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1人Viティーカ座談会:後編(構築例・立ち回り等)

こんにちは。フィリアと申します。
本記事は、「1人Viティーカ座談会」の後編となります。
まだ前編を読まれていない方は、こちらをご覧ください。

前編で紹介したカードを前提として、後編では、どのような編成が可能なのか(センターは、Viは)や、編成自体の性質、ギミック、立ち回り等についてそれぞれ記載していこうと思います。


【構築例】

Viティーカの特徴として、センターのバリエーションが広く、またそれに応じて特化のバリエーションもいくつか存在している。その主な例を紹介する。

【主なセンター】

1.【ふりそそぐもの】月岡恋鐘

個人的に最有力候補。特に長距離への適正が高い。

センターの最有力候補。
Link思い出:5.5倍[Visual強化]
<長所>
①フレキシブル起動札にロスがない
フレキシブルを起動する【夜が来ても】及び【空・風・明・鳴】がいずれもセンターではないため、1ターン目にどちらを切ってもLink思い出を成立させやすい。
②育成のサポートが強い
【COOL JOKERS】及び風呂メッサをセンター育成に採用できるため、ユニマスを含めて強力な育成が可能。
③【ふりそそぐもの】の興味ダウンをかけなくてもよい
【ふりそそぐもの】のライブスキルは、興味0.7倍が全体にかかるが、これをデメリットととらえる場合にはこのデメリットを回避しながらLinkを組むことができる点も優れている。
④ノーリンク思い出の火力が出る(ダブルデュエットの事故を挽回しやすい)
ノーリンク思い出にも2.5倍[Visual強化]の追撃があり、付与バフ次第ではノーリンクでも一定の火力を確保することができる。Linkをした場合を含めて、【夜が来ても】4凸札の最大180%のバフが4T継続するため、その恩恵を享受しやすくなる。

<短所>
①全体札がない
フレキシブルからのPlusアピールを前提とする場合、全体アピールを行う札が存在しない(当該デメリットの解消案が、【フィドル・ファドル】の採用である。)。
②短距離に弱い【※要出典】
ノーリンク思い出の火力を確保できるとはいえ、特化の全体札がないため、3T〆をある程度見たい現環境においては、やや後手を踏むおそれがある(フレキシブル起動札→ダブルデュエット→Link思い出は可能だが。)。
③興味無視バフ
興味無視を採用したい場合、pアイドルのバフに頼ることになるため、完全に発動タイミングをコントロールできない。【空・風・明・鳴】をリーダーにすることにより、ある程度安定的に運用も可能か。

2.【夜が来ても】白瀬咲耶

興味無視思い出、育成の練度が要求されるという印象

Link思い出追撃:6倍[興味無視]
<長所>
①興味無視思い出
盤面に左右されず(3T目大吉に左右されず)思い出追撃を叩き込むことができる。また、【ふりそそぐもの】の興味0.7倍がデメリットにならない。
②Viに全体札を置ける
Viに【ふりそそぐもの】を配置可能。全体札でTA権を確保することができる。

<短所>
①フレキシブル起動札がセンターになる
【夜が来ても】を初ターンに切ると、【鏡界リフレクション】のダブルデュエットで確実に恋鐘・摩美々・霧子のうち2人を引かなければならない(確率としては6/16)。実質的には【空・風・明・鳴】の方が優先度が高くなり、フレキシブル起動札が4枚あるメリットを最大化できない。
②【夜が来ても】の付与バフの恩恵を受けづらい
初ターンに【空・風・明・鳴】を切る場合、4凸札の付与バフは3Tのため、思い出ターンに付与バフの恩恵を受けることができない。【夜が来ても】の4凸札は4ターンのバフ付与だが、①の理由により初ターンに切るインセンティブは劣後する。
③育成にフロメッサを採用できない
育成において【COOL JOKERS】とシナジーを形成するフロメッサを採用できないため、やや窮屈な印象となる。反面、興味UPを利用した接待フェスマが許されないため、育成力が求められてしまう。

3.【空・風・明・鳴】幽谷霧子

筆者が使用している編成。
霧子ファン数4億人弱で、親愛度2.01という運を活かす。

Link思い出追撃:6倍
<長所>
①無条件の6倍追撃
対面の【カラーズキャッチ!】や【モーニング・グロウリー】などによる興味アップの恩恵を受けやすい。センター育成がそれほど詰められない人でも盤面さえ引けば勝ちやすい点がメリットである。筆者はそのような状態であり、この編成を採用している。
②Viに全体札を置ける
【夜が来ても】センターの場合と同じで、Viに【ふりそそぐもの】を配置可能。全体札でTA権を確保することができる。
③育成のサポート編成の自由度が高い
霧子の必須サポートは存在しないので、サポートの編成の自由度が高く、多少カードプールに欠けがあっても成立させやすい。上記のとおり育成が弱くても盤面でフェスマを出すことができるため、サポート編成を含めて育成の<度がなくても採用できる。

<短所>
①フレキシブル起動札がセンターになる
【夜が来ても】センターの場合と同様。ダブルデュエットが窮屈になる。
②興味無視バフ
興味無視をバフに頼ることになるため、完全に発動タイミングをコントロールできない。【空・風・明・鳴】をがセンターのため、なおのことコントロールが難しく、【ふりそそぐもの】は3個付与条件のため、必ず発動するわけではない。安易に取得すると興味無視バフに振り回されるおそれがある。

4.【PURPLE M】田中摩美々

単純な役割論では最もセンターに置きたいカード。だがしかし…。

Link思い出追撃:5倍
<長所>
①札切の自由度が高い
5人の中で最も役割がない摩美々をセンターにすることで、役割のある4人の札を切るうえでの自由度が飛躍的に向上する。
②フレキシブル起動札にロスがない
①と関連するが、フレキシブルを起動する【夜が来ても】及び【空・風・明・鳴】がいずれもセンターではないため、1ターン目にどちらを切ってもLink思い出を成立させやすい。
③Viに全体札を置ける
Viに【ふりそそぐもの】を配置可能。全体札でTA権を確保することができる。

<短所>
①育成を詰める必要がある。
1~3と違い、5倍追撃かつ興味無視であるため、接待盤面フェスマも期待できず、他方で倍率も小さいため、相当以上の育成力が求められる。
②育成に【COOL JOKERS】を採用できない
トワコレが抜けるデメリットは非常に大きい。上記①のとおり育成力が求められるにもかかわらず、である。

4.5.【フィドル・ファドル】田中摩美々

一応ある…?

Link思い出追撃:6倍[注目度が低いほど]
長所は4.と同じである。
<短所>
①育成に【COOL JOKERS】を採用できない
②注目度ダウンが厳しい
現状のサポートのカードプールに注目度ダウンを持った汎用バフは存在しない。また、【◎もちもちよこ◎】が注目度アップのパッシブを持っているが、これを採用できなくなる。結果として、全体の火力ダウンを招きかねない。

【主なVi】

※育成関係のメリットデメリットについてはセンターに同じのため省略する(PR甘奈が入る・入らないの違いはあるが、基本的には同じ。)。

1.【ふりそそぐもの】月岡恋鐘
組み合わせたいセンター:霧子・咲耶・摩美々

<長所>
①火力が高い
PlusアピールでVi全体4.5倍と5.5倍を有しており、Viティーカの火力ソースとして機能する。
②興味ダウンによる全体の興味操作
興味0.7倍を付与することで、全体の興味を下げることができ、4ターン目を見ることができる。

<短所>
①興味ダウンによる抑えが弱い
0.7倍では、強力なアピールを抑えるには必ずしも十分ではない。【マイ・バレンタイン】や【縷・縷・屡・来】、【花は】などが容易に止まるものではない。
②興味ダウンが思い出〆ターンに邪魔
0.7倍がかかっているがために飛ばせなかった、ということが起きうる。興味無視のパッシブや興味無視思い出を活用して突破可能である。

2.【鏡界フィクションレイン】三峰結華
組ませたいセンター:恋鐘

<長所>
①非特化属性への打点
本編成はダブルデュエットの優先度がかなり高いため、この札をほぼ必然的に切ることになる。このとき、Viに配置することで、Vi以外にこの札を切っても火力を出せるというメリットがある。

<短所>
①TA権の確保の難易度
全体札をViに置かない場合、【鏡界フィクションレイン】を打った属性以外でのTA権を確保するための立ち回り(もしくはお祈り)が必要となる。ダブルデュエットの結果次第で【夜が来ても】や【空・風・明・鳴】を大吉の上から興味無視で叩き込んだり、3ターン目に【PURPLE M】を打って興味UPを狙う立ち回りが求められる。
②3T〆・ノーリンク思い出を見づらい
Vi札として【鏡界フィクションレイン】を打つ場合、興味ダウンがかかってしまうため、必ずしも3T〆やノーリンク思い出〆の再現性が高いとは言えない。後述するが、Viティーカの一つの勝ち方として、フレキシブル起動→ふりそそぐもの→ふりそそぐもの(→ノーリンク思い出)というルートがあるが、このカードをViに置いてしまうとその選択肢が取りづらくなる。

3.【空・風・明・鳴】幽谷霧子
組ませたいセンター:恋鐘

<長所>
①非特化属性への打点
フレキシブル起動札をViに配置することで、確実に凹みに対して高打点を叩き込むことが可能。【夜が来ても】でフレキシブルを起動したケースでも、【夜が来ても】→ダブルデュエットのあとに凹んだ属性に【空・風・明・鳴】を打つことで、整地して思い出につなげるムーブが可能である。

<短所>
①TA権確保の難易度
全体札をViに置かないため、【鏡界フィクションレイン】をViに置くのと同様、全属性でTA権を確保するための立ち回り(もしくはお祈り)が必要となる。
※【夜が来ても】の場合も基本的には同様。他方で、できればViは1ターン目ではなく3ターン目(凹み解消)に打ちたいため、せっかく4ターン持続する【夜が来ても】の付与バフを生かしきれない。また、育成上も【夜が来ても】をViに置く方が窮屈である。

4.【フィドル・ファドル】田中摩美々
組ませたいセンター:恋鐘

長所>
①札〆が可能
通称「フィドル砲」による札〆を視野に入れることができる。【夜が来ても】→【鏡界フィクションレイン】→フィドル砲で、うまくいけばLinkも可能。
②興味ダウンがない
【ふりそそぐもの】とは異なり興味ダウンがない。大吉がかかっている場合に逆に興味アップになってしまうことがないなど、安定して全体札を切ることができる。

<短所>
①フレキシブルの恩恵を受けづらい
Plusアピールではないため、3ターン目にフレキシブルがかかっていても加点することができない。
②メンタル条件を満たすのが容易ではない
【鏡界フィクションレイン】を打つ場合、自傷札を打つ余地が大きくない。このため、フィドル砲の火力を最大限発揮するためのメンタル調整が必要となるが、注目度をUPして被弾を狙うことも容易ではない。
③注目度ダウン条件を満たすのが容易ではない
センターに置いた場合と同様。

【リーダーについて】

基本的には縛りはないが、pアイドルのパッシブの優先度によって決まる。
・【夜が来ても】の思い出加速を採用したい場合
・【空・風・明・鳴】の興味無視を採用したい場合
・【あけまして、大吉~!】のライブスキルを採用する場合

などに応じてリーダーを設定したい。

【ライブスキルについて】

pアイドルの凸状況等により、必要に応じて以下のライブスキルを採用したい。
・【COOL JOKERS】
デュエットを発動しLink思い出につなげる
・【心に住む人】、【春風来たりて】
自傷しながら付与バフを得る。【春風来たりて】のパッシブや【浮遊回帰線】のバフを重視する場合には有効打になる。
・【あけまして、大吉~!】、【春待ちララバイ】
困ったら入れておいて損はない。育成力が下がる点は留意。

【編成全体の特徴】

Viティーカ編成全体に係る特徴を以下ピックアップする。
昨年末時点の長所・短所については以下のnoteを再度参照願いたい。

<長所>

①加点力
フレキシブルを起動すれば、最低でも2加点が容易である。現在の通常ルール環境(2024年2月19日更新、110,000/132,000)では、2加点以上でのフェスマがある程度要求されているが、その要求を満たすことが容易である。
3T3Pや最大で4T3P1Lの思い出〆の4加点フェスマを自然に狙うことができる。
②興味ダウン
【鏡界フィクションレイン】の興味0.3倍2ターンや、【ふりそそぐもの】の興味0.7倍3ターンなど、興味操作を興味ダウンで行うが、これが現在の大吉が減少した環境にマッチしている。凹みを適度に抑えながら4T審査員をもたせるということに成功しやすい。
③興味無視
興味無視カードが豊富である。対面においてはこの上なく理不尽性を発揮する編成だが、使う側は大吉を飛び越えて高打点を叩き込むチャンスを持ちやすい。
④pSSR・sSSRともに新しいカードが多い
新しいカードが多いため、スキルパネルやパッシブが強力である。pSSRはマイコレが3枚であり、上限パネルはかなりとりやすいほか、パッシブも強力である。sSSRも【◎もちもちよこ◎】以降のカードが中心で、上限を直進すると200上限を取得できるカードがほとんどである。
⑤pトワコレが必要ない
本編成はpトワコレを必要としていない。このため、相対的には編成開始の難易度が下がる。逆に【空・風・明・鳴】から握るのは至難の業だった。

<短所>

①抑えが弱い
興味操作を興味ダウンに頼るため、基本的に抑えが弱い。大吉が2つ重なった際の興味0.1倍のような「全く進まない」状況を作り出しづらい。
②1ターン目で進みすぎた場合に為す術がない
①とも関連するが、1ターン目に例えばViが進みすぎた場合、その上に【鏡界フィクションレイン】を打って0.3倍で抑えようとしても、自ら興味無視5倍を叩き込むことになるため、結果的にVi審査員が先に満足してしまうことにつながってしまう。【PURPLE M】もPlus込みでは興味無視7倍で、【ふりそそぐもの】は全体札のため器用な興味操作には向かない。
【あけまして、大吉~!】等を採用して興味値を進めずに抑えを試みる余地を残すか、1ターン目ブラバを耐え続けるか、の2択になろうかと思われる。
③興味反転に弱い
【鏡界フィクションレイン】の興味0.3倍の2ターン持続は、興味反転に著しく弱い。上から大吉や【Have a bad day♡】がかかった場合、興味が一気にアップに転じ、次のターンも興味アップの状態となってしまう。この状態になるとほぼ負けである。
他方、【ふりそそぐもの】の興味0.7倍の上からかかる大吉については、反転後0.95倍のため、それほど大きな影響ではない、というのが体感である。
④2ターン目・3ターン目のバフが厚い
これはメリットのようで理想ルート上はデメリットの側面が強い。編成的に無条件(メンタル74%以下も含めて)のバフが多く、主軸のバフはほとんど2ターン目から発動してしまう。【かわいいひと】や【あけまして、大吉~!】のように、4ターン以降条件のバフが存在せず、育成上バフを取りきれなかったりすると】4ターン目がSTEP七彩・歌姫ばかりで埋まるという逆転現象が起こってしまう。
⑤☆が集まりづらい
☆を大量に集めたフェスマの場合、例えば興味反転の0.1倍などで序盤が全く進まない盤面が必要になるが、この編成は興味ダウンで興味値を調整するため、対面の打点がある程度入ってしまう。また、運よく0.1倍などになっていても、Linkを組むために興味ダウンを上からかけざるを得ず、結果的に対面を進めてしまうこともある。
このため、フェスマを取れても☆72や☆75程度がアッパーになることが多い。
この性質から大逆転劇を呼び込めれば儲けものである。筆者はそのパターンで2位を取ることができたが、狙ってできるものではない。
⑥対面の興味無視
全編成共通のデメリット。誰かなんとかしてくれ。
⑦高い
この編成はいわゆる「高級編成」である。pアイドルは限定染めかつ完凸が要求され、sアイドルも完成度を求める場合トワコレを含む限定アイドルを多数採用することとなる。ほかの編成に割くリソースと必ずしも共通しない点も特徴である(一部、興味無視パッシブなどを理由として3色イルミネやシーズなどに採用されているか。)。【夜が来ても】の性能からして、運営はおそら【空・風・明・鳴】を握ってない人でもViティーカできるように、すなわち全部を握らなくてもできるように、というメッセージを与えたものと思われるが、それでも高い。また、全部持たないのであれば、正直別の編成でもいいのである。
筆者はこの編成にpはづきさんを18枚注ぎ込み、残り3枚となってしまった。ちょっとした覚悟がいる。
⑧Plus制限ルールに弱い
基本的に行動評価の底上げをPlusアピールに頼っているため、Plusアピールの加点上限が1回ないし2回のルールでは強みを十分に発揮できない。2024/2/29~の3Link1Plus制限のルールにおいてその弱点が露呈した。
⑨使用率対策がない(※3/6追記)
全てのカードにギミックがあるため、使用率が低下してきた場合にどれか1つを抜いて…という動きが取りづらい。また、使用率低下は全カード同時に起こることが想像される。札を抜くと加点力が下がるため、他の編成を使った方が良い。

【思い出加速について】

本編成の思い出加速のリソースはおおむね以下のとおりである。
①アビリティ「思い出++」「思い出+」
②トワコレアビリティ(思い出増加量5%アップ)
③PR甘奈2凸バフ
④【鏡界フィクションレイン】4凸札
⑤【夜が来ても】2凸バフ
⑥STEPスキル:七彩メモリーズ・歌姫楽園
⑦WING優勝++

以下、それぞれの必要性について述べる。
※筆者は412パスを購入した状態でしか本編成を使用していないため、紫テンションの場合などは図りかねる部分がある点には留意願いたい。

①アビリティ「思い出++」「思い出+」

「思い出++」については必須であり、これは疑う余地がない。「思い出+」については、いわゆる「ずらし」で積むことが可能で、その余裕がある者においては、やって損することは基本的にない。

②トワコレアビリティ(思い出増加量5%アップ)

取り得のアビリティであるが、殊この編成を使用するにあたっては、このためにノウハウ本完成を粘る価値は大きくないと思われる。継承率アップキャンペーン期間であれば、低レベルでも十分発現が期待できるため、雑にまとめてしまってもよい。

③PR甘奈2凸バフ

本編成の思い出加速の壊れ要素その1。思い出5%アップがVi100UPと一緒に鳴いてくれるため、デメリットがない。基本的に育成では最初に取得するバフとなる。しかも、なぜか30%の発動割合で2回発動する。2回も。大事なことなので2回言いました。センター育成以外に採用可能性があるため、最大8回発動すれば、40%の加速である。これがあれば、少なくとも⑦はいらないんじゃないかと思われる。

④【鏡界フィクションレイン】4凸札

本編成の思い出加速の壊れ要素その2。ダブルデュエットを効果として持っており、基本的に2T目に打ちたい札に、25%の加速がついている。上記のPR甘奈のバフとあわせて、この2種類で最大65%の加速が可能である。

⑤【夜が来ても】1凸バフ

本編成の思い出加速の壊れ要素その3…と言いたいところだが、上記③・④に比べると必要性に疑問。加速単体のバフで、30%1回のため取得して損はないように思われるが、必ず取るべきかと言われると、上記③・④で十分な印象もある。自傷や打たれ弱いによりメンタルを削りながら進行するため、その点も含めて必ずしも取得しなくてもよいし、咲耶をこのためだけにリーダーにするのが適切かは疑問。最初に取得しても3T目や4T目に鳴いてしまうケースもあり、やはりアピールアップのない加速パッシブである点を理解したうえでの取得が求められる。

⑥STEPスキル:七彩メモリーズ・歌姫楽園

取れるなら取ってよい。上記の編成全体の短所で言及したが、この編成はターン条件のパッシブが少ないため、3ターン以降に鳴くこれらのパッシブを残しておくことは一定程度有用である。尤も、加速としての役割は③・④・⑤で終了していることの方が多い。

⑦WING優勝++

筆者は当該ノウハウを採用したことがないのでわからない。ただ、③・④・⑤があれば、普通に考えて不要ではないだろうか。

以上をまとめると、
必須:①・③・④
取り得:②・⑥
要検討:⑤
不要:⑦

という結論になると思われる。

【バフの発動について】(※3/6追記)

バフの発動の状況について、1~4ターン目それぞれの状況はおおむね以下のとおりである。補足事項はキャプションに記載した。

メンタル85%以上や75%以上の2回発動がもったいない。
1ターン目に咲耶の加速は鳴いてしまってほしい。
PR甘奈の加速バフは1ターン目から鳴くよう、各アイドルの育成で最初に取ってしまってよい。
基本的に2ターン目にはメンタルは74%以下となっている。
このため、虹バフや高倍率の金バフが発動し始める。STEPバフや各サポートの白バフの数を調整して、4ターン目に枯れないような設計ができることが望ましい。
3ターン目には、メンタル74%以下の高倍率パッシブに加えて、条件次第ではあるが、メンタル49%以下のバフや3個付与のバフも発動する。この編成のバフの全盛は3ターン目と言える。
【ふりそそぐもの】の横打点や【PURPLE M】の7倍の縦打点の火力はかなりのものがある。
感覚的な部分にはなるが、4ターン目にはすでにメンタル74%以下で発動するパッシブや無条件のパッシブの中には、発動を終えてしまっているものがある状態となる。このため、4ターン目にむしろ七彩・歌姫等が発動するなど、高倍率のバフ不足に陥ることもある。
反射的に、メンタル39%以下・34%以下の条件や、3個付与条件などは条件成就ターンとなりやすく、発動が見込める。

【物静か・人気者】

物静かと人気者については、基本的に興味無視の札が多く、興味ダウンによって興味操作を図る点からも、物静かを積んでおくことが有用だと考えられる。筆者は物静かを本に組み込む余裕がなかったので、イーブンで編成している。

【立ち回り】

ここからは、筆者が組んでいる以下の編成を例に立ち回りを2パターンほど解説する。

SS☆2で申し訳ないと思っています。センター育成がまだまだ不慣れでして、ご容赦願いたい。

Le:【夜が来ても】
LS①【夜が来ても】無凸 LS②【夜が来ても】4凸
Vo:【鏡界フィクションレイン】
LS①【鏡界フィクションレイン】無凸 LS②【鏡界フィクションレイン】4凸
Da:【PURPLE M】
LS①【PURPLE M】4凸 LS②【心に住む人】4凸(Vi)
Vi:【ふりそそぐもの】
LS①【ふりそそぐもの】無凸 LS②:【ふりそそぐもの】4凸
Ce:【空・風・明・鳴】
LS①【空・風・明・鳴】無凸 LS②:【空・風・明・鳴】4凸

1.Link思い出を狙う立ち回り

基本的な構想は、【夜が来ても】の4凸札で2ターンのフレキシブル起動→【鏡界フィクションレイン】4凸札→【ふりそそぐもの】or【PURPLE M】4凸札→思い出〆である。

1ターン目
【夜が来ても】の4凸札は最初の時点で札交換を行ってできる限り探し当てたい。探し当てられない場合、【夜が来ても】無凸札を切って3T目のPlusを犠牲にするか、【空・風・明・鳴】の4凸札を切って4T目のLinkを犠牲にするか、という択になる(なお、このケースでも、3T目にメンタルが74%以下であれば【PURPLE M】4凸札のPlusは発動するし、【空・風・明・鳴】から入っても、ダブルデュエットで咲耶と恋鐘もしくは摩美々の2パターン(確率は4/16)を引けば、4加点につなげることは可能である。)。
【空・風・明・鳴】の無凸はできれば切りたくはない。切る場合は、ほぼ後述の立ち回りへの移行を考えた方がよい。
フレキシブル起動札は、基本的には凹みに打ちたい。対面に特定の編成が偏っている場合は、その属性と特化を除いた残り1つに打つイメージになる。

2ターン目
2ターン目は、【鏡界フィクションレイン】の4凸を打つケースがモデルケースになる。デュエットは可能な限り早く切って、次の行動の選択肢を広げるためである。【鏡界フィクションレイン】を打つ相手について、ここが恋鐘Vi型の最大の悩みどころである。VoやDaに打った場合、凹んだまま思い出ターンに移行してしまうおそれがあるためである。このため、進んだVoDaに打つのを基本線としつつ、1T目が終わって整地されている場合はViに打つことも視野に入れる。上記のとおり大吉を上からかけられるとその時点で終了のため、人気1位がDaの時にDaに打つのは特に注意が必要と思われる。

3ターン目には、ダブルデュエットの結果に応じた行動をしたい。リンクが完成していない場合はリンク完成。
【ふりそそぐもの】については、必要に応じてあえて無凸札を打つことも必要である。というのも、上記のとおり本編成は2ターン目・3ターン目のバフが非常に厚い。あまり火力を出しすぎると、Vi審査員が満足してしまうケースがある(この点においても、【鏡界フィクションレイン】をViに打つことが有用なケースがあると言える。)。
せっかく2ターン目大吉等が上手くかかっているのに、どういうようなケースによく遭遇する。

【PURPLE M】については、なんと7倍の興味無視打点のあとに次のターン1.3倍の興味アップを呼び込めるため、3T目時点で凹んでいる審査員に打つのが基本になる。Viにはとても打てない。7倍出てしまうし、0.7倍は抑えとしてまともに機能しないためである。

4加点フェスマを現実的にみられるのは、スタンダードな編成に限れば現状Daシーズとこのルートのみである(マイコレ甜花ちゃん入りVoシーズはあまりにもお見事…。)。
筆者はこのルートで前期2度フェスマを記録した。

2.偽シーズ

基本的にセンターと特化の札だけで勝つ立ち回りである。勝手に「偽シーズ」と名付けたい。
【空・風・明・鳴】4凸札でフレキシブルを起動→【ふりそそぐもの】→【ふりそそぐもの】(→ノーリンク思い出)で3Pフェスマを狙う立ち回りである。
この立ち回りは特に通常ルールで有効で、対面から大吉がまともに飛んでこない初動において強さを発揮する。
【夜が来ても】から入らないのは、センターの方が火力が出るのと、25%自傷によりメンタル74%以下を実現するためである。このルートであれば、デメリットでもあった2・3ターン目のバフの厚みを最大限活かす事ができる。

1ターン目は【空・風・明・鳴】4凸札、探せなければ無凸札を凹みに打つ。これは1.の立ち回りと共通である。
あとは、基本的には【ふりそそぐもの】の連打である。
(以下、3/6追記。UNI(@uni_P_account)さんご指摘ありがとうございます。)
このとき、【ふりそそぐもの】の効果により興味0.7倍が全体にかかるが、これにはメリット・デメリットの側面があり、メリットとしては、2ターンで飛びがちな審査員を抑えることができることで、デメリットとしては3ターン目の火力が抑制されてしまうことである。
当該デメリットについては、以下のような点から解消を望みたい。
①累加的な付与バフの存在
【空・風・明・鳴】及び【ふりそそぐもの】は、いずれもViUPを効果として有している。これにより、3ターン目に0.7倍の状態でも相対的に火力を上げて全体アピールを行える。
②強力なパッシブ及びメンタル減少
基本的に2ターン目開始時点でメンタル74%以下に入ってる本編成だが、それでもSTEPのオーディションパッシブなとが2ターン目までは発動している可能性が高い。他方、3ターン目以降においてはメンタル74%以下のバフに加えて、被弾によっては49%以下条件のバフも加えることができる。このため、0.7倍に対しても相対的に強力な火力を押し付けうる。
③【浮遊回帰線】
付与ルールや、4ターン目のノーリンク思い出〆等のパターンでは、【浮遊回帰線】のViUP3個付与時130%パッシブが強力な助けとなる。【空・風・明・鳴】→【ふりそそぐもの】→【ふりそそぐもの】とすれば、ViUPが3個付与されることとなる。付与ルールにおいては、これがさらに前倒しできる。
④興味無視
【ふりそそぐもの】のViUP3個付与時(上記③も参照)の興味無視パッシブや、メンタル74%以下の【空・風・明・鳴】バフは、完全に興味0.7倍のデメリットを無視して突破可能な手段である。霧子センターの場合、ここが不安定ではある点に注意。3個付与時は不確実で、霧子自身のパッシブは発動順が劣後するためである。
⑤対面の興味反転
2ターン目に、【あけまして、大吉〜!】を興味0.7倍の上からかけられた場合、興味は0.95倍になる。この状態で3ターン目を迎えられれば、そのデメリットは限定的と言える。ふりそそがれた審査員を抑えたい人とは発想が逆になる。

ほぼ運ゲーであるが、これだけで加点力が優れており、現状の通常ルールでは再現性も高いと言える。

Viが先に飛んでしまわないよう、無凸札から入るなどの工夫が可能。また、3T目を【PURPLE M】4凸札や【鏡界フィクションレイン】無凸札にして興味操作をしながらノーリンク思い出で〆るなどのアレンジも可能。
3T3PであればViシーズよりも加点力があるのが魅力である。しかも、札交換2回のため再現性もこちらに軍配がある。

このルートは、突き詰めれば【空・風・明・鳴】と【ふりそそぐもの】及び【COOL JOKERS】さえあればある程度は再現可能だと思われ、Viティーカの隠れた可能性ではないかと考えている。ここまでいろいろ書いてきたが、始めたいならこの2枚からでもやれるのである。Viシーズとの比較として、こちらは【LATE】や【デビルたちの夜会】を採用できないため、サポートの持ち札との相談にはなるが。

筆者はこのルートで前期4度フェスマを記録した。

3.初ターンに【鏡界フィクションレイン】4凸札を打つ場合

2.の亜種として、初ターンに【鏡界フィクションレイン】を打って、初ターンで対面が進みすぎるのを抑制しつつ、2ターン目にフレキシブル、3ターン目にPlus…と進めるルートが考えられる。それでも2加点なのがこの編成の怖いところである。
千雪シルエットが大挙しているときや、花は+などが飛んできそうな場合には有効と思われる。


【ほかのVi編成との比較】

基本的に、加点力でこのViティーカの右に出るVi編成は現状ないため、
①【LATE】及び【デビルたちの夜会】を採用できるか
②pトワコレによる火力を生かせるか
③【カラーズキャッチ!】を採用できるか

といった点が差別化要素となる。

個別の比較は省略するが、
①に該当するのがViシーズ(・Viイルミネ・Viストレイ)
②に該当するのがViイルミネ・Viストレイ・Viノクチル
①及び②に該当するのがViアルスト
③に該当するのがVi放クラ

である。

①はsカードの手持ちとの相談、②は軸としたいカードとの相談及び今後の強化の見込み、③は現状で十分強い、といった点を考慮して、本編成との選択の是非を決定することが求められる。
誰か、【おそろしいかぐ!】を救済してあげてくれ。

【今後の展開】

【夜が来ても】の追加により、Viティーカは基本的に完成したものと思われる。このため、今後の強化余地は乏しい。
他方で、加点力に鑑みて本編成を握るグレフェサーが増えることにより、使用率低下の問題を招くこととなると想定される。2024/2/28時点では、全カードが使用率1500ptと優秀だが、基本的には連動して使用率が下がると考えられ、全カード600ptに入るようなことがあれば危険水域である。とはいえ、この編成を6~7往復勢がわざわざ握りにいくとは思い難く、そこまで下がることがあるかと言われれば、やや疑問である。
強化の余地として筆者が注目しているのが、Viトワコレサポで和泉愛依が登場するケースである。この場合、たとえばVi3個付与で強力なパッシブを有していたりすると、【浮遊回帰線】と併せて一気に編成のコンセプトとして採用できるようになる可能性がある。偽シーズで4T目に思い出を打つケースや、Vi付与ルールの場合、特に強力な効果を発揮することが期待される。

【総括】

以上、一人Viティーカ座談会として長文をつらつらと書いてまいりました。ここまでお読みくださりありがとうございます。
思い出加速や火力計算の面で勉強不足な部分があり、必ずしも疑問にお答えできるものではなかったかもしれませんが、今のViティーカの立ち位置を指し示すものになっていたら幸いです。

以下のように、座談会のニーズもあるのかも…?
当方も霧子センターのことしかわかっていないので、恋鐘センターやフィドル砲採用編成についても聞いてみたいです。

疑問点等ありましたら、当方のX(@philiashiny)まで、できればリプ等でお寄せください(公開でやった方が、同じ疑問等を持った方にも伝わるので。)。

最後になりますが、本編成はかなり対面に対して迷惑をかけてしまう編成(札構成)である点については認識しております。この点、あらかじめお詫び申し上げます。
また、当方が霧子センターでメガリザードンをしているという指摘がありましたので申し上げると、
・全体評価値25,606、メンタル4,611がViティーカ
・全体評価値25,480、メンタル4,544がVoティーカ
となっておりますので、対面の際はご留意願います。
どちらも対面性能は最悪です。

本当にここまでお読みいただけたとしていたら、ありがとうございました!
それでは、これからも苦しくて楽しい、グレフェスライフを楽しんでいきましょう…!!





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