ケメコのFootprint Chart講座
🔷はじめに🔷
【この記事はXフォロワー3000人記念の記事です】
Trading Viewにも搭載されるやうになつたFootprint Chart
21世紀的ワイコフのTape Readingには欠かせないツール
ケメコの初級講座いつてみやう!
その前に
Footprint Chartを理解するための大前提
ワイコフさんの「Law of Supply and Demand」のことを
🔷THE LAW OF SUPPLY AND DEMAND🔷
需要と供給の法則はオークション理論の基礎となる基本法則
あらゆる価格変動はこの法則に従ひます
ワイコフさん曰く
❖需要が供給よりも大きい場合 価格は上昇する
❖供給が需要よりも大きい場合 価格は下落する
❖供給と需要が均衡してゐる場合 価格は同じまま
でも よく理解してない人や勘違ひしてる人が多いみたい
勘違ひその1
価格が上昇するのは
買ひ手よりも売り手が多いから
下落するのは
売り手よりも買ひ手が多いから
正しくは
市場には常に同じ数の買い手と売り手がゐる
買ふためには 売る人が必要
売るためには 買ふ人が必要
どんだけ買ひたくても
売つてくれる人がいなけりや買へつこない
需要 > 供給は 買ひたい人の数 > 売りたい人の数 ではない
供給 > 需要は 売りたい人の数 > 買ひたい人の数 ではない
市場参加者の売買行動が 積極的か受動的か それが鍵となる
勘違ひその2
価格が上昇するのは
需要が供給よりも多いから
価格が下落するのは
供給が需要よりも多いから
これがなぜ勘違ひかといふと
買うこと=需要
売ること=供給
ぢやないから
供給とは 買ひたい人の指値注文(BID)
買ひ板に並んでいる買ひ注文のこと
需要とは 売りたい人の指値注文(ASK)
売り板に並んでいる売り注文のこと
これをLiquidityつていふ
「流動性」つて日本語はわかりづらひ
だつて指値注文が並んでゐるだけだもの
もし約定したら「流動する可能性ある」
つていふのを短縮して「流動性」つて考へたら
少しわかりやすいかも
この2つが勘違ひだつて認識することは
板読みやFootprint Chartを理解するのに
とつても大事
金融市場には単一の価格つて存在しない
いつだつて買い価格と売り価格の対で存在する
BID
BID列(買ひ板)
買ひたい人が「この価格でなら買ふよ」つて指値注文を置くところ
「BID」の意味は 「入札する」「競(せ)る」
5年前の冬コミで300部限定配布されたケメコの18🈲コスプレ写真集
だれかほしい人いますか?つて競売したら
「50円!」「500円!」「5000円!」つていふ あれのこと
BIDは買ひたい人の「入札額」と同時に
売りたい人が合意する額でもあるんですよね
BIDの最高額(買ひ板の一番上の価格)が
ASKと合致したときに売買が成立するつてこと
こことつても重要
ASK
ASK列(売り板)
売りたい人が「この値段なら売つてもいいかな」つて希望価格を提示するところ
売りたい人の「希望価格」であると同時に
買ひたい人が合意する価格でもあることは
上の場合と同様です
売り(ASK)が成立(約定)するのは
買い(BID)においてであり
買い(BID)が成立(約定)するのは
売り(ASK)においてだつてことです
売り手の「希望価格」と買ひ手の「入札価格」の差が「Spread」
FXトレードしか知らない人は
スプレッドつてブローカーに払ふ手数料程度の認識かもだけど
「1万円で売りたい」といふケメコのレア写真集が
「そんなん1000円でもいらないよ」つて冷たくあしらはれたら
そのときのスプレッドは9000円
ほしい人ゐないんだなつてわかりますよね
この状態が「Liquidityが低い/小さい」
逆に「11000円」でもいいからほしいつていう状況なら
スプレドは狭くなりますよね
これが「Liquidityが高い/大きい」つて状態
Liquidityを決めるのは
売りたい人/買ひたい人がどんだけ必死かつてこと
サザンオールスターズのコンサートチケットは
Liquidityがとつてもある
ななみんの小演劇のチケットは
Liquidityがあまりない みたいな
ところで
売り板と買ひ板の配列つて
日本と欧米で左右真逆なの知つてました?
国際標準は
買ひ板(BID)が左 売り板(ASK)が右
日本の証券会社では
売り板が左 買ひ板が右
なんとなく違和感感じてたつて人は
少なくないかもだけど
ちやんとわかつてゐる人は多くないと思ふ
日本の株クラつて愛読書が「会社四季報」で
海外情報には全く疎いし
海外情報をさかんに取り込んでゐるFXトレーダーは
板なんて見たことがないし
買ひ値が左にあつて 売値が右にあつて
買値と売値が斜めにクロスすることで売買が成立して
価格が上へ上へと流れていくつてフローを考へても
欧米の世界標準配置が理に適ついますよね
日本の配置だと頭こんがらがつちやう
もうひとつ日本の証券会社が
国際基準の逆を行くのがローソク足の配色
陽線が白で陰線が黒つていふのは万国共通だけど
カラーローソク足になると
世界で日本の証券会社だけ「陽線が赤」
ビックリですよね
「赤は陰線」つていふのが世界の常識
日本の証券会社つてナゾすぐる
ちなみにローソク足の陽線の色だけぢやなくて
板なんかも日本の証券会社は「買ひ=赤」
ややこしいつたらありやしない
FXの人は板なんて見たことないでせうけど
レートパネルならよく知つてますよね?
これも左が「BID 買ひ値」で
右が「ASK 売り値」なんですよ
え?でもショートのときは左をポチつて
ロングのときは右をクリックするけど?
ちやんとSELL BUYつて書いてあるし
つていま思つたでせう?
左のパネルに表示されてゐる価格は
「この値段でなら買ひますよ」つて値段です
売る(ショートする)には だから
「この値段でいいから売るよ」つてクリックしてるんです
右のパネルに表示されてゐる価格は
「この値段が希望の売り値です」つて意味
買ふ人(ロングする人)は だから
「そちらの言ひ値で買ひますよ」つてクリックするんです
これがちやんと理解できてゐないと
Footprint Chartを読むのに困るんで
いまのうちに頭の中整理しておいてください
ところでトレードとは関係ないけど
日本が世界標準の逆を採用してゐる例がもう1つあります
右ハンドルはイギリスのせいで日本は悪くないからおいといて
さてなんでせう
はい エスカレーターの立ち位置ですね
日本(東京)は左側に乗りますよね
これつて日本(東京)だけ
ちなみに大阪は世界標準です
エスカレーターは右側に立ちます
1970年大阪万博のときに
世界標準を調査してそれを採用したんだつて
ケメコの祖父は
江戸がお侍の町だつたときの
帯刀の習慣の名残で
立ち位置は左なのだ
つて真顔で云ひますけどね
直参旗本の家系だけに
Sed hoc nihil ad rem
トレードの話にもどりませう
さつき上の方でかう書きました
「需要 > 供給は 買ひたい人の数 > 売りたい人の数 ではない
供給 > 需要は 売りたい人の数 > 買ひたい人の数 ではない
市場参加者の売買行動が 積極的か受動的か それが鍵となる」
ちょつとだけ深堀りしませう
Passive 受動的な売買行動
「指値注文」でLiquidityを作り出す市場参加者
売り手は ASK列(売り板)に指値注文を置くことで供給を形成
買い手は BID列(買ひ板)に指値注文を置くことで需要を形成
でもこの段階では値はピクリとも動きません
売買が成立してようやく値動きが始まります
Agressive 積極的な売買行動
「成行注文」でLiquidityを食つちやう市場参加者
なんぼでもええからこうたるで!(=いくらでもいいから買ひますよ)
かうなりやヤケクソだ!もつてけドロボウ!(=損してもいいから売りたい)
みたいな状況ですね
「指値注文」つてお飾りです
いつだつてキャンセルできちやうし
「成行」がチャートを作ります
もう待つちやゐられない
すぐにでも買ひたい いくらでもいいから売りたい
さう思ふ市場参加者が多くなつたとき 価格は動きます
価格の上昇と下降のメカニズム①
買い手が
「Best ASK」(売り板の最安値レベル)にある売り指値注文に
成行注文をぶつけることで全部買ひ尽くし
さらに積極的(agressive)に買い進むとき
価格は上昇する
売り手が
「Best BID」(買ひ板の最高値レベル)にある買ひ指値注文に
成行注文をぶつけることで全部食べ尽くして
さらに積極的(agressive)に下のレベルに進むとき
価格は下落する
価格の上昇と下降のメカニズム②
売り手のストップロス(ロスカット)逆指値注文が
発動することによつても価格は上昇する
ロングポジションのストップロス(ロスカット)逆指値注文が
発動することによつても価格は下降する
ところで少し余談
「ストップロス(ロスカット)逆指値注文」といふのは
ほんとは存在しないつて知つてました?
あれつて証券会社が各自の注文を預かつておいて
指定された価格になつたら発動させてゐるんです
損切り注文を入れるのはブローカーに手の内晒してるやうなもんですね
そりや悪徳ブローカーにストップ狩られて食ひ物にされるよね
だから逆指値注文は板には反映されません
成行注文も当然板には現れないから
板に並んでゐるのは指値注文だけつてこと
📺「逆指値注文、わかりやすく教えて!【小次郎講師流トレードの極意⑱】」
📺「チャート分析用語解説64「逆指値」」
価格の上昇と下降のメカニズム③
売り手不在/供給の欠如(absence of supply)によつて
価格は非常に少ない努力で
容易に上昇することがある
買ひ手不在/需要の欠如(absence of demand)によつて
価格は非常に少ない努力で
容易に下落することがある
いはゆる「板が薄ひ」つていふ場合ですね
板だ薄ひところは「Path of Least Resistance」
価格は抵抗にあうことなくスルスルつと動きます
小さな努力で大きな結果
つまり
価格は売り手を求めて上昇し
買ひ手を探して下降する
ワイコフさんの表現で言ひ換えると
価格は供給と需要が均衡する均衡点に向かって常に移動する
学校の教科書に載つてゐた例の図ですね
均衡点に達すると価格は止まつて横ばひになります
ケメコ用語で云ふ「価格が揺蕩ふ」つてやつですね
「たゆたふ」つて読みます
買ひたいモンスターが
売り板にストックされてゐる売り指値注文(Liquidity)を
食べ続ける限り価格は上がり続けます
売りたいモンスターが
買ひ板に置いてある買ひ指値注文(Liquidity)を
食べ続ける限り価格はどんどん下がります
レビヤタンのワニさんですね
大きく口を開いて捕食し続ける
そしてやがて満腹になつて食べることをやめます
これをワイコフ用語で「Exhaustion」つて云ふんでしたね
日本の投資界隈では「疲弊」つて云ふらしい
買ひ疲れた 売り疲れたつてこと
ケメコ用語では「腹がくちる」つて云ひます
ワイコフのLaw of Supply and Demand(需給の法則)で
トレンドの転換を説明すると
Exhaustion
ワニさんの腹がくちる
買ひ手/売り手が疲労困憊して息切れする
ChatGPTならかういふでせう
買い手や売り手が力を使い果たし、価格が動きにくくなる現象。
需要または供給が弱まり、トレンドが反転する兆候になることも。
Absortion
大口Smart Moneyによる消極的(passive)な買ひ集め/売り捌き
ChatGPTならかういふでせう
大きなプレイヤー(機関投資家やプロトレーダー)が、他の参加者の注文をゆっくりと「吸収」してポジションを構築している状態を指します。これにより、トレンドの転換やブレイクアウトの準備が進みます。
例えば、価格がある範囲(レンジ)で停滞している場面を考えてください。この間、大口投資家が売り手の供給を静かに吸収しています。これにより、価格が上昇しやすい状況が整います。
Initiatiative
積極的(Agressive)な売買行動
ChatGPTならかういふでせう
大口投資家や主導的なプレイヤーがトレンドを動かす局面を指します。吸収が完了した後、主導権を握ったプレイヤーが価格を意図的に動かします。
例えば、長いレンジ相場の後、上昇トレンドが始まる場面を想像してください。吸収が終わり、大口プレイヤーが一斉に買いに動くことで、価格が急騰します。
この3つのキーワードは
Footprint Chartを読むときに使ふので
「ここテストに出ます」つてことで
🔷Footprint Chart🔷
「あしあとチャート」つてケメコは呼んでます
株や先物トレーダーさんには
ローソク足レベルで歩み値を見ることができるツール
つて説明すればよくわからかな
板に並んでゐるのは指値注文
いつでもドタキャンできる予約注文でしたね
歩み値で見れる情報は
実際に約定した(realized=実現した)注文
変更も取り消しもできません
Footprint(あしあと)つていふのはこれです
買ひ手と売り手の売買行動のあしあと
これがローソク足レベルで覗けちやふつていふのは
日足ならその日一日の歩み値のことだし
1時間足だつたら直近1時間の歩み値だし
5分足とか1分足ならその期間における歩み値つてこと
Trading Viewは”おもちや”(by落ち穂老師)だからできないけど
ちやんとした海外のチャートソフトだつたら
Tick ChartのFootprintを観察することが可能
ここまで読み進んだ無課金勢には
イマサラで申し訳ないんだけど
Footprintつて有料サブスクでしか使へません
「ローソク足」タブの「出来高フットプリント」
さうしたらこんなんでました!
実はTrading ViewのFootprintつてめちや使ひ勝手悪い
と云つてもケメコは他にTradeStationとNinja Traderしか知らんけど
これでもかつてくらい拡大しなきや必要な情報が見えません
ケメコは画面を分割して
または別タブで開いて見るやうにしてゐます
📺Trading View公式トリセツ動画
「TradingView's New Volume Footprint Chart: Tutorial」
そもそもFootprint Chartつて
常時表示してずつと監視するものぢやないんです
価格が重要なレベルとかゾーンに来ときや
オシレーターのダイバージェンスとかKemeko Bubblesなどで
トレンドの反転の兆しが現れたときなんかに見るようにします
で 何を見るのでせうか
Exhaustion
Absortion
Initiative
これが一番基本の使ひ方です
Footprint Chartの設定
デフォルトの状態です
一番最近(右端)に注目しませう
真ん中にローソク足があります
陰線ですね
このチャートは5分足です
ローソク足の左の赤い列が BID(買ひ板)
右側の青い列が ASK(売り板)
国際標準なので左が買ひ板で右が売り板です
国内証券会社でFootprint Chartを見れるところはないけど
今後もし見れるようになつたら左右逆の配置になるのかしら
数字は出来高です
左のBID(買ひ板)の出来高は 実際に売られた出来高
右のASK(売り板)の出来高は 実際に買はれた出来高
わかりますよね?
上のFXのレートパネルの説明を思い返してください
左のBID(買ひ板)は「この値段で買ひますよ」
売りたい人は「その値段でいいから売ります」つて
アグレシブな成行の売り注文をぶつけてきます
これで売りが成立しました
右のASK(売り板)は「この値段なら売りますけど」
買ひたい人はアグレッシブな成行の買ひ注文をぶつけます
これで無事に買へました
つまり
約定(成立)した売りの成行注文は BID(買ひ板)に反映される
約定(成立)した買ひの成行注文は ASK(売り板)に反映される
「ちょつとなに云つてるかわかんない」つてサンドイッチマンは
左に書いてあるのは 売りの出来高(だから赤い)
右に書いてるのは 買ひの出来高(だから青い)
つてことだけ頭に入れておきませう
色の濃淡は出来高の多い少ないを表します
出来高が多いところほど明るい色になります
よく見ると白い部分がありますよね
POC(Point of Control)です
このローソク足が形成される過程で
一番出来高が多かったところ
左端に小さな白い三角が2つ見えます?
白い三角から白い三角が VA(Value Area)
白い三角より上が VAH(Value Area High)
白い三角より下が VAL(Value Area Low)
「デルタ」は(買ひ出来高ー売り出来高)
買ひ出来高 >売り出来高なら プラス
売り出来高 >買ひ出来高なら マイナス
陽線なのにデルタがマイナスは
なにかワケありつぽいですよね
高値を更新してゐるのに
デルタが減少してゐたら
ダーバージェスですね
「合計」は買ひと売りの出来高のトータル
ローソク足の下に書いてある2つの数字を足したもの
ちょつと見づらいけど赤い縦線わかります?
黄色い▢で囲んであります
「インバランス(不均衡)」です
デフォルトでは「300%」
つまり売り出来高と買ひ出来高の差が3倍以上なら
この縦棒が出現します
売り出来高と買ひ出来高を比べるときは
必ずたすきがけ(斜め)で比較します
いつだつてつねに右上の数字と比べるつてこと
買ひ出来高が売り出来高の3倍以上なら
右側に縦棒が出現します
「層の階層」にチェックすると
インバランス(不均衡)がゾーンで表示されます
サポレジとして機能するといふ考へ方です
以上は設定の「タイプ」で「買いと売り」を選択した場合
ほかに「デルタ」と「合計」といふ選択肢があります
「デルタ」は (買ひー売り)を表示するつてことですね
「合計」は 買ひと売りを区別しないで出来高だけを表示します
追加の画像
🔷Footprint Chartの読み方🔷
1️⃣ サポート&レジスタンス
POCとインバランス(不均衡)が
将来的にサポート&レジスタンスとして
機能することが多い
買ひのインバランス=サポート
売りのインバランス=レジスタンス
2️⃣ Exhaustion
上昇トレンド継続中に
買ひのデルタが連続して減少し始める
なんならマイナスになつちやう
買ひ手はそろそろ息切れか?
下降トレンド継続中に
売りのデルタが連続して減少し始める
なんならプラスになつちやう
売り手はそろそろお疲れなの?
Finished Auction
陽線のときに
右の列の最下位が「0」
売りの疲弊 ここから上昇か?
陰線のとき
左の列の最上位が「0」
買ひに疲弊 トレンド転換して下落か?
Absortion
トレンド継続を阻止したい大口トレーダー(Smart Money)が
指値注文を出して動きを止めやうとする
高い出来高にもかかわらず
価格がその方向にほとんどまたはまったく動かない
アグレッシブな成行注文が
パッシブな指値注文によつて吸収されてしまふ
売り手によるAbsortion
アグレッシブな買い手が多いにもかかわらず価格が上がらない
売り手が積極的に吸収してゐる可能性
買ひ手のAbsortion
アグレッシブな売り手が多いにもかかわらず価格が下がらない
買い手が吸収してゐる可能性
インバランス(不均衡)
Absortion局面では
終値がインバランス(不均衡)の反対方向に形成される
ここでは陽線か陰線かは重要ではない
価格が「買ひのインバランス」を下回って終了すると
買ひが吸収された可能性が高いと考へる
売りのインバランスを上回る場合は売りの吸収を疑ふ
デルタダイバージェンス
陽線にはプラスのデルタ
陰線にはマイナスのデルタ
が通常の状態
陽線なのにマイナスのデルタ ⇒ 買ひ手が吸収されている可能性
陰線なのにプラスのデルタ ⇒ 売り手が吸収されている可能性
Initiative
終値が買ひのインバランスより上で形成される
⇒ 買ひのInitiative 上昇する可能性が大きい
終値が売りのインバランスより下で形成される
⇒ 売りのInitiative 下落する可能性が大きい
Initiativeを確認するために重要なことは
そのローソク足がおつきいこと
なんならゾウさんの足であること
そしてそのローソク足の出来高が多いこと
🔷Kemeko Delta🔷
Footprint Chartとの関連で
Kemeko Deltaについて触れておきますね
Kemeko Deltaつて
Footprintのデルタの累積を棒グラフで表示したものなんです
棒グラフ1本がローソク足1本に対応していて
そのローソク足の(買ひ出来高ー売り出来高)を累積してゐます
だから
ExhautionとかAbsortionを
Kemeko Deltaで判定することだつてできちやふんです
Exhaution
Absortion
🔷おわりに🔷
Footprint Chartつて残念ながらバーのリプレイ機能使へないけど
1分足とか5分足にしてリアルタイムで100時間くらい見続けたら
なんとなくわかつてくると思ふよ
もつと具体的で実践的なセットアップは
今後少しずつ紹介して行かうと思つてゐるので
お楽しみに
題して
「ケメコのあしあとトラッキング」
【追記】2025年1月7日
BIDコラムとASKコラムについて補足説明
BIDコラム(左側)には
Agressive Sellers(売り手の成行注文)
ASKコラム(右側)には
Agressive Buyers(買ひ手の成行注文)が
それぞれ記録されるつて説明しました
基本的にはかう思つてゐていいんですが
厳密かつ正確に云ふならば
BIDコラム(左側)に記録された出来高は
Agressive Sellers(売り手の成行注文)だけぢやなく
Passive Buyers(買ひ手の指値注文)が混じつてゐます
同様に
ASKコラム(右側)には
Agressive Buyers(買ひ手の成行注文)だけぢやなく
Passive Sellers(売り手の指値注文)が混じつてゐます
買ひの指値注文はBID(左)に置かれてゐるわけで
もしそれが約定すればそのままBID(左)に記録され
売りの指値注文はASK(右)に置かれてゐるわけで
それが約定した場合はASK(右)に記録されるつて
落ち着いてよく考へればわかることなんですけどね
ちなみに
Agressive Buyersによつて作られた出来高なのか
Passive Sellersの結果できた出来高なのか
それを判別する手段はありません 残念
こんなケースを想定してみませう
上昇トレンドだと思つてください
価格が重要なライン/ゾーンまで下げてきました
重要なライン/ゾーンつていふのは
サポートやOrderblockやPOC/HVNなど
価格がこのライン/ゾーンまで下がつて来ると
買ひ手はそこを守ろうとしてagressiveな成行攻撃を仕掛けるでせう
一方で売り手はこのライン/ゾーンは「固そうだな」つて
そこに手仕舞ひのためのpassiveな指値注文を置くでせう
このagressive成行(買ひ)とpassive指値(買ひ)は
両方ともASK(右)に現れるつて理屈です
買い手の買ひの成行注文と
売り手の手仕舞ひまたは損切りの買ひ指値注文が
相乗効果的に働いて価格を上昇させるとか
トレード系YouTuberがしやべつてたりしますが
それはかういふ理屈(原理原則)によるもの
かういふ形でFootprint Chartに現れるんです
ついでながら
出来高プロファイルの「買い/売り」についても
全く同様の理屈で読めばそれでOKです
【追記2】2025年1月9日
XAUUSD 1分足
① 指標発表後の長い下ヒゲ陰線
デルタはプラスなんだよね
つまりこれ以上下がりさうにない
② このプラスのデルタは買ふしかないでせう
寄り付き直後の売りと買ひの攻防
売り主導買ひ不在で大陰線
が 最後に買ひが巻き返しデルタはプラスで終わる
3本目(Kemeko Cycle)で買ひ圧勝 デルタ急増
カーネルさんを上にブレイク
ここでロングしないなら
トレードやめたほうがいいレベル