【PHI】6.フィリーズの前半戦を振り返る
お久しぶりです、ハリガネです。あれだけ待ち遠しにしていたMLBシーズンも始まってしまえば早いものであっという間に半分以上経過しました。
オールスターブレイクと区切りがあるのでここでフィリーズの前半戦を振り返ろうと思います。
月毎のフィリーズ戦歴
ここではフィリーズの試合をいくつかピックアップしつつ月毎の戦歴を振り返りたいと思います。
3・4月(15勝14敗)
レンジャースの敵地で開幕を迎えた(日本時間3月31日)フィリーズ。開幕戦はJacob DegromとAaron Nolaのエース対決だった訳ですが試合はまさかの大荒れ。
フィリーズはAlec Bohmの第1号ホームラン等で4回までに5点を先行するもノラが4回に突如崩れ5失点。トレードで新規加入したGregory Sotoに継投するも勝ち越しを許し結果的には1イニング9失点。その後両チーム2点ずつ追加して開幕戦は敗戦となりました。
第2戦もZack Wheelerが試合を作れず補強組のCraig Kimbrelが3失点するなど3-16で敗戦。第3戦も敗れて開幕から不安なスタートとなりました。
その後開幕からしばらくは中々波に乗れなかったフィリーズですが月後半に接戦を勝ち切る試合が増え最終的には15勝14敗で3・4月を終えました。
5月(10勝16敗)
4月最後のシリーズでアストロズに勝ち越すなど調子を上げていたはずのフィリーズ。しかし5月は苦しい時期となりました。特に投手陣の不調が全体的に目立ったと感じています。Wheelerは月間防御率3.34と一定の成績を残すもNolaが6試合で4.95、Taijuan Walkerが6試合で6.11、怪我から復帰したRanger Suárezが4試合で7.13等とローテを担う先発陣が崩れてしまい厳しい
試合が続きました。
そんな中でチームにとって明るい話題はBryce Harperの復帰。オフに肘のトミージョン手術を受け一時期オールスター前後の復帰かと言われてましたが早期復帰を果たしました。Harper は現在までDHでの出場が続いてますが今後は1塁で出場する方針もあります。
Harper以外の打者陣は主力を中心にやや低調な成績となりました。特にKyle Schwarber&Trea Turnerの1・2番コンビの不振は結果に響いたと考えられます。5月ではSchwarberは7HR15RBIながらもAve.115,OPS.668、TurnerはAve.208 3HR 8RBI OPS.625という成績でした。他の打者もOPS6割台、あるいはそれ以下の選手が並び5月は投打ともに苦しい時期だったといえるでしょう。
6月(18勝8敗)
6/2まで5連敗し借金が今季ワーストの7まで膨らんでしまったフィリーズ。投手陣がなかなか踏ん張れない試合が続きこのまま今年はズルズルいってしまうのか…と思われましたが昨年と同様フィリーズは6月に這い上がってきました。6月に成績を残した選手は多いのですがALL-STARに選出された2選手が納得の活躍をしているので触れていきたいと思います。
野手でALL-STARに選出されたのはNick Castellanosです。移籍1年目の昨年は成績を大きく落とし苦しかったCastellanos。しかし今年は開幕から安定した活躍を続け打率・長打率・OPS・安打数・二塁打数と5つの打撃スタッツでチームトップとなっています。自身の昨年の成績と比べても二塁打・HR・打点・四球が既に同水準の記録となっており完全にバウンスバックしましたね。
投手でALL-STARに選出されたのはCraig Kimbrelです。5月までは複数失点をする試合も目立ち成績も安定してなかったKimbrelですが6月は13登板でわずか1失点。6月の勝利18のうち12勝が3失点以内と接戦だったことを考えれば同点やセーブシチュエーションで登板を重ねたKimbrelの役割は大きかったことは間違いありません。
2選手以外にも6月は多くの選手の成績が向上しました。特にWalker・Suarezの先発2人が月間防御率1点台と素晴らしい活躍だったのはチームにとって大きかったでしょう。Kimbrel(39登板)やSoto(38登板)等やや勝ちパターンの登板が多くなりつつあるのでイニングを稼いで中継ぎの負担を減らしていきたいですね。
7月ALL-STAR前まで(5勝3敗)そして後半へ
7月に関しては5勝3敗で前半戦を終えました。AL最高勝率のレイズ相手に3連勝したのは素晴らしかったですが直近の同地区との対戦で勝ち越せてない所は気になるところです。同地区でワイルドカードを争うマーリンズとは7試合あります。直接対決が多い分、マーリンズ戦は重要なカードになってくるでしょう。
また、ナ・リーグ他地区でワイルドカード争いをするチームだとブルワーズと6試合・ジャイアンツと3試合戦います。他にもア・リーグでコンテンダーのオリオールズと3試合、ブルージェイズと2試合戦います。最大のハードルは9月に7試合控える7試合のブレーブス戦でしょう。直近はなかなかシリーズ勝ち越しが出来ていませんが、プレーオフ進出の為にも踏ん張っていきたいところです。
まとめ
今回はフィリーズの前半戦の戦いを振り返っていきました。シーズン当初はWエースのNola・Wheelerなど投手陣の調子が上がらず打線も主力陣の調子が上がらなかった所で成績が低迷し心配でしたが昨年と同様夏に向けて調子を上げて終わってみれば貯金6で前半戦を折り返しました。
借金を抱えてもズルズルいかなくなった所は数年前を考えれば強くなったところかと思います。あとは昨年惜しくも逃したワールドシリーズでの勝利、それを目指して前進あるのみ!
最後まで購読ありがとうございました。それではまた次回の記事で!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?