くりした善行氏をメインとした旧民主党都議会議員の表現規制反対の活躍について

はじめに

 山田太郎氏の活躍で政治の世界に表現規制反対派がいる事の重要性は多くの人たちが認識していると思います。そして、表現規制反対を政策に反映させるには与野党双方に反対派政治家をがいなければならないのは、ご存知のとおりです。では、野党側にも彼に匹敵する候補はいないのでしょうか?結論から言えばいます。私個人は数人見立てていますがまず、一人目は前回の記事で紹介した日本共産党の仁比聡平氏。彼は、かつて山田太郎氏と共闘し、児童ポルノ法による表現規制を防ぎ、本来的意味での児童の人権保護に動いた真の人権派です。詳細は下記記事を参照ください。

そして、今回の本題である二人目・立憲民主党のくりした善行氏を紹介したいと思います。

本題1・くりした善行氏(立憲民主党)の過去の表現規制反対の功績

2010年、東京都青少年健全育成条例(非実在青少年の文言で二次元を規制しようとした条例)を当時の都知事、石原慎太郎が実行しようとしたのはご存知と思います。その中で反対したのが立憲民主党の前身である民主党の都議会議員であった、くりした善行氏、松下玲子氏(現武蔵野市長)、西沢けいた氏、あさの克彦氏(現在、国民民主党)らです

本題2・都条例の「非実在青少年」の問題の概要

まずは、下記の都条例の概要を把握するためにIT・Media記事をご覧ください。

「非実在青少年」を削除、再提出へ 都条例改正案

問題点の簡単な要点をまとめた記事です。

非実在青少年は、なぜ問題なのか? (1/5) https://ascii.jp/elem/000/000/528/528238/

簡単に要約すると、漫画やアニメなどの登場人物のうち「18歳未満として表現されていると認識されるもの」を「非実在青少年」と定義。非実在青少年による性交などの描写を規制しようというものです。一度目は、当時の民主党の蓮舫議員(現在、立憲民主党)のご尽力により止めることに成功させました。しかし、二度目に細部を修正させた案を提出した訳です。一度目に止めることに成功したため、反対派側が準備が整っていない段階でしたので事実上の奇襲です。そもそも、都知事が出した条例を否決に追い込むという事自体が過去に前例が少ない為、通常であれば、起こりえない事です。だから、当時の関係者が予想できなかったのは無理もありません。

本題2・都条例反対で活躍した民主党(当時)・共産党などの野党の活躍

当時、コンテンツ文化研究会(現在も活躍中)が反対集会を開催、漫画家のちばてつや氏、永井豪氏、里中真智子氏、弁護士の山口貴士氏、漫画研究家の藤本由香里氏等、表現規制反対の大物が総出で動きました。

都議会においても、松下玲子氏、西沢けいた氏、あさの克彦氏、そして今回のくりした氏などが動きました。当時に近い時期に、都議会議員だった塩村あやか氏(現在、立憲民主党参議院議員)が、別件の女性の労働、出産問題を都議会で訴えたところ、セクハラヤジを飛ばされた事件が大きく報道されましたが、松下玲子氏などの女性反対派都議も同様に、セクハラヤジを飛ばされていた状態です。また、漫画家の松山せいじ氏に対しても、わざわざ、副都知事の猪瀬直樹氏がマスコミに単行本を晒しものにして、人格攻撃していました。これだけで、当時の反対派都議の置かれていた状況が分かると思います。そのような中で、くりした氏などは反対に動いていた訳です。特にくりした氏は石原都知事に対して、一歩も引かず勇敢に追及していた訳です。その大まかな流れは下記のくりした氏の記事をご参照ください。

くりした善行『案外知られていない・・都条例改正議論の結末(第16回)』
https://ameblo.jp/kurishita-zenko/entry-12625048755.html

本題3・インボイス廃止(表現規制反対以外のイシュー)のくりした氏の見解

今、インボイス制度の問題をめぐって、議論されています。簡単に述べると以下の問題がある訳です。(詳細までお知りになりたい方は、末尾に提示してあるサイト並びに、スクリーンショットを参照してください)

1.制度設計が複雑なので、個人事業主には事務負担のコストが大きすぎです。

2.従来は一千万円以下の事業者は消費税免税だったが、インボイス導入以後は納税義務が発生します。そもそも、消費税は逆累進性である為、収入が少ない人ほど、負担が大きくなる問題がありました。つまり収入が少ないと、納税率が大きくなる=税負担が大きくなるという問題がある訳です。だから、1千万円以下の事業者は免税されているわけですが、これを廃止すると「重い税負担がくる」訳です。

3.免税事業者には仕事が来なくなる問題があります。インボイスがないと、相手側の消費税も自分が負担しなければならなくなるので、当然、仕事が来なくなります。

上記の負担が来るのは個人事業主、オタク関係の産業でいえば、漫画家やイラストレーターなどの納税負担が大きくなり、廃業せざるを得なくなるわけです。人気作家の「宇崎ちゃんは遊びたい」の作者の丈氏ですら重い負担から反対を表明しています。(下記スクリーンショット参照)

このようにあらゆる産業の個人事業者の負担が大きくなり廃業せざるを得なくなります。くりした善行氏は、このインボイス制度に反対しています。

つまり、日本の個人事業者の過重負担を防ぎ、日本の産業を守るという点でもくりした氏の存在の重要性があります。

参考資料:インボイス関連の解説サイト並びにスクリーンショット

〇全国商工団体連合会のインボイス解説サイト

〇インボイス制度導入がやばいといわれる理由|問題点と対策を徹底解説

〇インボイス制度はひどい制度?いまさら聞けないインボイスの闇

〇インボイス制度の中止を求める税理士の会の解説のスクリーンショット

スクリーンショット (7642)

まとめ・くりした善行氏の功績概略

くりした氏などの当時の旧民主党の都議会議員は、都条例の表現規制を防ぐために獅子奮迅の働きをしました。彼らはこれからの表現規制反対にも必要な人たちです。これからも彼らに注目していただければ幸いです。よろしくお願いします。

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