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人知れず起こった重要表現規制事件(非エロ、アクション表現規制事件)


1.はじめに


 重要な表現規制問題案件があり、それを我々が気付かないところで解決させた案件である。まずは、下記の表現規制反対NPOを運営している荻野幸太郎氏のポストをご覧いただきたい。

簡単に説明すると、銃刀法改正案でフィクション作品の銃を扱うシーンなどをあおり罪として摘発できるようにするという内容である。つまり、現在のアニメや特撮の仮面ライダーやスーパー戦隊等の銃撃シーンなどを規制することも可能になるというアニメ、漫画特撮作品の存亡の危機と言ってもおかしくない内容だったのである。詳細は、下記のやぶはら武蔵野市議会議員並びに、山岸一生議員(立憲民主党)の動画で詳細解説があるので参照していただきたい。

2.人知れず表現規制を防いだ立役者


安倍晋三暗殺事件などを受け、銃によるテロを未然に防ぐために、作品の内容の中の「刺激などがあるかどうかを個別に判断し、ヤバいと思った」シーンを取り締まりたいという政府案の意図での改正案である。しかし、その基準があいまいであるので、アバウトな判断で恣意的運用の懸念があるというのである。それを防いだのが、立憲民主党の山岸一生議員である。(下記のアカウント参照)

 表現規制と聞くと、近年の案件は自称フェミの萌え絵排除案件など、エロ案件(正確には社会通念上はエロ扱いされない表現をエロ認定だが)が多いので違和感を感じる人が多いだろうが、外国の事例ではエロよりも上記のような銃器やアクションシーン規制が多く、日本でも昔はウルトラマン80や仮面ライダーなどの特撮作品の排斥運動がPTAによって起こり、更には60年代の悪書追放運動になると「鉄腕アトム」などまで排斥運動があった。しかも理由がエロですらない訳である。

悪書追放運動

このような背景事情を考えると、山岸議員の懸念は絵空事ではなく十分あり得る事である。と言うより、現在の表現規制が事実上、エロだけになったのも、これらのアクションや銃器シーンなどに対する規制が現代になるにつれて弱まり範囲が狭まって事実上、エロだけになったに過ぎない訳である。しかも、アクションシーンや銃器表現は、従前はエロ規制に比べれば規制の度合いが低い表現なので、この規制が実行されたら被害はかなり大きい事が予想できるわけである。近年でも、国家権力による規制ではないが「炎神戦隊ゴーオンジャー」の追加戦士の武器である「ロケットダガー」(ロケットの形をしたナイフ武器)が、この時期のナイフ事件からくる表現自粛により「ロケットブースター」と事実上、改名される事件があった。(下記のヒトシンカ氏の記事を参照)

国家権力ではない、民間による自主規制ですらこのような事が起こったのである。ましてや、国家権力による「銃刀法による表現規制」はその被害の大きさは推察できるだろう。

3.警戒すべき「アクション表現規制」


今回は山岸議員の活躍により、結果的には「銃刀法改正によるアクション表現=スーパー戦隊や仮面ライダーなどのアクション表現規制」は防げた。
しかし、今回、この規制案が出たという事は、今後も起こるリスクであるという事である。近年は、殆どなかったアクション表現規制の為の立法活動を実行となれば、今後も同じ動きが起こる可能性は高いのである。従って、今回の山岸議員の人知れず防いだ「銃刀法改正による」表現規制にも注目していただきたい。そして、表現規制はエロだけではないのも認識して警戒していただければ幸いである。


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