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東京マサラ部18.カロンジのnote

ベンガル料理を作るときによく使われるスパイス、というかベンガル料理くらいでしか使い道がわからんスパイス、カロンジ。ベンガルでよく使われる5つのスパイスのミックス、パンチフォロン(Paanch Phoron / পাঁচ ফোড়ন)の一つの構成要素でもある。

代表的なパンチフォロンの構成はフェヌグリーク、ニゲラ、クミンシード、ブラックマスタード、フェンネルシードを同量ミックスというものだが、構成が違うバージョンもある。

また、フェンネルシード、クミンシード、フェネグリークシードだけに更に構成を減らした渋谷ポロンという日本のローカルスパイスミックスも存在する。

黒くて小さなごまみたいなつぶつぶで、朝顔の種みたいな見た目。噛みしめると玉ねぎのようななんともいえない香りが広がり、だんだん苦味と辛味が広がってくる。

カロンジには別名がやたらたくさんある。ニゲラ、ブラックオニオンシード、ブラックキャラウェイ、ブラッククミン、ブラックシードなど。それぞれ別のスパイスと混同されることも多い。
ベンガル人の友達はカロジーラと呼んでいたそのままブラッククミンという意味。


カロンジの薬用効果

カロンジに関してよく話題に登るのがその薬用効果。有名な話だが、カロンジは「死以外はすべてを癒す」と言われ、マジで何にでも効くらしい。

バングラデシュの家庭にお邪魔したときは卓上の皿に広げてあり、お父さんが「これは身体にええんよ」と言いながらこまめにつまんではボリボリ食べていた。

しかし、食用の範囲内では問題ないもののやはり摂取のしすぎには注意。
また、日本でニゲラと言われる園芸用のよく似た品種は毒性があるためそちらは食べてはいけないようだ。朝顔の種に似ているし、瞳孔開いて幻覚みるやつですかね。


使い方

・パンとかナンのトッピングにごま的な感じでまぶされることも多々。

・軽く炒ってそのままボリボリ食べると、なんとなく身体がしゃっきりするような気がする。

・魚を料理するときにスターターで使われるときがあり、玉ねぎ、クミン、ニンニク生姜などのすべての代用としてカロンジだけを使っているようなストイックレシピがたまにある。

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