シーズン本当につらかったと思う。今年は去年と違ってオフェンスが上手くいかなくて、それを四年生として1人でまとめて行くのは精神的にも辛いことが多かったと思う。怪我もたくさんしてたね。ましてや瑛貴は去年SSDMだったし。お互い後輩が信じてついて来てくれたことに感謝だな。瑛貴とは2、3年生の頃は週一で飲み行く仲だったけど自分たちの代になると業務連絡ばっかりになっちゃったな。それは寂しいから今度あそこ連れてって。
早稲田B戦の後、四年だけを集めた時に見せた瑛貴の涙は忘れない。一年生の頃は運動神経だけの無責任なクソガキだったけど(言い過ぎ)、今では技術も人格も本当に頼もしくなった。俺より一歩前を行ってくれることも多くて本当に助かった。ありがとう。
スタッフ
勝てない日々が続いた頃、スタッフが自分自身が活動する目的が分からなくなってしまうんじゃないかと心配になることもあった。それでもついて来てくれてありがとう。多分、俺の指示に振り回されたことも色々あるよね。でもそれは謝らない!ありがとうの一言。
「どんどん円陣入ろうぜ」
みんなに一つだけ言うならこれ。「だって他大のスタッフは〜」とか言うつもりは一切無いから聞いて欲しい。
当たり前だけど一緒に戦ってるし、同じ熱量で部活をやってると思ってる。みんな熱いもの持ってると思うんだよなー。でもどこかで蓋をしてるというか、スタッフを業務・仕事として割り切ってしまっている気がする。めっちゃもったいない。みんな真面目だから一生懸命やってるってことは大前提。でもじゅんやみたいに心の声ダダ漏れ実況とか聞いてて熱くなるよ。スタッフってそんな無機質な存在じゃないよ?みんなの存在が時にチームを熱くさせることだってある。
「情熱が行動を生み、行動が情熱を産む」って我らがL's BASE様のオーナーが言ってた。
その第一歩として明日の集合で円陣します。その時はスタッフを中心にして囲うのでよろしく!
一個上の先輩方
俺が武尊さんくらいラクロスが上手ければ、大和さんみたいな副将がいればって無いものねだりをどれだけ思ったことか。悩んでた僕を見兼ねてか、わざわざ僕の最寄りで飲み会を開いてくださりありがとうございました。けんたさん、ふうたさんめっちゃ応援来てくれて本当に嬉しいです。たかしさん、いずれ俺が上司になるんで。しょま、支店の下でアレ持って待ってるよ。
俺の代、めっちゃ成長しましたよ。
コーチの方々。
一年生の頃からお世話になってる梅さんと貴也さんからは今の僕はどう映ってるでしょうか。
2人ともでっけぇし、言葉が荒いから一年生の頃は怖くてたまらなかったです。大学生にもなると「本気でぶつかって来てくれる大人」って案外いないと思うんです。でも僕たちにはいた。本当に感謝です。もう主将という肩書きも外れることだし、梅にゃんって呼んでいいかな。
浅野さんのおかげで今年DFは急成長です。浅野さんって厳しくも本当に優しくて最後の一年ご指導いただけてよかったです。あ、初めましての時焼肉奢ってくださりありがとうございました!
2024コーチ陣、ありがとうございました。
その他、おっくんさんや開さんなどご指導くださった皆様ありがとうございました。
友達
応援来てくれて本当にありがとう!全然遊びに参加出来てないのに、ラクロスという馴染みのないスポーツの応援に来てくれて嬉しすぎる。少し心苦しいくらいに笑。お前らが来るたび、「あ、しゅうごさんの友達だ」って後輩に認知されてるぞ。嬉しすぎるな。
家族
私立大学に通い、学費を支払ってもらい、その上部活をやることは大学生の最高の贅沢だと思います。16年間心置きなくスポーツをやらせてくれて本当にありがとうございました。親孝行と借金返済は是非長い目で見てください。
あとは本当にもう書ききれないくらい!
L'sBASE様、古城先生や他大のラクロス部の人、学習院大学運動部のみんな、モラ○レス(引退ブログには不適切なので)、学校関係者の皆様、学連、協会の皆様、ありがとうございました。
長々と本当にすみません。
ここまで全部チャットGPTに書いてもらったので長くなったのは自分のせいじゃないです。
"負けに負け続けたシーズンだったけど、それでもチームは崩壊せず、雰囲気良く前を見て歩み続けたチームがリーグ戦期間中に圧倒的な成長を見せ、一部リーグの看板校東京大学を倒し一部に昇格する"
これが実現できれば「憧れのチーム」に一歩近づけるだろうか。
後輩たち、今までありがとう。
明日、一部に行こう。
学習院大学男子ラクロス部 主将 徳田修吾
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