山田太郎氏の子ども家庭庁は「トンデモナイ」ものか?
山田太郎氏の子ども家庭庁への批判
山田太郎氏の子ども家庭庁について、下記の批判が、野党側にあった。
自民党内の極右系に自民党改憲案にある「子供を飼いならす」という構想に見られるような、抑圧のための省庁構想が平行して行われているために同じものという勘違いから来た批判である。
山田太郎氏の子ども庁構想は、1期目(当時は野党)の児童ポルノ問題で当時、国の委員会に参加していた人権団体が「子供の人権」を名目に表現規制推進しながら、肝心の性被害児童が放置されていた問題を知り、被害児童救出、子供の人権擁護のために各省庁を回って作ったという経緯がある。
つまり、ベースが「子供の人権保護」であるため、上記の自民党内極右主流派の政策とは完全な別物である。
山田太郎氏のこども家庭庁の先行事例(野党側政策)
更に言えば、実は野党側には山田太郎氏に先行して「子供の人権保護ベース」の子供庁構想があったのはご存知だろうか?
「子ども家庭省」設置検討へ(民主党・2012年)
国民民主党・厚生労働《子ども・子育て》
チルドレン・ファースト
「子ども家庭省」見送り こども園、内閣府所管に: 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2701C_X20C11A1EE1000
2010年当時の鳩山首相がこども家庭局設置構想(これが山田太郎氏のこども庁の原型)の記事。
http://www.asahi.com/seikenkotai2009/TKY201001270173.html
山田太郎氏が児童ポルノ法関連の児童性虐待被害対策が出発点だったので、これら周りが中心に対し、旧民主党、国民民主党は全般的な内容とやや違いはあるものの、同じ視点からの児童の人権保護対策の象徴としての子ども庁は野党も考えていたわけである。
(追記)
鳩山政権時に構想が出た事、それをほぼ引き継いだ内容であるソースが出て来ました。
山田太郎氏の表現規制や、人権の考えが野党のそれと全く同じ思想に基づいて動いていたのは、下記記事で紹介した「男女共同参画計画」で10年前の福島瑞穂氏(社民党)と全く同じ理由で同じ内容に変えたことでも分かるだろう。
参考事例(男女共同参画に対する山田太郎氏と野党のスタンス)
今回の男女共同参画計画における表現規制反対スタンス・・・山田太郎氏と福島みずほ氏は同志?
最後に
つまり、山田太郎氏の今回の子ども家庭庁は本来なら「野党側の立場」なら同意できる内容だったわけである。従って、同じことを言っても「野党か山田太郎氏か」等の党派性で変わるようであれば、かなり問題があるといえる。
これらをキチンと考えて頂ければ幸いである。
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