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#13 諸君はこの颯爽たる諸君のケララから吹いて来る透明な清潔な風を感じないのか。

毎週月曜更新、カレー哲学。カレーを食べた時のこの気持ちを描写できるのは詩しかない。今だけはポエマーです。

今日は大森のあのお店について書きます。


やっぱミールスっていいな、とケララの風のミールスを久しぶりに食べて思った。世にはただ流行りに乗っかったようなまずいミールスもあったりして、セットミールいう形式の難しさも感じる。全てが美味すぎてもいけないし、力が抜けてまずくなってもいけない。


メニューにミールスを見かけると、絶対に頼んでしまう。しかも、なるべくなら他の人とシェアしたくない。全部独り占めしたい。ミールスの宇宙の調和が乱されてしまう。ロティやプリなどのパンは先に楽しむ。後はおかずと米のペース配分を考え、ライスという白いキャンバスにそれぞれの夢を描く。そして無心で食べる。


東京には南インド料理やミールスを食べられるお店がどんどん増えてきている。でもやっぱりこの店すげえ、と改めて思ったのがケララの風だ。

ケララの風Ⅱとしてミールスをやっている時代には二回だけ食べに行ったことがあり、薄めのサンバルときつめのラッサムに一人で勝手に震えて、勝手におかわりしまくって、勝手に苦しくなっていた。


ケララの風モーニングのティファンセット

モーニングになってからは、行ってみようと思いながらもなかなか機会がなく、GWに日本橋から京都まで歩いていく途中で立ち寄ることができた。(40km歩いた地点飽きたのでやめたが)


ケララの風モーニングは朝6:46〜12:46までという中途半端な営業時間だが、気になってなぜこの時間にしたのですか?と質問すると、「それを聞いてもらった時点でこちらの勝ちです」と、勝利宣言をされるので絶対に質問してはいけない。

朝からこんなティファン(軽食)が食べられるなんて。チェンナイの超人気朝食店、Rayer's Messをちょっと思い出す。

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要予約のケララベジミールス

現在、ミールスは要予約だ。月火水の夜に10人から12人集めればお願いすることができる。先日、カレー仲間を集めてミールスをいただいてきた。

まず前菜でカレーリーフ炒めとパパダム、ワダをいただく。生ココナッツを使ってチャトニが作られており、これがフレッシュでバリうまだ。青臭さのあるグリーンチャトニもうまい。

食に集中したいのでカレーを食べる時は完全にノンアル派なのだが、ナッツのカレーリーフ炒めはつまみになりそうなシンプルな味付け。

ワダはふわふわサクサクで、特別感しかない。沼尻さんはこんなのはなんら特別ではないと言うが、毎日作っていないとこのクオリティは出せない。

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そして、Meals Ready!

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左下から時計回りに、マンゴーピックル、アスパラガスのトーレン、キャベツのトーレン、アヴィヤル、カボチャのクートゥ、青バナナのカーラン
ラッサム、サンバル。そして中心にそびえるのがダールとライス。

ごはんを平たくし、全体にサンバルをかけながらそれぞらのおかずを混ぜながら食べる。硬めの食感のアスパラガス、ピクルスをアクセントにしながら食べ進める。ギーの効いたダルもいい。
サンバルとラッサムはモーニングの時より豪華になっている気がした。

青バナナを新大久保で入手してくれた方がいて、昔よくメニューに入っていたというバナナのカーランを持ち込みで作って頂くことができた。青いバナナは全く甘くなくて、芋とほぼ変わらない。
以前とあるお店で手食の仕方をレクチャーされたときに、

手で食べる時はとんがりコーンを作って、重力に従って口の中に落とすんですよ。吸ってはいけません。

と教わったことがある。芋やかぼちゃを使うとまとまりが出て団子を作りやすい。

沼尻さんと関わりの深いミールス屋さんはあちこちにあって、Meals readyという本にそれぞれのミールスに関わるエピソードや想いがまとめられている。モーニングの形態になる前にチャラカラやとらや食堂、なんどり、葉菜、モンマルシメ、マサラワーラーが週替わりミールスイベントをやっていたのだが、そのとき行けなかったことを後悔。

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沼尻さんのケーララの話も色々と聞くこともできた。最近は暇なのか野草摘んだりおでんパーティ開催したり色々とされている様子。おでんパーティは全然興味が湧かなかったけど、大学生の遊びみたいなノリでほんとに楽しそう!

噂によれば日本のカレーリーフのほとんどは沼尻さんが持ち込んだものの子孫らしいですね。うちのエカテリーナ(名前)も多分そう。





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