カミングアウトで夫婦関係が改善した話

私の妻は健康であるにもかかわらず結婚後も子供を産まない決断しました。私も妻の意思を尊重しました。

子育て以外で生きがいを見出すのかと思いきや、仕事もボランティアもせず専業主婦をずっと続けています。妻が幸せならそれでいいと思っています。

しかし、少し前までは、いかに自分の人生や境遇が大変かを延々と毎日のように私に向かってぶちまけていました。だから少しでも妻の負担を減らそうと、掃除機も皿洗いも洗濯も私が引き受けました。週末は料理だって作ります。庭の手入れも私の担当です。なのに文句を毎日ぶつけられると、我慢が限界に達するのは、私が未熟だったからでしょうか?

私の稼ぎが悪いからだ。そう思う方もいるでしょう。ぼかす言い方で申し訳ありませんが、金銭面では、おかげさまで幸運に恵まれていますので、苦労はかけておりません。

しかし、面白いことが起きました。私が性別違和をカミングアウトした途端、急に優しくなったのです。私がずっと抱え続けていた問題を洗いざらい隠さずに話し、嘘偽りのない本当の自分の姿を見せたからかもしれません。

ついに私の頭がおかしくなった(と思われた)から優しくなった可能性もあります。余談ですが、性別違和なんて隠していた方が社会生活に有利なのに、わざわざそれを自覚してホルモン治療までしようとする私はハッキリ言って頭がおかしいと思っています。そう認めた方が安心する性格なのかもしれません。

ともかく、真相はわかりませんが、結果的にカミングアウトにより夫婦関係が改善しました。

私は妻に好きなように生きてほしくて頑張ってきました。妻の人生が少しでも楽になれば、という思いでした。だから、次は私が好きなように生きてもいいと、自分で許可を与える番が来たのかもしれません。そんなこと思う私はワガママでしょうか?

どんなに文句や愚痴を言われたとしても、妻への愛情は不動ですし、私の人生において妻が最優先なのは今後も変わりません。私も人間ですから傷ついたり毒づいたりイラついたり悪態ついたりします。だけど、学生の頃から今まで一緒に歳を重ねてきて、お互いに成長している実感が持てるよい関係です。

これからもずっと一緒に幸せでいようね🤍

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