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【遊戯王】水晶機巧(クリストロン)徹底解説【勝率85%】

割引あり

追記:12/16 8.質問回答①②について新たに記載しました。

みなさんはじめまして。
pheni/ふぇに(@pheni_yp)です。
2024/10/26発売のスプリーム・ダークネスにて強化を受けた水晶機巧(クリストロン)を使い、



・ヨスガcs 3人チーム 個人7-1 チーム7-1 優勝
・つりおcs 北関東 シード込み8-0 優勝
と結果を残すことができ、現時点での思考をまとめることを目的にこのnoteを残します。

 私が考える現時点でのカードの採用理由や必須枠のほか、有料部分にて今後賛否やメタゲームによって変化していくカードについて解説していきますので、クリストロンを使う上でさらに気になる方に購入していただけたら幸いです。

 今回のnoteはクリストロンについて何も知らない方が興味を持てる、競技以外の対戦でも使ってみたいと思ってもらえるようにしていくため、「そもそもテキストは把握している」「csなどの競技シーンで勝つための方法を知りに来た」方々にとっては少々内容が薄く感じてしまうかもしれませんが、あらかじめご了承ください。
 また”6.実際の試合における思考”では私の動画卓でのプレイ中に考えていたことや、プレイミスを自分で指摘していくのでご興味がある方はぜひご購入お願いします。

それでは以下本編です。




1.そもそも水晶機巧(クリストロン)というテーマについて


テーマの戦術

このデッキは通常の【シンクロ召喚】に比べるとソリティア性薄く、代わりに相手ターンに動くためコントロール色が強い。
手札・墓地には常に適した非チューナーを用意しておき、クリストロンチューナーやシンクロチューナーで相手ターンにシンクロ召喚を繰り返す。

遊戯王カードwiki-【クリストロン】

 もっとも有名なクリストロンがハリファイバーのせいでこの点について勘違いしている方が多く感じます。
 シンクロ召喚=ソリティアといったイメージが強いのか、あらかじめ展開させないためのドロー系誘発を発動されることが多いのですが、このテーマの本質は待ちのコントロールのため数枚のドローで妨害とリソースを生み出すことができます。
 新規収録されたトリスタロスがこのコントロール色をさらに強める役割を果たしており、いままでの課題であった「シンクロには盤面だけでなく墓地、除外状態にも準備が必要」「シンクロ後にリソースが残らない」を解決しています。
 また、現在の構築ではこのコントロールの動きのみならず、先行展開でサイバードラゴン・インフィニティを構えるなど従来の純構築ではできなかった効果無効による盤面制圧も可能となっているため、現在の競技シーンにも対応しうる力を備えています。

テーマの強み

  • ドロー系誘発に対する耐性

 ”増殖するG”が準制限に規制されるものの、その後釜としてでた”マルチャミー”テーマにより実質的に”相手の特殊召喚等のたびにデッキからドローする”効果をもつカードが増えました。この効果に頭を悩ませる方も多いのではないのでしょうか。
 その点において、トリスタロスによる単体での相手ターンシンクロや永続罠のクラスターによるモンスターを必要としない妨害による妥協展開が優秀なため、先行時にほかのデッキよりGに負けにくいと考えております。

  • 豊富な墓地リソース

 クリストロンの下級非チューナーの共通効果の②として「墓地から除外して固有の効果を発動する」ものを持っており、また上級モンスターも共通して墓地から自身を特殊召喚する効果を持っています。
 相手ターンのシンクロ素材としてこれらを使用した返しに墓地に残ったこのカード群によりさらなる展開によるライフカットや盤面制圧につなげることができます。
 墓地にカードが残るということは近年の遊戯王の手札誘発による妨害によってリソースを削られにくく、ロングゲームとなった際に優位に立てるといった強みがあります。

  • 見た目よりも多い初動

 完全1枚初動が7枚、組み合わせの初動が5枚と安定感に欠けると思われがちですが、前述したとおりこのデッキはトリスタロスによる単体でのシンクロ召喚+手札誘発のみでもゲームの展開を良く持っていけるため、それを初動と換算すると追加で6枚あります。いわゆるノーガードエンドとなる確率は見た目よりも低くなっていると言えるのではないのでしょうか。

  • 対面によって変えられる妨害

 相手ターンにシンクロ召喚する特性上相手の動きを見た後に妨害を組むため、グリオンガンド、バロネス、ライトニングマスター等、盤面ごとに妨害の種類を変えることができます。環境によるカスタマイズ性の高さがこのデッキを組む、使う上で楽しみとなることも強みの一つです。
 また、基本展開のサイバードラゴン・インフィニティとクラスターが強力であり、相手ターンシンクロを支えています。

  • ある程度抗える後手

 まずこのデッキの自由枠は現段階の構築で19枚あり、手札誘発や”禁じられた一滴”等を豊富に採用することができます。この点で現在圧倒的環境トップを走るライゼオルと同程度のスロットを持ち合わせているため、最低限の土俵に立てているのではないのでしょうか。
 またこのデッキは手数もある程度あり、トリスタロスによる相手の妨害に合わせた展開、上級の特殊召喚効果、インクルージョンによる墓地蘇生とデッドネーダーに抗えるだけのものはあります。

テーマの弱み

  • ライフカットの遅さ

 守備表示でしか出てこない上級、盤面を除去するグリオンガンドを出すためにモンスター3体要求される、アクセスコードのような高打点モンスターの不在等、1ターンでとれるライフが8000を超えないためゲームが長引いてしまうことがあります。その点で私は主流であった構築に一石を投じています。(後述)

  • 制約による自分ターンの対応力のなさ

 下級非チューナーの共通効果、サルファドールの特殊召喚効果、トリスタロスの墓地効果によりエクストラデッキから機械族、または機械族シンクロモンスターしか出せなくなる制約がつきます。これによりエクストラの採用が限定的となり、リトルナイト等の汎用モンスターの採用が消極的のものとなります。
 また、リトルナイトやアクセスコードトーカーのようなリンクによる魔法罠除去を採用できないため、魔法罠ゾーンのリソースをはがせない脆弱性を抱えています。

  • 墓地メタに弱い

 スモーガーやシストバーンの墓地効果によりデッキのクリストロンに触って展開していく性質上、そこを止められると相手とのアドバンテージ差が付きやすく負けに直結しやすいです。現環境ではライゼオルの”深淵に潜む者”が非常に重いメタとなり、サイドデッキに”禁じられた一滴”や”エクシーズ・オーバーディレイ”の採用が強いられています。

  • ”アーティファクト・ロンギヌス”に弱い

 上記と同じ理由です。墓地からの効果が除外を発動条件としているため、除外ができない状況では展開が困難であり構えられる妨害に限りがあります。しかし先行では”トリスタロス”へアクセスできればある程度妨害を構えることができるため、”ロンギヌス”が直接の原因となって先行で負けた試合はありません。後手はげろ吐くくらいしんどいです。



2.デッキ構築

サンプルレシピ



11/24 ヨスガcs 3人チーム 個人7-1優勝
12/1 つりおcs 北関東 8-0優勝

 これが実際に使用したレシピとなります。正直脳内想定のレアケースを実験程度に採用しているカードもあるためこれをそのままコピーして使う際にはその点をご了承ください。
 ここから私の考える「確定枠」の紹介とカードの説明を行っていきます。


確定枠


 メインデッキ19枚、エクストラデッキ12枚までがこのデッキを使う上での固定枠と考えています。ここからはニューロンの画像を使いながらカードの解説と採用した枚数の解説を行います。

 メインデッキ 

まだ1枚100円の悲しきカード

 ①の相手の効果に反応してデッキからクリストロンモンスターを特殊召喚しシンクロする誘発効果、②の場のシンクロモンスターを破壊してデッキから2体クリストロンオンスターを特殊召喚する墓地からの起動効果どちらもこのデッキの核となるため3枚の採用。
 ①の効果はトリスタロス自身をシンクロ素材に要求されていないため、「幽鬼うさぎ」のような除去を受けたとしてもほかのモンスターを素材にシンクロ召喚を行えます。私自身も勘違いしていたのですが、この効果の処理時にシンクロ召喚を行えない状況(シンクロ召喚の素材となるモンスターがフィールドに存在しない、次元障壁でシンクロ召喚自体が行えないなど)ではデッキからの特殊召喚すら行えない点に注意が必要です。しかし、クリストロンのメインモンスターのみで相手ターンにグリオンガンドのシンクロ召喚を行えるようになったことはとても大きいです。
 また、相手の効果に誘発してシンクロ召喚を行うため、サルファドールへの無効系の手札誘発や、ドロー系誘発にチェーンして避けることができる強みがあります。
 ②の効果は盤面構築において最も重要な役割を果たします。クリストロンシンクロモンスターの共通効果を合わせると3体の盤面形成を行うことができ、自分のターンに①の効果でシンクロを行った場合には1枚で3枚のアドバンテージを稼ぐことができます。しかしこの効果も「シンクロモンスターの破壊」を行えなかった場合には不発となるため注意が必要です。見た目よりもデッドネーダーに弱いです。 

”いずれか”がなければ無敵のカードだった

 ①はクリストロン下級の共通効果、②は墓地から除外してクリストロン魔法罠カードをサーチする起動効果。このカードは主にこの②を使用します。墓地からの効果が強力なため墓地に落とす手段が必要となってきますが、このモンスターの攻撃力は1000のため機械仕掛けの騎士により召喚権で場に出した後に能動的に墓地に送れます。それによりこのカード1枚から先行展開が可能となっているため3枚の採用。

ランキングデュエルで値段のつかないやつ

 ①は手札・墓地から発動可能な、手札のクリストロンカードを捨てて自身を守備表示で特殊召喚、その後自分のフィールドを1枚破壊する起動効果、②は破壊されたときにデッキからクリストロンモンスターを守備表示で特殊召喚する誘発効果。
 このカードの主な使い方としては、クリストロンを捨てながらデッキから任意のクリストロンを特殊召喚するものとなります。そのため2枚初動とため最大枚数の3枚採用。
 しかしサルファフナー初動の場合に”増殖するG””マルチャミー・フワロス”が重くもらうため組み合わせの初動を複数持っているときは一番優先度が低くなります。能動的にデッキのクリストロンにアクセスする中では条件が緩く直接特殊召喚するため、誘発等の相手の妨害を一番簡単に貫通する方法としてこのカードを通す意識も大切になってきます。
・Tips
  ”原始生命体ニビル”を持っているときかつサルファフナーしかクリストロン名称を持っていない後手の場合、相手にトークンを攻撃表示で特殊召喚することでサルファフナーをアドバンス召喚し、自爆特攻することで初動とすることができます。

2250ってなんの意味があってこの数値なんですかね

 ①は手札・墓地から発動し、盤面のクリストロンカードを破壊して自身を守備表示で特殊召喚する起動効果、②は場に出たときにクリストロンカードを2枚デッキから墓地に送る誘発効果。
 一番採用枚数がわかれるカードだと思います。しかし召喚権+サルファフナーの動きが唯一の初動の場合の展開が弱く、インクルージョンでサーチしたときのみ強いとわたしは感じました。上記のサルファフナーと合わせてエベル5機械族のため”サイバードラゴン・ノヴァ”につなげられるカードとして複数枚採用しなければならないため2枚の採用としています。
 また、今後3枚採用にする可能性は十分にあるため、ローズニクスのところにて説明します。
・Tips
 ②の効果で落とせるのはクリストロンカードであるため様々な展開で使えます。
 ・スモーガー初動の場合のクラスターへのアクセス。(クラスターを墓地に送りエレスケルタスで墓地から回収。)
 ・”ドロール&ロックバード”を受けた場合のクラスターへのアクセス手段。(上記と同じ)
 ・”マルチャミー・フワロス”を受けた場合にトリスタロスとインクルージョンを落とし、相手にドローをさせないで盤面形成。(召喚権使用後)

こいつに対応したシンクロがいないから新規が来ると言われている

 ①はクリストロン下級非チューナーの共通効果、②は墓地から除外して発動する、手札からクリストロンを特殊召喚する起動効果。
 ②の効果はアドバンテージを生まずレベルも2と噛み合いが悪く感じますが、クリストロンの手数を支えているカードのひとつとなります。墓地を肥やせて、かつ手札にクリストロンがある状況では更なる一手を生み出してくれてシンクロ召喚までつなげてくれます。手札から特殊召喚できるということは、手札でダブついたシトリィやリオンを盤面に供給したり“マルチャミー・フワロス“のドローを回避しながら展開することができます。
 ただ上記の通り、1枚でアドバンテージを生むカードではなく基本展開でも使わないため1枚の採用となっています。また、デッキの自由枠を確保する必要性が出てきた場合に不採用も検討しているカードとなっています。

割と知られてない「バトルフェイズ」にも発動できる効果

 相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに、墓地のチューナーとシンクロ召喚を行う誘発即時効果。
 相手ターンにシンクロ召喚を能動的に行える1枚。トリスタロスとは異なり相手が効果を使用しなくとも発動できるため、いきなりバトルフェイズに入られても対処ができます。
 このカードは主に相手ターンのレベル7or9シンクロを行い妨害を構える役割を担っています。相手の動きをみたうえで”FAライトニングマスター”や”碧鋼の機竜”を選択できることが強みです。しかしシンクロ素材に使用したカードが除外されてしまうため、墓地のリソース管理を難しくしています。また、トリスタロス+レベル5の盤面でデッキから呼び出すことでグリオンガンドをシンクロ召喚できるため2枚目の採用が検討されている1枚となっております。

たんぽぽサンバに入ってた1枚

 ①は下級非チューナークリストロンの共通効果、②は墓地から除外してモンスターをサーチする墓地からの起動効果。
 モンスターをサーチできるため性能としてとても優秀ですが、クリストロンは性質上墓地から効果を発動することが多いため手札にカードを抱えることのメリットがほかのデッキと比べて薄いです。かつこのカードは手札に抱えた際自分から能動的に墓地へ送ることができないため初動になりえません。ただ、基本展開で使用する関係上少なくとも1枚は採用するべきカードとなっております。
 このカード1枚のみの先行展開は、召喚して①の効果を使ってトリスタロスを特殊召喚して頑張ることしかできないです。そのため採用の優先度は下がっていますが、”禁じられた一滴”との相性がよくサルファフナー、サルファドールとのあわせもちは誘発貫通する上で強力なため”禁じられた一滴”を採用する際には2枚以上の採用が検討されるカードとなっています。

たんぽぽサンバの展開で使ったやつ

 ①は下級非チューナークリストロンの共通効果、②はレベル1のトークンを特殊召喚する墓地からの起動効果。
 人によって採用がわかれる一枚。私は先行展開の強度を上げるため採用しています。ただし初動にならないうえ墓地効果もほかの効果と比べて劣っているため採用の騰落戦にいます。このカードを不採用にする場合にはサルファドールを増量するといいと思います。

実はなんでも素材にできる

 相手メインフェイズ及びバトルフェイズに除外状態のモンスターとシンクロする誘発即時効果。
 ローズニクスとニコイチな1枚。ローズニクス+トリスタロスの盤面でリオンをリクルートしてグリオンガンドまで繋がるため採用しています。また余裕のある盤面の時にはシストバーンからサーチした後プラシレータで特殊召喚することで相手ターンに”アクセル・シンクロン”まで繋げることができます。

クリストロン・ファイアーフォーメーション

 ①は発動時にクリストロンカードをサーチする効果、②はクリストロンにターン1で戦闘耐性を付与する永続効果、③はクリストロンを墓地から蘇生する墓地からの起動効果。
 どの効果も強いこのデッキの最強カードです。このカード1枚から最大盤面まで行くためこれを引いているかで勝率がかなり変わってきます。永続魔法なのに”ライゼオル・デッドネーダー”の妨害を受けたとしても手数を産むことができる点でとても優秀です。
・Tips
 盤面に残るカードのためサルファドールの起動の対象として使うことが大半ですが、サルファフナーの①のコストや破壊効果の対象やクリストロン下級非チューナーの破壊対象となるため盤面に残しておくことで選択肢が広がる1枚です。

シンプルイズベスト

 スモーガ―を落とすことで1枚初動になるほか、誘発貫通など場面に応じたカードを選択してデッキから引っ張ってこれる神カードです。
 サルファドールへのうららを貰いたくなくない場合、かつ他にインクルージョン等の初動がある場合におろかな埋葬から入りうららを貰うこともあります。


明らかに調整しつくされた効果

 ①はクリストロンが除外されなくなる永続効果、②はフィールドの表側カードを破壊する起動効果。
 このデッキが環境で戦っていける理由です。盤面の状況関係なく効果を発動できるため粛声の威光よりも優秀です。また①の効果がすごくて”リトルナイト”の効果を受けないと読み替えることもできます。これによりデモンスミス系統の魔法罠の除去をリトルナイトに頼っているデッキは毎ターン無条件の除去を食らうこととなります。
 基本はスモーガーでサーチしますが、場合によってはサルファドールで落としてエレスケルタスで拾ったり、インクルージョンで直接持ってきたりします。
 また、このカードで自分のカードも破壊可能なためグリオンガンドを破壊して疑似的な連続攻撃や、永続罠の解除でも役に立てます。

 エクストラデッキ

このデッキの屋台骨

 ①はシンクロ召喚時に墓地除外からクリストロンを拾う誘発効果、②は相手の攻守を500下げる永続効果、③はシンクロクリストロンの共通条件で墓地除外からクリストロンを特殊召喚する誘発効果。
 一見すると地味な効果ばかりですがこのデッキで一番重要なシンクロモンスターとなります。①③でリソース回収、展開の役割をこなし、②の効果で実質打点が3100となることでこのデッキの不足しがちな打点での突破力を補ってくれています。
 先行展開で確実に1枚使う上に返しに使うことがあるため2枚の採用となっています。現環境でライゼオルはこのカードを超えることが難しいため、トリスタロスの破壊のコストとすることなく盤面に残してライフを守る役割を果たすこともあります。
 トリスタロス単騎からエレスケルタスを出す場合にはサルファフナーを素材にし、トリスタロスを回収することで次のターンの初動を生み出すことができます。

地味だけど必須

 ①はシンクロ召喚時に相手を表側守備にする誘発効果、②は破壊されたときに墓地からクリストロンを蘇生する誘発効果。
 ①の効果はほとんど使うことはないのですが、相手がバグースカを出したタイミングでアメトリクスを出すことでもう1ターン相手を拘束することができます。ライゼオルには効果がないため注意。

このデッキのエース

 ①はシンクロ召喚時に素材に数まで相手のフィールド墓地のモンスターを除外する誘発効果、②は破壊されたときに除外されている自分または相手のモンスターを特殊召喚できる効果。
 説明不要なこのデッキのエースカード。相手ターンにモンスターを3枚除外するのは破格の性能であり、除外を効果のトリガーとするマリスに対しても有効なものとなっています。相手の墓地のリソースを刈り取れる点で優秀なのですが、モンスターしか除外デッキないため魔法罠を主体とするデッキに苦手がついてしまいます。
 また破壊されたときの除外からの帰還は自分のモンスターのみならず相手のも特殊召喚の対象とすることができるため相手のエースモンスターを奪うことができます。私はこの能力を生かして”燦幻超龍トランセンド・ドラギオン”を奪って相手の天盃龍を完封したこともあります。

こいつの方が先輩

 ①は使わないため割愛、②は相手メインフェイズにシンクロ召喚を行う誘発即時効果。
 このカードの使い方としては①バロネスを出す②エクスから落とされたアグリゲーターを避けるの2つがあります。トリスタロスの効果でデッキからレベル3のモンスターを出してシンクロ召喚をすることで、リソースを稼ぎながら相手の妨害を踏む動きを拒否しながらバロネス等のレベル10シンクロにつなげられるため個人的には必須枠としています。

機械じゃない

 効果は有名すぎるため割愛。
 唯一の機械族以外のシンクロモンスター。上記の通り”アクセル・シンクロン”を経由して相手ターンに出すことが主な使い方となります。このデッキでエクストラからの制約がつく場合が①サルファドールの特殊召喚効果②トリスタロスの墓地効果③クリストロン下級非チューナーの共通効果を使用したときのため、②ターン目以降の盤面にモンスターが残った状況ではニビルケアのため出す場面が存在します。

下敷き

 ①②ともに使わないため省略、③は効果で墓地に送られるとエクストラから機械族融合モンスターを特殊召喚できる誘発効果。
 このカードはインフィニティの素材とすることが主なのですが、③の効果でてくる融合モンスターを採用している場合にはニビルに対してリスクを付けることができます。
Tips
こちらの盤面がノヴァ+トリスタロスの時にニビルを受けると、チェーンでトリスタロスの効果で鬼動武者を出すことで、ノヴァと鬼動武者の墓地効果でメルカバ―をエクストラから、ノヴァを墓地から特殊召喚をしてインフィニティを乗せてニビルを受けて2妨害を生成することが可能となります。

乗っけるだけエクシーズ

 前述のノヴァに乗せるだけでエクシーズ召喚できるルール効果、①は素材×200打点が上がる永続効果、②は表側攻撃表示のモンスターを素材に吸収する起動効果、③は素材をとってなんでも無効にできる誘発即時効果。
 このデッキの裏のエースといえるカードとなります。レベル5×2から繋げられるため次元障壁でシンクロ宣言を受けた場合に妨害として出すことができるため、このデッキが次元障壁のみで沈まない要因となっています。実際筆者が次元障壁が直接の要因として負けた試合は現時点で1回のみとなっています。
 また、ライゼオル対面では”エクス・ライゼオル”にすぐ踏まれてしまう妨害のためあえて出さず盤面にモンスターを散らしておくことで返しの”ライゼオル・デッドネーダー”を超える弾とすることができることは覚えておくといいです。

機械族シンクロ唯一の無効系妨害

 ①はレベル×300打点が上がる永続効果、②は貫通の永続効果、③は使わない、④はレベルを2つ下げて魔法罠を無効にし破壊する誘発即時効果。
 トリスタロス単体で構えられる妨害となります。レベルを下げる効果を行えない場合には無効効果が不発となるため注意が必要。(”幽鬼うさぎ”や”S:Pリトルナイト”等)
 シトリィで出す場合、墓地のレベル5を除外してしまうためリソース管理がシビアな場合には出さないことも選択肢の一つです。

天盃龍で見たやつ

 ①の戦闘時にダメステまで相手の効果の発動を封じる永続効果、②は相手の効果で場を離れた場合に墓地から機械族を蘇生する誘発効果。
 ノヴァの欄で記載した通りトリスタロスによるニビルケアのため採用しています。①の効果はこのデッキでは素材を持った”ライゼオル・デュオドライブ”を戦闘破壊したり、エレスケルタスが盤面に存在するときに”蝕の双仔”を素材に持った”ライゼオル・デッドネーダー”を戦闘にて処理することに使えます。かなりのレアケースですが。

ライフカットの救世主

 ①は二回攻撃できる永続効果、②は殴るたびに打点が200上がる強制効果、③は省略。
 このデッキの「ライフをとれない」といった悩みを解消してくれた神カードとなります。チャンバライダーを採用していないクリストロンは全員馬鹿です。
 後述の先行展開の動きを少し変えるだけで8000ライフポイントをとることが可能となります。また機械族レベル5のため”エフェクト・ヴェーラー”等の無効系妨害を受けてワンキルに失敗した場合にもノヴァインフィニティに変換できることも評価が高いです。
 サイドカードに”霊王の波動”を採用した場合に属性的な相性は悪いのですが、2回攻撃できる永続効果は無効にならないため問題なくワンキルのパーツとして使用できます。

これといっていうことがない

 効果は基本使わないため省略。
 このデッキではスモーガ―の1枚初動で使用します。②の効果も使ったことがなくスモーガ―を墓地に送る方法のみでしか使いません。
 構築をさらにギミックに寄せた場合には①の効果で”セリオンズ・レギュラス”をにアクセスするギミックを採用するかもしれません。

ハリファイバーの同期

 ①は魔法罠の効果とリンクモンスターの効果を受けない永続効果、②は自分と相手のカードを無効にする起動効果、③はリンク先に2体同時に特殊召喚されたときにレベル5以上の機械族モンスターをサーチする誘発効果。
 このデッキにおける”No.41 泥酔魔獣バグースカ”の回答となります。”S:Pリトルナイト”を採用している構築もありますが、環境における想定対面がライゼオルのため、”ライゼオル・ホールスラスター”の②の墓地の効果でこちらのターンにエクストラからの制約がついた後にバグースカが着地すると回答がなくなってしまうためこちらを採用しています。またエキストラターンなどライフポイントを取らなければいけない状況でリトルナイトを使ってしまうと直接攻撃ができなくなってしまうため、そこも差別化点としています。


3.展開パターン

インクルージョン

①”インクルージョン”から”サルファドール”をサーチ
②”サルファドール”の効果で”インクルージョン”を破壊して特殊召喚、特殊召喚時に効果で”サルファフナー”と”シストバーン”をデッキから墓地に送る
③”シストバーン”の墓地効果でデッキから”スモーガ―”をサーチ
④”サルファフナー”効果で”スモーガ―”を捨てながら墓地から特殊召喚をして自身を破壊、破壊されたとき効果でデッキから”トリスタロス”を特殊召喚
⑤墓地の”スモーガ―”効果でデッキから”クラスター”をサーチ
⑥盤面のモンスターで”エレスケルタス”をシンクロ召喚、出たとき効果で除外されている”スモーガ―”を回収
⑦墓地の”トリスタロス”効果で”エレスケルタス”を破壊してデッキから”ローズニクス”と”サルファフナー”を特殊召喚、破壊された”エレスケルタス”で除外されている”トリスタロス”を特殊召喚
⑧墓地の”インクルージョン”効果で墓地から”サルファドール”を特殊召喚
⑨レベル5×2で”ノヴァ”、その上に”インフィニティ”を特殊召喚
⑩”スモーガー”を通常召喚、”スモーガ―”を対象に”ローズニクス”効果でデッキから”シトリィ”を特殊召喚
最終盤面
”インフィニティ”+”ローズニクス”+”シトリィ”+”トリスタロス”+”クラスター”

スモーガ―

①”スモーガー”を通常召喚し、それを素材に”機械仕掛けの騎士”と特殊召喚
②墓地の”スモーガー”の効果で”インクリージョン”をサーチ
③”インクルージョン”を発動、効果でサルファドールをサーチ
④”サルファドール”効果で”インクルージョン”を破壊して自身を特殊召喚、出たとき効果で”トリスタロス”と”クラスター”をデッキから墓地に送る
⑤墓地の”インクルージョン”の効果で墓地から”トリスタロス”を特殊召喚
⑥盤面のモンスターを素材に”エレスケルタス”をシンクロ召喚、出たとき効果で墓地から”クラスター”を回収
⑦墓地の”トリスタロス”効果で”エレスケルタス”を破壊してデッキから”サルファフナー”と”ローズニクス”を特殊召喚、破壊された”エレスケルタス”効果で墓地から”サルファドール”を特殊召喚
⑧レベル5×2で”ノヴァ””インフィニティ”を特殊召喚
⑨”ローズニクス”の効果で”機械仕掛けの騎士”を破壊してデッキから”トリスタロス”を特殊召喚
最終盤面
”インフィニティ”+”ローズニクス”+”トリスタロス”+”クラスター”
分岐
⑦~”エレスケルタス”効果で除外されている”トリスタロス”を特殊召喚
⑧”ローズニクス”効果で”サルファフナー”を破壊してデッキから”シトリィ”を特殊召喚、”サルファフナー”の破壊されたとき効果でデッキから”サルファフナー”を特殊召喚
最終盤面
”機械仕掛けの騎士”+”ローズニクス”+”トリスタロス”+”シトリィ”+”サルファフナー”+”クラスター

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