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自分の勝ち筋、相手の勝ち筋

こんにちは。

ぼくはとある企業でECのコンサルもやっていることもあって、クライアントが中長期的に勝っていくためには?を日々考えています。

業種や業態、商材や置かれている環境が企業によって違い、オーナーさんや社長の考え方やスタンスもまたそれぞれ。

本当にいろいろな人がいらっしゃいます。

状況次第では、一から自分たちの「強み」(まずは独自資源だが)を創っていかなければ厳しいところもあれば、すでに一定のポジションを確立し、次の成長に向けてどうしていくか、というフェーズのところもあります。

それぞれに、違った魅力があり、また、違った課題があります。

そうなると、「ここはどういう勝ち筋が描けるか?」という問いに対して出てくる答えは似たところはあっても微妙に変わってくるところはあるわけです。

つまり、会社によって、勝ち筋は異なる。

どこから登るのか。分岐点における選択。そもそもの目指す”頂上”

全部違います。(抽象化を極端にやれば似るのは当たり前ですけどね)


では、「個人の成長」という観点ではどうなるでしょうか。

やっぱり、勝ち筋って人によって異なると思うんですよね。

その時の「課題」は似た姿をしていたとしても、そもそものその課題の捉え方が違うわけです。

例えば、「物事を抽象化して考えることが苦手」という課題があったとします。

僕は、「メモの魔力」という名著に出会ったおかげで、ひたすらノートを書きまくり、かなりマシになってきました(まだ課題だけど)。

で、たぶん世の中見据えてもこのノートを続けて、ひたすら書いてきた人って少ないと思うんです。少なくとも、周りに同じ時期に始めた人で続いている人をあまり見たことがありません。

でも、これは単に「僕に合っていた」というにすぎないんですよね。

このメソッドが100%神か?と言えば、人によってはそんなことはないはずで。

自分に合っていたから、他の人にも合うはずだ。

は、ある種の暴力になってしまう。

確かに、続けりゃそうなのかもしれないですが、認識と行動の間にはマリアナ海溝なみの深い深い谷があるので、なかなかそうもいかない。

つまり、メモの魔力は僕にとって勝ち筋だったけど、別の人にとってはそうではなかったということ。

だから、いくらこの視点から僕がアドバイスをしようが、超絶お勧めをしようが無理なものは無理で。


同じ理屈で、「自分にもできたんだから、この人にもできるはずだ」と、できる人は考えてしまいがちです。

でも、これも人によっては焦りしか生まないかもしれません。

特に、質の低い問いを自分に対して投げがちな人は、きっとこう思ってしまうんです。

「なんて私はだめなんだろう」
「このまま切り捨てられてしまうんじゃないか」

めちゃめちゃ問いの質低いですが、でも実態としてそうなんです。

このような、質が低く答えの出ない問いが癖になっている人に、良かれと思って期待をかけるようなことを言ったとしても、自分で自己破壊的に変換しちゃう。

つまり、このメンタリティの人にとって、「あなたと同じこと・考え方」は勝ち筋ではない、ということを認めるところから始めないとなんだと思います。

だからポイントは、その人にとっての勝ち筋をいかにして見つけ出すか?をコミュニケーションの中でサポートしていくことなのかなと考えています。

問いの質を変え、自分の中にある本当の想いやできることを言語化していきながら、自分の勝ち筋を見出す。

そのサポートを僕はコーチとしてやっていきたいと考えています。



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