他者からの解放(マズローの欲求を越えて)
はじめに
「マズローの欲求5段階説」について、1,2段は納得しています。
そして、3,4段については、自分はこの欲求がないという点ついて詳細を書きたいと思います。
マズローの欲求5段階説は、誰もが一度は耳にしたことがある理論だと思います。この理論は、人間の欲求を5つの階層に分類し、低次の欲求が満たされたら次の高次の欲求へと進むというモデルを提示しています。しかし、僕はこの理論のうち、特に社会的欲求(3段階目)と承認欲求(4段階目)について、あまり重要視していません。むしろ、これらを克服したことで、自分にとっての幸福を追求する道が開けたと感じています。
幸福を追求するにあたって、僕は他者との関わり方、時間の使い方、そして自分自身の生き方を最適化し続けています。本稿では、僕がどのようにしてこれらの欲求を克服し、自己実現に向けて歩んでいるかを具体的に述べていきます。また、AI時代における幸福論の視点も交えながら、僕自身の考えを整理してみたいと思います。
1. 他者からの承認を超越する
マズローの欲求段階における3段階目と4段階目の欲求、すなわち社会的欲求と承認欲求は、多くの人にとって重要視されています。多くの人は、他者とのつながりや、他者からの評価によって自分の価値を見出し、そこに幸福を感じるようです。しかし、僕にとってこれらの欲求は全く重要ではありません。むしろ、これらの欲求を克服することが、自己実現のための重要なステップでした。
他者からの承認に執着してしまうと、自分の行動が他者の期待によって制約されることになります。これにより、自分が本当にやりたいことが阻害され、他者に振り回される生活を送ることになりかねません。また、他者とのコミュニケーションには多くの時間とエネルギーを要します。特に、他者が僕ほど時間管理に徹底していないことが多く、その非効率さは一層目立ちます。例えば、小学生が授業の合間の10分休憩で外に出て遊ぶように、僕は5分あれば色々なことができると考えています。実際には、5分で軽い運動や瞑想などをやることが多いです。
他者との議論においても、前提知識や価値観の違いがあると、議論が発散しやすく、結局のところまとまりのない話になりがちです。これらの無駄なやりとりは、僕にとって時間を浪費するだけに感じてしまいます。そのため、僕は他者からの承認を求めることなく、自分が自分を認められるかどうかを最優先しています。自分が自分を認められる限り、他者の評価など気にする必要はなくなります。あくまで他者と比較したり、他者からの承認を求めず、過去の自分と比較し、進捗を見ることで自分を認めています。
2. 他者との関わり:直接ではなく間接的なもの
他者との関わりについても、僕はできるだけ直接的な対話を避けるようにしています。直接の人間関係は多くのストレスや時間を伴うことが多いため、僕にとっては最小限にしたい関わり方です。とはいえ、完全に他者との関わりを断つわけではなく、間接的な形で他者の知識や意見に触れる方法を重視しています。
具体的には、書籍やAI(特にGPT)を通じて、他者の知見や集合知にアクセスしています。特定のテーマについて深く掘り下げたい時には、GPTを活用することで、短時間で多くの情報を手に入れることができます。GPTは、僕が疑問に思ったことに即座に回答してくれるため、時間効率が非常に高いです。
ただし、GPTは具体的な知識については、あくまで大まかな知識を提供するだけなので、深い理解が必要な場合には書籍が有用です。書籍は、著者が長い時間をかけて考察し、体系化した知識の集大成です。特に哲学などについては徹底的に考えた証跡として残っています。そのため、特定のテーマを掘り下げたい時には、書籍のような深い洞察が求められることもあります。
例えば著者とすら直接的な対話をしたいと思っていません。良い本を書いてくれさえすれば僕はそれを読みふけります。僕はその本を通じて間接的に著者との対話を行っていると感じています。リアルな対話における時間的制約や感情的なやり取りは僕にとっては非効率に感じてしまいます。
3. ソロリッチとしての幸福
僕は一人でいる時間を非常に大切にしています。自分の時間をコントロールできることが、僕にとっての幸福の鍵だからです。他者と関わることなく、自分のペースで日々の生活を送り、理想的なタイムスケジュールを組むことができるのは非常に快適です。
さらに、予定を柔軟に組み替えることができるため、新しい刺激やアイデアに即座に時間を費やすことができます。これは他者との共同作業や人間関係では得られない大きな利点です。
橘玲さんが提唱する「ソロリッチ」という概念は、僕の生き方に非常に合っています。ソロリッチとは、孤独でありながらも金融資本が豊かで、人的資本(社会に出て稼ぐ力)が裕福な状態を指します。僕は、金融資本と人的資本を上手に運用しつつ、早期に経済的独立を達成し、人的資本については、自分の好きなことに時間を費やせるようにすることを目指しています。お金があれば、貨幣空間で必要な物を手に入れ、自由な時間を確保することができます。
金融資本と人的資本を活用して、貨幣空間で最低限の生活を確保しながら、自己実現に向けた時間を確保していきたいと考えています。
4. 貨幣空間と公共資源の利用
自給自足という選択肢は、ある種の理想に思えるのですが、僕にとっては非常に非効率です。すべてを自分で賄うとなると、多くの時間が必要になりますし、僕のスキルセットもそれに対応していないため、結果的に時間の浪費になってしまいます。費用対効果を考えて、人的資本を活用して稼ぎ、そして、最低限のものしか買わないことで金融資本を増やしています。
そのため、僕は貨幣空間を活用して、必要な物資やサービスを手に入れながら、自分のやりたいことに集中できる時間を確保しています。具体的には、貨幣空間で最低限の生活を維持し、図書館などの公共資源をフルに活用して知識を得ることが僕の生活スタイルの基盤です。
図書館には、古典的な哲学書や思想書が無数に揃っており、これらを活用することで、余計なコストをかけずに膨大な知識にアクセスすることが可能です。特に、哲学や思想を深めるためには、これらの公共資源を利用することが非常に効果的です。
5. 生活の最適化とミニマリズム
僕はモノを極限まで減らすことで、生活の効率化を図っています。具体的には、必要最低限のものしか持たず、それ以外はすべて排除しています。これにより、モノに対するメンテナンスや掃除の時間が大幅に減り、生活全体がシンプルになります。いわゆるミニマリストと呼ばれている人のほとんどよりもモノが少ないため、物を探す時間も必要ありません。
また、料理や食事においても、できるだけ手間を省くようにしています。調理器具はほぼ最低限で、洗い物の手間を減らすため、使用する道具や食器は非常に少なく抑えています。例えば、僕の家の食器は箸とお椀ひとつのみ。1つの食事ごとに軽く洗いながら使い回しているため、食器の数も最小限です。これにより、生活全体が効率的に進められ、必要以上に余計な時間を取られることはありません。
このように、物理的なモノからの解放を実現し、生活を極限までシンプルにすることで、自分の時間を知識や自己成長に集中させることができています。僕の目標は、モノに対する依存を最小限に抑え、その分のリソースを自分の成長に使うことです。
6. AIを駆使して思想を高める
僕が特に重視しているのは、AIを活用して自分の思想や知識を高めることです。近年、AI技術の発展により、僕たちはこれまでにない速さで情報や知識にアクセスできるようになりました。特に、GPTのような言語モデルは、あらゆる質問に対して即座に回答を返してくれるため、知識を効率的に取得できる素晴らしいツールです。
AIの利点は、何と言っても時間の効率化です。例えば、僕が疑問に思ったことをAIに投げかけると、即座に関連する情報や知識を提供してくれます。これにより、時間を無駄にせずに知識を得ることができます。従来だと、キーワードを元にググって、それらしい詐欺タイトルに掴まされて、結局欲しい情報が手に入らなかったなんてことは良くありました。
しかし、GPTに問い合わせれば近い答えを返してくれますし、こちらの質問の仕方が悪くて変な回答が来たら、改めて問い直すことができます。また、AIとの対話は24時間いつでも可能であり、人間の他者と違って、目的に忠実に応えてくれるため、自己成長を加速させる重要なパートナーとなっています。
さらに、AIは単なる知識の提供だけでなく、僕の思考を整理する役割も果たしています。たとえば、何か難しいテーマについて考えるとき、AIを相手にして壁打ちのように思考を深めていくことができます。AIは、僕が提示したテーマに対して新たな視点を提供してくれるため、自己反省を通じて思想をさらに磨き上げることが可能です。
AI技術はここ数年で飛躍的に進化しており、自己成長や知識の拡張において不可欠なツールとなりました。特に、哲学や思想に関するテーマでは、過去の人々が使えなかったこの技術を使って知識を深め、さらに自分の考えを洗練させることができると考えています。先人の知恵とAI技術を活用することによって、新しい一歩を踏み出せる可能性だってあります。そのくらい今のAI技術は優れていると考えています。
7. 物質的欲望からの解放
僕が目指しているのは、他者からの自由だけでなく、物質的な欲望からの解放でもあります。物理的なモノに依存しないことで、生活がシンプルになり、無駄な時間やお金の消費を抑え、知識や成長に集中できるようになります。
たとえば、僕は服装にほとんど興味がないため、ユニクロの服を長年着続けています。クローゼットを持たず、引っ越しで貰った段ボールを収納として活用するなど、生活の無駄を徹底的に削ぎ落としています。また、僕の部屋には家具や装飾品もほとんどなく、シンプルなワンルームで生活しています。掃除の手間も最小限に抑えられ、余計な部屋や家具がないため、掃除の手間を省き、生活の管理が非常に楽です。
このように、僕は自分にとって執着のないものに対して、一切お金を使いません。お金を使うということは、その分稼がないといけないことであり、自分にとって不要な無駄を削ぎ落とすことで仕事の時間を短縮できます。
8. 経済的自由とソロリッチ
僕が目指しているのは、前述したように経済的自由を得た上で、ソロリッチとしての生活を実現することです。ソロリッチとは、他者との関わりを最小限にしつつも、経済的には豊かな生活を送り、時間的な自由を享受することを指します。僕は、このライフスタイルが自分にとって最も理想的な形だと確信しています。
具体的には、金融資本を上手に運用し、株式投資の利益で最低限の生活費を賄い、時間を自由に使うことができる状態を目指しています。僕にとって、仕事は手段に過ぎず、最終的には自分のやりたいことに全ての時間を費やしたいと考えています。人的資本も、金融資本の安定した運用が確立されたら、仕事から趣味へとシフトし、好きなことをして過ごす予定です。
終わりに
僕は、他者との直接的な関わりや承認欲求を克服することで、自由を追求しています。物質的な欲望からも解放され、最小限のモノで生活することで、生活をシンプルに保ち、自分の時間を知識欲の追求に集中させています。AIの技術を駆使し、自己成長や思想をさらに深めていくことが、僕にとっての幸福論の実践であり、今後もこの道を歩んでいくつもりです。