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【PHI】8.フィリーズの2023年シーズン成績を振り返る(中継ぎ投手編)

こんにちは、ハリガネです。記事執筆をさぼって振り返りがキャンプ直前になる事態となっていますが何とか開幕前に全部書きたいところです。前回に引き続きフィリーズ主要選手の成績を振り返っていこうという記事です。今回は中継ぎ投手編です。先発投手と同様30イニング投げた投手について触れていきます。成績はfangraphsより。

中継ぎ投手

Jeff Hoffman 54G 52.1IP ERA2.41 WAR1.5
José Alvarado 42G 41.1IP ERA1.74 WAR1.3
Craig Kimbrel 71G 69.0IP ERA3.26 WAR1.1
Gregory Soto 69G 60.1IP ERA4.62 WAR0.9
Matt Strahm 46G 54.1IP ERA2.82 WAR0.9
Dylan Covey 27G 38.1IP ERA2.58 WAR0.4
Andrew Vasquez 30G 39.2IP ERA2.27 WAR0.2
Yunior Marte 40G 39.1IP ERA5.03 WAR0.2
Seranthony Domínguez 57G 50.0IP ERA3.78 WAR0.1

Philadelphia Phillies Stats Leaders | FanGraphs Baseballより

Jeff Hoffman (Age/30、Throws/R) (年齢は2023年シーズン開幕時点)
22年オフFAで移籍した右腕。キャリアハイのシーズンとなり、四球を少なくし三振を増やすなどアプローチを改善させた。割合を47.9%と大きく増やしたスライダーのRun Valueが+9で、K%は43.8%、SLG.123と相手を抑える効果的な球種となった。

José Alvarado(Age/27、Throws/Ⅼ)
5月に左肘の炎症で離脱、1か月後に復帰も7月に再び同じ箇所の故障で離脱(8月下旬に復帰)と怪我に悩まされるシーズンとなった。それでも41.1IPに対して64Kと抜群の奪三振能力を披露。GB%55.6%、Barrel%など打球関連の指標も優秀で今季のMLB Network'sリリーフランキングで10位にランクイン。

Craig Kimbrel(Age/34、Throws/R)
22年オフに1年$10Mの契約を結んだ右腕。4・5月はそれぞれERA4.09・8.00と安定感を欠いていたが後半は調子を取り戻し最終的にはチーム内最多登板・最多セーブと期待された活躍を見せた。ただNLCSでは2敗と安定感を欠いた。23年オフにオリオールズと1年$13Mの契約を結び移籍。

5月には通算400セーブを達成したKimbrel
https://x.com/MLBONFOX/status/1662281635486728194?s=20より

Gregory Soto(Age/28、Throws/Ⅼ)
22年オフにタイガースとのトレードでKody Clemensとともに移籍。主に勝ちパターンの一角を担いKimbrelに次ぐ2番目の登板数だった。ERAは4.62だったがFipが3.59とかなり隔離があり打球関連の指標も優秀だったため今年の成績向上に期待。23年オフ新たに1年$5Mの契約を結んだ。

Matt Strahm(Age/31、Throws/Ⅼ)
先発・中継ぎでマルチなポジションをこなした左腕。k%を年々向上させていて東急全体で30.8%、それに対しBB%も約6%と優秀。シーズン当初から終盤にかけてポジションを上げポストシーズンでクローザーを務める場面もあった。今期もセットアッパーとして好成績を残すことを期待。

Dylan Covey(Age/31、Throws/R)
23年台湾球界から3年ぶりに返り咲きドジャースで1試合登板、その後DFAされフィリーズがウェーバーで獲得した。初めは先発として登板したが結果を残せず中継ぎに配置転換となった。月を追うごとに安定感が増し9月はERA0.82と結果を残した。23年オフ新たに$0.85Mの契約を結んだ。

Andrew Vasquez(Age/29、Throws/L)
22年オフに1年約$0.49Mの契約を結んだ右腕。30試合に登板しERA2.27と結果を残したが奪三振率・空振り率などアプローチの悪さから8月にDFAされた。その後タイガースに移籍し、12試合に登板もERA8.31と結果を残せず、23年オフにタイガースとマイナー契約を結んだ。

Yunior Marte(Age/28、Throws/R)
22年オフに1年約$0.72Mの契約を結んだ右腕。13年から21年までマイナー生活を長く送り(13~19年までロイヤルズ、20~22年までジャイアンツ)23年がメジャーデビュー2年目となった。40試合登板でERA5.06と結果は伴わなかったがキャリア初セーブを挙げる場面もあった。

Seranthony Dominguez(Age/28、Throws/R)
2022年トミージョン手術から復帰し2年連続50試合以上登板、重要な場面を任される事も多かった右腕。だが昨年と比較すると奪三振率が減少するなどのアプローチの悪化、WHIPも1.40となり安定感を欠いた。今季はDominguezを超える安定したリリーフの存在が表れ勝ちを増やすことを期待したい。

まとめ

クローザー経験者のKimbrel,Sotoらを獲得し適材適所の起用を目指した2023年のフィリーズ。fastballの速さなど力で押していくイメージではあったものの安定感を欠くのでは?といった不安もありました。しかし結果的には上記の2人に加えAlvaradoの継続的な活躍、Hoffmanのジャンプアップ的な活躍などもあり個人的には想像以上のリリーフ体制を築けたと感じます。今季はプロスペクトのOrion Kerkeringら新戦力の台頭にも期待したいところです。次は内野手編となります。

最後まで購読ありがとうございました。それではまた次回の記事で!

ヘッダー画像引用元
https://x.com/Phillies/status/1732509930916131120?s=20

2023年シングルAからMLBまで駆け上がったKerkering、今季の活躍に期待
https://x.com/MLBNetwork/status/1711080020737765767?s=20より



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