『戦略なき戦術は消耗戦!』小さな会社が今すぐ始めるべき戦略思考とは?
こんにちは!PHOENIX AIです。
今日は少し厳しい話になるかもしれません。日本の中小零細企業の実に9割が事業不振に陥ると言っても過言ではないですが、その最大の理由は「戦略」がないからです。
「え!?どういうこと?戦略って何なの?」
と思った方がいるかもしれません。
でも、大丈夫です。今日は「戦略とは何なのか?」「なぜ戦略が大事なのか?」を詳しく説明していきます。
最後まで見ていただけたら、効果の出るかもわからない無駄な戦術に踊らされずに、事業のボトルネックを特定し、成果に直結する施策が打てるようになるでしょう。
こんな相談よく受けます…
地方の商工会や異業種交流会に行くと、中小零細企業の経営者の方とお話しする機会がよくあるのですが、よくこんな悩みを聞きます…
今話題のTikTokでの投稿を頑張っているのに、全然反応がありません
LINE公式アカウント作れば、集客できて売上あがりますか?
どんな広告が今あたっていますかね?
他社の成功事例を真似してみたけど、うちではうまくいきません
実は、これらの悩みには共通点があります。それは、すべて「戦術」の話だということです。
ここで、重要な概念を整理しましょう。ビジネスにやっていく上で、基本的には3つの段階があります。
1. 戦略:全体的な方向性と勝つための設計図
2. 戦術:戦略を実現するための具体的な手段
3. 実行:日々の施策とオペレーション
1. 戦略:全体的な方向性と勝つための設計図
ビジネス戦略は、企業が長期的に達成したい目標や方向性を示す全体的な計画です。以下の特徴があります:
長期的視点:通常、数年単位で策定され、持続可能な成長を目指す。
環境適応性:市場の変化や新技術に対応するための柔軟性の確保。
競争優位性の確立:市場分析を通じて自社の強みを活かし、独自のポジションを築きます。
資源配分:限られた経営資源(資金、人材、ノウハウ、物や時間など)を効率的に配分する計画を含みます。
ステークホルダーとの関係構築:顧客、取引先、地域社会との関係性を考慮し計画を組み立てる必要があります。
2. 戦術:戦略を実現するための具体的な手段
一方、ビジネス戦術は、設定された戦略を実行するための具体的な手段や方法を指します。
中期or短期的実行:迅速に結果を出すことが求められます。
具体的手段:特定の目標達成のための具体的なアクションプランの設定。
戦略との整合性:常に戦略と一致している必要があります。
柔軟性と適応性:市場環境の変化に応じて迅速に、最適なアプローチを模索、決定していく必要があります。
測定可能な成果:KPIなどを用いて効果を評価します。
3. 実行:日々の施策とオペレーション
実行フェーズは、経営戦略を具体的な行動に移し、その成果を評価する重要な段階です。このフェーズの役割は以下の通りです。
計画の実施: 実行フェーズでは、事前に策定した戦略に基づいて決定された戦術をさらに具体的なアクションプランに落とし込み実施します。各タスクやプロジェクトの目標、担当者、期限を明確にし、スケジュールを設定します。
進捗のモニタリング: アクションプランの実行中は、進捗状況を定期的に確認し、課題や障害を特定します。これにより、必要な修正や改善策を迅速に講じることが可能になります。
フィードバックと改善: 実行フェーズでは、得られた成果を評価し、フィードバックを収集します。この情報を基に戦略及び戦術の改善策を検討し、必要に応じて戦略まで遡って調整を行います。
チームとの協力: チームメンバー間でのコミュニケーションと協力が不可欠です。共通のビジョンや目標を持つことで、一体感が生まれ、戦略・戦術の実行がスムーズになります2。
戦略と戦術の実例
ユニクロの戦略
「コストリーダーシップ戦略」で競合他社との差別化を実現。
※コストを抑えてサービスを安く提供することで他社より優位に立つという戦略
ユニクロの戦術
SPA(specialty store retailer of private label apparel)戦術を採用し、商流全体のコストを抑える。
つまり、商品の企画から生産、物流、販売まで全て自社が一貫して行うことで、顧客ニーズを的確に把握しつつ、生産量・在庫量などを調整し、効率化を図ることができることが強みです。
任天堂の戦略
「ブルー・オーシャン戦略」
※競争者のいない市場で開拓をし、顧客層の拡大を実現。
任天堂の戦術
今までにゲームにまったく興味のない、あるいは遊んでこなかった層、もっと言えば、ゲームの天敵、つまりゲームソフトのさらなる売上拡大の障壁となる存在である「母親」を「味方につける」ための戦術を採用し、Wiiを販売。
戦略を練れてますか?
多くの経営者の方々は、2番目の戦術か、3番目の実行レベルの話ばかりに気を取られています。「インスタグラムのフォロワーを増やそう」「セールスファネルを作ろう」「AIツールを導入しよう」といった具合です。
でも、考えてみてください。
方向性が間違っていたら、どんなに頑張って走っても目的地にはたどり着けません。暗闇のトンネルを当てもなく彷徨っている状態と同じなのです。
戦略なき戦術、マーケティング活動は、ただの消耗戦、もっと言えば「無駄」になってしまう可能性だってあります。
なので、ビジネス迷子になってしまう前に、具体的なゴール(目的・目標)を定め、そこから逆算して全体設計から行なっていけば、それが判断軸となり、戦術のブレがなくなり、迷わなくなります。
ここまで少し難しい抽象的な話をしてきましたが、ここから具体的な戦略の立て方をお伝えしていきます。
戦略立案の5ステップ
実は、戦略にも種類があって、全社戦略、事業戦略、機能戦略、財務戦略などがあげられます。
今回説明しているのは、事業戦略の部分で、端的に言えば、その市場での競合優位性を高め、選ばれるためにはどうしたらいいか?という戦略のことです。
具体的には、参入する市場動向、ターゲット選定、競合他社、自社の強みなどを総合的に把握し、いかに自社の強みを活かし他社と差別化するかを考え、ターゲットに選ばれる理由(ウリ、コンセプト)を明確化し、打ち出していくことと言えます。
では、その戦略立案の具体的なステップを紹介します。
ターゲット選定
ニーズ(想定されるターゲットのインサイト)の把握
真の競合を把握する
ニーズを満たす自社独自の強みを洗い出す
コンセプト化する
事業戦略について、いろいろ語ってきましたが、やることは上記の5つです!
しかし、これが簡単そうで難しい。だからこそ、9割以上の中小企業が差別化を図ることができず、事業不振に陥ることになる。
ご安心ください!今から1つ1つ丁寧に説明します…
と言いたいところですが、1つ1つの説明がとても長くなってしまうので、5つのトピックに分けて、詳しく解説していくこととします。
また、戦略立案する上でのAI活用術も合わせて紹介していくので、次回をお楽しみに!
まとめ
今日お伝えしたように、戦略なき戦術は、ただの消耗戦です。
もしくは、無駄に終わってしまうことだってあります。
まずは、戦略を立て、判断する上で揺るがない指針を立てましょう!
その指針があることであなたは、情報過多のこの時代においても、迷うことなく効果的な戦術を選ぶことができるようになります。
リソースに限りがある小さな会社だからこそ、むやみやたらに突き進み、限られた資源を無駄にすることなく、戦略的に動くことが重要です。
ビジネス迷子になりたくない人は、次回以降の戦略設計の具体的なステップをマスターし、戦略的に事業を拡大していきましょう!
【追伸】
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