億男をみて

2021年　9月18日　億男をみた

前に一度みたことがあって今日またみたくなったからみた。

借金三千万を抱えながら妻と娘一人を持つ男佐藤健がある日宝くじで三億円をあてる。
使い方に悩み起業して成功した大学時代の親友高橋一生に相談しに行ったところ三億と彼自身が丸々いなくなってしまい、彼のかつての仕事仲間を訪ねて無くなった三億を取り戻しに行く話。

高橋一生はネットショッピングのサービスを昔やっていてそのかつての仲間が全員すごく濃い。

競馬が趣味の実業家北村一輝
セミナーで金を荒稼ぎする藤原竜也
普通の主婦として暮らしながら十億を隠し持つ沢尻エリカ。

彼らと触れ合い佐藤健のお金に対する価値観が揺れる。

佐藤健の娘はバレエをやっている。
兄の借金を肩代わりさせられた佐藤健は妻にバレエをやめさせないかと言い愛想を尽かされてしまう。
三億を手に入れ再び妻に会いに行くが離婚を迫られてしまう。

佐藤健はかつて高橋一生と行ったモロッコ旅行を思い返す。
高橋が起業を決意したあの時のことを。
高橋は吃音の男だが大学での落語サークルではつっかえず見事な芝浜を披露していた。
二人は親友だった。
モロッコで佐藤健が旅疲れで倒れ店の壺を割ってしまった時も高橋はその場で三十万を払いすぐに佐藤を病院へ連れて行った。
高橋にとってお金は使うものであること自体に価値はないのだ。
高橋は言う、一万円は一札1グラム、
一円も1グラム。皮肉だろ。

ある日高橋が佐藤の乗った電車に現れた。
持っていたバックの中にはそっくりそのまま
1グラム×三億の三億円。
高橋は言う。
かつての仲間は変わってしまった。
お金に呑まれて。
でも佐藤はお金を持って消えた高橋に
信じてたと言った。
お金自体に価値はない。
お金を変えるのは人間だ。
お金が人間を変えるのではない。

佐藤健は自転車を抱えて歩いて行った。

ある日の朝、佐藤の娘はランドセルを背負って家を出た。玄関には自転車があった。

お金なんかなくたって幸せだと言う人もいる。
子供の僕にはわからないことだが、お金は大体のものが買えるし、大切な人の幸せだってつくれるはずだ。
お金が人を変えるのではない。
人がお金を変える。
僕はお金を変えない人になりたい。