FXは過去検証だけでは絶対勝てない理由
過去チャートの検証も大事だが、実際にトレードで利益を得るためには、過去検証だけではトレードスキルは絶対的に伸びない欠点がある。
過去チャートは答えが載っているので、ここで入れば良さそうとか簡単に思えてしまうが、
実際にリアルタイムでチャートが動いている場合、チャートの左側しかヒントが得られないので、先の答えがハッキリわからない予想の下で取引しているのに過ぎない。
★想定した所より下に押し戻し
例えば長期上昇トレンド中であれば、短期下落トレンドの調整局面が大体存在するわけだが、
ここが押し目に成りそうだと思って買っても、実際はもう一段プライスが下げてから上がってくるといったことも普通にある。
(長期下落トレンドなら逆になる。)
これは過去検証だけやってもなかなか上達しにくい。
特にリアルトレードやり始めの頃は、この辺からローソク足で陽線も出ているし、ここから下がらずに上がりそうとか思えるような見え方をどうしてもしてしまう傾向にあり、どこまで押してくるかがわかりにくかったりする。
これもリアルトレードで経験を積んで、この辺まで押してくるまで自分は絶対待つなどの様に、リアルタイムで動くチャートに惑わされないことである。
★マネープレッシャーと向き合う
実際に取引すれば、取引画面で自分の資金の増減が細かく表示され、エントリーするロットが大きければそれだけ大きな増減をするので、増えている間は良いが、大多数は減る事でそのストレスを感じる。
しかしこれから長いこと取引するのであれば、そのストレスは必ず付き物になるし、極端な話だが半分麻痺させられるまでトレーニングを積まないといけない。
これが麻痺しているプロトレーダーは、一回のトレードで10万〜100万円ぐらい無くなっても仕方ないと流すことができ、次のトレードでも積極的に挑んでいる。
この境地に達するには、相当な勉強量・検証量・実践量を積んでいるだろうし、自分のポジションを持った時点で揺るがない気持ちが必要だろう。
★過去検証内容をリアルトレードで即座に反映させられるか?
過去検証で、例えば日足で上昇トレンドをしている局面で、「ここから買えばOK」「こうなったから逆行した」「この動きによって伸び悩んでレンジになった」とか、既に答えの載ってるチャートならFXを多少かじっていればチャートの解釈や理由づけはいくらでも出来てしまう。
ではリアルトレードをしていて、その時起こった値動きから過去検証で得た材料を即座に引き出せるかというところ。
リアルタイムであれば特に自分の思惑通りにいかない値動きが生じている場合、起こりうるあらゆる可能性を考えなければならない。
もし損切りラインに掛かるまで放置ルールであればエントリーしてからほぼ放置で良いが、裁量で途中で撤退などを含めたトレードルールを設けている場合、「どんな値動きをしたら切るのか」・「どの動きになれば伸び悩みと見て撤退するのか」などを実践に落とし込めるよう訓練しなければならない。
★まとめ
youtubeでは様々な配信者が過去チャートを元に解説をしているわけだが、見ている殆どがこじつけに思えてくるものが多い。
ぶっちゃけある程度勉強さえすれば、誰でも過去チャートからいくらでも解説できるようになるし、そこにあらゆる用語を加えればプロのインチキ解説者にもなれる。
その点リアルトレード配信は、チャートの左側からしかヒントが得られないわけだから、こじつけやウソが通じない世界で堂々とやっているので、勝っている且つ根拠を詳しく説明しているトレード配信者限定だが、それなら参考になるだろう。
ただ、そんな配信者はかなり少ないし、まずトレードは配信に向かない。
チャートが本格的に動くまでに時間が掛かったりすればその間暇にもなるし、それまでひたすら雑談するしかないだろうから、結局トーク力がある人でないと尺が埋まらないなどの問題がある。
話は逸れたが、とにかくリアルトレードでひたすら訓練し精度を高めていくしかトレード技術は向上しないので、もし早く上達させたいのであれば、フォレックステスターの購入も検討した方が良い。
これならリアルトレードと同じようにチャートの左側しかヒントを得られない状態の中で練習出来るので、土日や平日でノートレード中のトレーニングにも十分活用出来るだろう。