【実行力の強化書①】なぜ実行力・行動力がないと感じるのか
起業しようと思って、もう何年も何もできていない
情報ばかりが集まって、行動に移せない
そして、実際知識は集まったけど何からしていいのかわからない
何なら、なんか本気になれない
何も起業に限った話ではなく、経営者にも実際に、「どうしたらいいのか」で止まってしまって、次のアクションがなかなか取れない。
目の前の仕事を優先して、投資にあたる仕事ができない。
なんて話は、本当によく聞く。
ちなみに、起業の話は、何を隠そう僕自身の話だ。後者は仕事の中で出会ってきた多くの経営者やリーダーの人だ。
そして、これらに共通していることは、
おおかた、知識に関してはほぼほぼ集め終わっている、という点だ。
正確には、「もうそこからはやってみて経験からアップデートしていくしかないよね」というところにいる。
つまり、あとは、「実行力」が大きな課題であるケースが本当に多い。
その結果、昨日書いたように「自分はダメだ」とさらに自分を追い込んでしまい、そこから始めることができないケースもまた多いのだ。
これは、本当にもったいないこと。
せっかく、大きな志と目標が目の前にあるにも関わらず、実行力が伴わないだけで時間を浪費させてしまう。
ただ、これはある意味で、自己防衛本能として僕ら人間に備わっている機能でもあったりする。
「現状維持メカニズム」
僕が社会人になりたてのころ、セラピストでパーソナルモチベーターの石井裕之先生から教わったことだ。
内容はこの本に詳しいので、ぜひ読んでみてほしい。
自己啓発の源流は7つの習慣という話はよく聞く話だけれど、正直、石井先生のシリーズを読んでおけばあとはいらないとすら思う。
さて、話を戻そう。
現状維持メカニズムとは、その名の通り、「現状を維持するメカニズム」のこと。
メカニズムだから、こっちの都合に関わらず機械的に働く。
科学的な論拠とかは特にないけれど、自分の経験的に、もう潜在意識の現状維持メカニズムが存在する、という線を引いたほうが、実態をよく理解できる。
10何年も経験と学習をしてきたけれど、今の僕の結論としては、この考え方に着地している。
別の用語でホメオスタシスなんて言ったりもするけれど、自分が理解しやすい言葉で理解すればそれでいい。
この考え方に沿って考えるとすると、僕に実行力がないのはなぜか。
「実行力がないから」
である。
ふざけてはいない。
実行力がないのは、実行力がないから。
その状態(現状)を、ご丁寧にも維持してくれている。
だから逆に言えば、実行力がある人は、実行力があるから実行が伴う。
元も子もないと思うかもしれないけれど、体感的にもうこれがしっくりくるのだ。
じゃあ、どうしようもないじゃないか、となるかもしれないけれど、それがそうでもない。
だってそうだろう。
世の中には、実行力に溢れる人がごまんといる。なぜ、自分だけができないと決めつけることができるだろうか。
また、自分を見てもそう。
僕らは、モチベーションややる気なんて言葉を持ち出さなくても、「実行できていること」はたくさんある。
仮に怠けているとしても、その「怠ける」という行動を実行はできている。
つまり、人には生来「実行力」は持っているもので、そのベクトルをどう変えるのか、が論点なのだ。
コーチングのとっかかり、いや、コーチング以前の段階でこのことへの理解とメンテナンスを行うことで、人は自分を成長させていくことができると僕は確信をしている。
でなけば、今ここまで生きてくることすらできなかったはずだ。
では、結局のところどうするべきなのか。
自分自身の内省と、色々な人を見てきておもうポイントが3つある。
全部できないといけないと思っている
俗に「完璧主義」と言われたりするけれど、とにもかくにも何でもできないといけないと僕らは思い込む。
人間なのだから、得意不得意も当然あるし、好き嫌いもある。
会社で仕事をしていると、好き嫌いはなかなかカミングアウトがしにくいけれど、自分で全部できないといけない、なんてことはない。
全部ができないといけないと思っているから、できないことが増え、その点を責めてしまう。
まさに悪循環。。
極振りしすぎ
次に、「一気に変わる」にシフトしすぎる点。
前述のとおり、僕らにはメカニズムとして現状を維持する機能を持っている。
意志のせいでもないし、これは決して僕たちが「ダメ」だからではない。
仮にダメなのだとして、何をもってダメとするのかという話でもある。
とにもかくにも、180度違う方向にいきなりアクセルを踏むからエンストを起こしやすい。
できないことを問い続ける
そして、最後がこれだ。
できない、持ってない、ないないないない
精神状態的に致し方ないところもあるけれど、僕らはとかく「ないもの」に対して意識を向けやすいところがある。
・お金がない
・時間がない
・人脈がない
・アイデアが出ない
・(アドバイスをもらっても)そんなことはできない
ないことにフォーカスをするから、本当は”ある”ことに対して、意識が向かない。意識が向かないから気づけない。気づけないから、行動がまた変わらない。
とはいえ、これらはきっと僕らにとって”事実”なんだろう。
実際、使えるお金はそんなにないし、時間もないんだろう。
だけど、僕らは本来「ない」ことを理解することはできない。
なぜなら、「〇〇するな」と問われたとき、「〇〇」のことが頭にどうしたって浮かぶ。
否定形の構文を、僕らは本質的に理解できるような構造になっていないのだ。
だとするなら、どうするのか。
やることは1つ。
問いを変えることだ。
「何ならできるのか」
「何ならあるのか」
と、”ある”ことに意識を向けてみることだ。
長くなってしまったけれど、理屈としては伝わっていると嬉しい。
だけど、理屈でわかっても変わらなければ意味がないので、これから1つずつワークをしてみたい。
まず今日は、
「自分にはない」と思っていることを1つのテーマに対して思いつくだけ書いてみる。
例えば起業。
・起業するための資金がない
・アイデアがない
・知識がない
などなど、思いつく限り、まずは”ない”ことを洗い出してみる。
かの鉄鋼王カーネギーが、悩みを洗い出したら対してなかった、なんて逸話も残っているくらいなので、実はそんなにないものは出てこないかもしれない。
それでも、とりあえず「思考のクセ」になっているであろう「ないこと」への意識をフル活用して、文字化してみる。
まずはそれを書いてみて欲しい。
おそらく、「やっぱり自分にはないものばかりだ」と思うかもしれないけれど、次のステップも用意するのでお茶でも飲みながらぜひやってみてほしい。
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