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あなたに訊かれた7つのこと #3

もう3週目ですか(それも終わろうとしていますよ)。
その憧れの音楽家は「(答える人の)負担になってしまうのは本意ではない」などと、今日も画面のこちら側を気にしてくれていて、そんな言葉の一つひとつや彼の存在そのものにさえ救いを見てしまう私は(驚きの重さ)、仕事でしょんぼりしたことも、自分の不甲斐なさも、あまりにがっかりして職場の人を至極心配させてしまったことも、心をモヤモヤさせながら帰宅したことも、何だか許されたような気がしてしまっています。いえ、ほんとはまだ心がもやもやしてしんどいです。どうして笑って流せないんだろうなとか、なんかね。完璧じゃないことをすごく嫌だと思ってしまいます。完璧主義者というのでなく、単純に怒られたくないのです。怒られることが極度に怖い。ゆとり世代のテンプレを地で行く、頗る打たれ弱い私です。

そんな前置きはさておき(韻)、今週も王子のインタビューに答えていきましょう。負担だなんてそんなまさか。毎週の生きる楽しみです。
まず、これが元の記事です。彼は一体どんな瞬間にこんな問いを思いつくのでしょうか。

さて、と。

1. 賢い兄、優しい姉、可愛い妹、素直な弟、誰に隣にいて欲しいですか?
A. 賢い兄。
理由は簡単です。ずっと「お兄ちゃん」に憧れてきたからです。2人姉妹の長女で、妹は5つ年下。「お姉ちゃんなんだから」とはっきり言われた記憶はないけれど、5年の一人っ子時代のことはほとんど何も覚えておらず、気づけば「お姉ちゃん」だった私は、心のどこかで「お姉ちゃんであること」に縛られ続けているような気がします。
そんな私にとって、頼れてわがままを言えるような存在としての「賢い兄」はどんなものよりも魅力的で、今からでも欲しいくらいです。目一杯甘やかしてくれるくらい、少し歳の離れた兄が欲しいです。

そういえば小学生の頃、妹がいるということが何だか恥ずかしくて、小学校に隣接する幼稚園から「なっちゃーーーん!!」と呼ばれて「うるさい!!」と言ったことがありました。その日は家に帰ってめちゃくちゃ叱られ、その時だけは「お姉ちゃんなのに」と言われました。不服でしたよ、そりゃあもう。それから後、今になっても、もちろんうるさいとまでは言わないし、仲が悪いわけじゃないけど、妹を可愛いと思えたことがないのです。

2. 最も自分によく似ているなと思う電化製品があれば教えてください
A. 実家の除湿機。時々うんともすんとも言わずにサボってるから。
家電に似ていると思うことはそうそうないんですけど、考えたらこれくらいしかなかったかなあ。私も平然とオフになっている時があるので。皆さんの家の除湿機がどんな感じかは存じ上げませんが、私の実家の除湿機は静かにサボるタイプです。
あとは自分が愛用している電気ケトルに似ているかもしれない。とにかく沸くのが早い。すぐに沼落ちする私みたい。
3. 好きなアルファベットを3つくらい教えてください。
A. N、M、Lのみっつ。
N: 自分のイニシャルであり、NICOのNでもあるから。一番書くことが多いし、一番目につくことも多い。裏返しても同じ形なんじゃないかと一瞬思うのだけど、実はちょっとだけ違うという不安定さが好きです。
M: Mitsumura Tatsuyaが好きで、Masato Kanaiが好きだから(敬称略)。あと形がシンメトリーで、パルテノン神殿みたいな安定感と美しさがあるところが好きです。
L: 大好きなヴィラン(でありヒーローでもある)のイニシャルであり、LoveとLifeの頭文字だから。Liveもあるね。カリグラフィーや手書きの筆記体で書く時の大文字のLはリボンみたいで好きです。

あとこれは3つという縛り故に書ききれなかったんですが、Aも好きです。Akihito OkanoのAであり、AustraliaのA。はじまりはじまり、のA。これがいなければどうにも何も始まらないぞの象徴であるA。
好きな人のイニシャルは大事にしがちなので、そのうち26文字全部好きになってしまうかもしれないですね。

4. 自分がもし人を傷つけてしまったとして、それはどんな凶器を用いたと思いますか?
A. 短剣。近すぎると怖くなるから。
近づき過ぎたら裏切られるんじゃないかとか、近づき過ぎたら失望されるんじゃないかとか、とにかく怖い。全部自分可愛いさじゃないかと言われたらぐうの音も出ないのですが。
反対に、近くなって遠慮がなくなって、致命的な傷を負わせてしまいそうな自分が怖いというのもあります。過剰防衛、的な。近くから急に離れた人は、私がその理由を知っているにしてもいないにしても、私自身がその理由だったりしたので。
5. 富、名声、機会、知恵、休息、あなたが必要としていないものはどれですか?
A. 名声。
これはほとんど消去法です。
富は欲しい。あって困ることはそうそうない。現に欲しい。給料が安い。辛い。
機会も欲しい。自分の夢が叶うなら、自分の希望が叶うなら、そんなチャンスは絶対につかみにいきます。
知恵なんか絶対欲しい。知恵も知識も、とにかく知的な人は美しいと思うし、私もそうなりたい。そういう人を好きになっても恥ずかしくない自分でありたい。知的な人ってほんと心が溶けそうなほどセクシーだと思いませんか?
休息がなければ死にます。お休みがないままで元気に生きていられるのはマグロだけです(あと他の回遊魚も)。体の休息はもちろん、心の休息が取れない日々なんかもう二度と味わいたくない。大体週5で働いた疲れが2日如きで取れると思わないでください。
そんなわけで、いらないものは名声。有名になる必要なんてないです。常に見張られているような状況も嫌だし、注目を集めるのも嫌だし(中学の生徒会副会長に立候補した人間が言うことではない)。
6. 都合の悪いことはすぐに忘れることが出来る脳、事細かに一言一句憶えていてしまう脳、どちらが幸せになれると思いますか?
A. 都合の悪いことはすぐに忘れることが出来る脳
これはダントツ。私自身が割と「事細かに一言一句憶えていてしまう脳」の持ち主だからです。憶えていていいことなんてそうそうないです。思い出し恥ずかしもやたらとするし、思い出し怒りもやたらします。何かを細かく憶えていたところで誰かに感謝されることもないし、誰かの助けになるわけでもない。現に仕事のことで心をもやつかせているのだって、すぐに忘れてケロっとできる人だったら職場を出た瞬間に切り替えられているはずなのに、退勤から5時間以上経った今とて、もやもやしてくよくよしているのだから本当に損な気がします。
7. あなたの思い出せる最も古い記憶であなたは何をしていますか?
A. 阪神・淡路大震災の日の朝が最古の記憶です。階段の上に立って様子を伺う記憶が残っていますが、流石に3歳の記憶は人間の脳では残らないんじゃないかとも思い、自分の脳が創作した記憶なのではと疑うこともあります。事実、地震自体のことは覚えていませんし。
それよりもあとの記憶で確実なのは、引越しで転園が決まり、その最終登園の日のことです。最後の日だという意識が幼児たちの中にあったのかは定かではありませんが、仲の良かった友人が2人、「なっちゃんのぶんのお人形取っといたよ!」とお気に入りの人形を差し出して迎えてくれたのを覚えています。それからその当日か数日前に、その時好きだった男の子と結婚式を挙げたのも覚えています。黄色の、今くるよ師匠のようなドレスで。
それから、屋上のプールであそんだのは引っ越したあとに遊びに行った時だったでしょうか。広いお遊戯部屋にウレタンの大きな積み木があったこと、年少の時がゆり組で年中の時はもも組だったこと、転園が決まって急遽運動会の入場行進でプラカードガールに選ばれたこと、お金持ちのえみりちゃんのおうちで柿狩りをしたこと………なんだかんだ芋づる式に思い出は出てくるものですね。

しかし、年齢で言えば阪神・淡路大震災も、もちろん東日本大震災も経験しているはずなのに生身の実感がないというのは、ある意味では幸せなことではありますが、なんだか恥ずかしいと言うか、何も苦しみを味わっていない人生だとレッテルを貼られてしまうのではないかという気がしてしまいます。

そんな訳で、今週もたくさん書き並べてしまいました。
好きなアルファベットは?とか、そういうひねりは強くなくても考える余白と自分の好きなものに改めて向き合うような質問が私は好きなのだなと思いました。
明日は「あなたに訊きたい7つのこと #3 .5」に答えようと思います( ´ ᵕ ` )

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なちゅん
文章作成と思考整理のリハビリ中です。他愛もない日記のようなものですが、読んでいただけたら幸いです。