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突然トイレへの訪問者

※メシ中の方は御遠慮ください

とある朝。会社に出勤して、大便をぶっ放そうと、ぽっとん便所に(いまどき!)いざ向かうと、大便の窓にきたねえデニムの帽子がちょこんと置いているではありませんか。なんだ、この見たこともない帽子は。なぜ俺は、謎の帽子に見守られながらクソをしなければならないのか。

少し不機嫌になって事務所にもどって事情を聞くと、前日に、突然ヨロヨロと爺さんが弊社の事務所を訪れ、「トイレを貸してほしい」と言ってきたようだ。「何だったんだ、あの人は」と専務は言ったが、いやあなたが許可して入れたんだろう、と私は思った。

半年経った今でも、ずっとその帽子は置かれたままだ。もはやオブジェと化している。

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