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【ハイドランダー学会】一刀羅刹【デッキ紹介#3】

前がたり

ハイドーも。ハイドランダー学会会長フェヰです。
前回の記事の後語りでカジュアル用デッキを紹介するといいましたね。あれはウソだ……
先月12/7に開催されました145CSに持ち込んだビックリドッキリデッキを紹介したく急遽内容を変えております。

自分の中でハイドランダー研究の新たな分野の第一歩となったデッキなので、今回も最後まで読んでいただけると幸いです。
では本編どうぞ!

デッキ紹介

例のごとくまずはデッキレシピから、ドン!!

ありがとう、俺のデッキ

マテリアクトルとゴブリンライダーを主軸としたランク3Xから展開する構築です。実際に使ってみて誘発の枠を変えても良かったかもと思いましたがそれはまた後ほど。

最初に肝心の戦績についてお話します。
予選5回戦 1勝4敗、内不戦勝1回
……全敗です。デッキ内の誘発の枚数が増え続ける環境の中ワンキルルートが決まることは一度もありませんでした。
全9戦の内訳をもう少し詳しく書きますと…

  • うらら、泡影などで展開の起点が止まる 2回

  • ドロールで展開ルートが塞がる 3回

  • ニビルで展開が止まる 3回

  • 誘発を引けず相手の先行盤面を越えれない 1回

ドロールとニビルがメインから採用されている構築が多く環境が向かい風で、特にドロールの流行が1番堪えました。ニビルであれば相手の場にカードが出るので居合いドローに賭けることも出来ますが、居合いドローはドローの処理を挟む都合発動そのものが出来なくなるので少ない妨害を立てて終わりになってしまいます。

戦績自体は散々でしたが、学会員たるもの負けてばかりでは終われません。デッキの採用カード説明の後に改善案を考えていきます。

居合いドローについて

さて、採用カードを紹介する前に「居合いドローでワンキルするのに必要な条件」から説明していきます。
改めて居合いドローのテキストがこちら

3枚集めるの大変だった

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:手札を1枚捨てて発動できる。相手フィールドのカードの数だけ自分のデッキの上からカードを墓地へ送り、その後自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認する。それが「一撃必殺!居合いドロー」だった場合、それを墓地へ送り、フィールドのカードを全て破壊する。その後、この効果で破壊され墓地へ送られたカードの数×2000ダメージを相手に与える。違った場合、自分はこの効果でデッキから墓地へ送ったカードの数だけ、自分の墓地のカードを選んでデッキに戻す。

公式カードデータベースより

まさに一撃必殺!決まれば爽快です。
しかし遊戯王はワンキルなんてものはそう簡単にはさせてくれません。テキストから読み解けるワンキルに必要な条件は3つ

  1. 相手の場にカードが1枚以上ある

  2. デッキの適切な場所に2枚目の居合いドローがある

  3. お互いの場にカードが合計4枚以上ある

3つ目の条件はなんとでもなるでしょう。問題は他の2つです。居合いドローは相手の場のカード枚数を参照してデッキの上からカードを墓地に送るので、相手の場にカードがなければそもそも発動ができません。その上で場にカードを4枚以上用意し、デッキの上から“相手の場のカード枚数+1”枚目にもう1枚の居合いドローがないといけません。
なんとかしろっ〇作っ!と思わず言ってしまうほど条件が難しいです。この条件をなんとかしつつ居合いドロー自体をサーチする方法も考える必要があります。
これらの条件が直近の新弾先月に登場したカード群で全て解決されました!1つずつ条件を解決していきましょう。

ワンキルのキーカード

まず2の条件、デッキを積み込む方法を考えます。デッキトップを操作する方法は現在のカードプールでもだいぶ限られます。その上で“大量に”デッキトップを操作したい。その方法として選んだのがこのカード↓

もう1人のボク…!

「ハイドランダー・オービット」です。
「”ハイドランダー“・オービット」です。
居合いドローを先に紹介しましたがデッキの真の主役はこのオービット君です。ある理由でずっと使ってこなかった子をなんとかして使いたくてこのデッキを考えました。一度効果を見ましょう。

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分の墓地にモンスターが4体以上存在し、それらのカード名が全て異なる場合、このカードをリリースして発動できる。自分の墓地のモンスターの数だけ自分のデッキの上からカードをめくる。モンスターが2体以上めくられ、それらのカード名が全て異なる場合、その内の1体を手札に加える。残りのカードは好きな順番でデッキの上に戻す。②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキの一番下に戻す。

公式カードデータベースより

見ての通りハイドランダーをサポートする効果をしています。ハイドランダーをサーチしながら召喚条件を満たし、さらに墓地とデッキトップを操作してハイドランダーの効果を確実に通す良いデザインです。このデッキトップ操作、理論上デッキの全てのカードを操作できることにお気づきでしょうか。単純な話40枚デッキで墓地にオービット君を含めたモンスターが20種類いればデッキの残り20枚全てを確認できます。そしてサーチができなくても順番の操作自体はできるので確実に居合いドローを積み込むことができます。
問題はこの子を場に出す方法です。召喚権を切るわけにもいかないのでどうしようかと考えていたところ見つけたのがこちらの記事↓

スクラップリサイクラーでオービット君を落とし、自分の効果で除外してからリヴァイエールで場に戻す。この一連の動きは目から鱗でした。リサイクラーが星3なのでリヴァイの召喚にも繋げやすいところが美しいです。これを見た瞬間、フェヰに電流走る…!

ここでもう1つのワンキル条件を思い出しましょう。“相手の場にカードを用意する”です。
リヴァイの召喚に星3がもう一体必要、そして“敵に塩を送る”ようなワンキル条件。もうおわかりですね。川中島ギミックです。
手札交換をしながらランク3に繋げて相手の場にカードを用意しさらに「三戦の号」の発動条件を満たす。ワンキルに至るに足りなかった部分が全てこのギミック1つで賄えます!これまでの情報を踏まえて最初のワンキル3条件を書き直すとこうなります。

  1. 相手の場にカードが1枚以上ある
    →川中島ギミック
    イゾルデの召喚

  2. デッキの適切な場所に2枚目の居合いドローがある
    →オービットの墓地落とし+リヴァイの召喚
    リサイクラーの召喚

  3. お互いの場にカードが合計4枚以上ある
    →イゾルデ+リヴァイ+毘龍の謙(相手場)
     +α1枚の用意

かなり現実的になってきました。ここからさらに初動側の展開を考えていきます。
2.の条件、リサイクラーの召喚は「スクラップ・ワイバーン」からのスクラップ展開で達成できるので「スクラップ」モンスターを含めた2体を場に出せればOKです。しかし、スクラップだけではイゾルデの召喚まで辿り着きません。イゾルデの召喚が狙えつつスクラップ展開に繋げられるランク3が主体だなんてそんな都合のいいテーマなんてある訳g…あったーーー!!!

無限の可能性を持つテーマ

テーマ内に戦士族がいてなおかつ「スクラップ・ゴブリン」というあまりにも都合の良すぎるモンスターを場に出力できる。しかもランク3軸のテーマだからリヴァイの召喚もしやすい!なんて都合の良すぎるテーマなんだ!ということで百鬼羅刹を採用。これでガボンガを召喚できればワンキル条件を大体満たせるようになりました。
ついにここまできました。あとはガボンガを出すための初動を考えるだけです。実は元からハイドランダーで組もうと思ってたテーマがありました。それがマテリアクトルです。
「原質の炉心融解」でデッキトップを6枚操作し展開中に操作した中から2枚を間接的にサーチ、これでハイドランダーを手札に加えて操作したトップでハイドランダーの効果を確実に通す使い方が出来るという点で注目していました。
今回は盤面のカード枚数を増やしながらランク3を立てられる、炉心融解の素材回収で居合いドローを回収するチャンスがある、ワンキル失敗時に6枚のトップ操作で保険がかけられるの3点から採用しました。

ワンキルルート

以上を踏まえたワンキルルートがこちらです↓

必要な初手:「マテリアクトル・エクサレプト」+手札コスト1+任意の魔罠1
貫通札なしの最もコンパクトな展開でも、デッキ残り19枚中12枚を操作できます。確率にして約87.7%でワンキル成立です。

その他採用カード

・「E・HERO フェザーマン」
マテリアクトルで使う枠として採用
タケトンボーグとの相性で“風属性”、イゾルデの素材になり得る“戦士族”の“レベル3”“バニラ“を探したところ対応するモンスターがフェザーマンのみ

「SR ベイゴマックス」「SR タケトンボーグ」
ランク3を立てるギミックの必須枠
召喚権なしで使えるランク3初動で他の初動を併せ引いていればゴシップシャドーなどで誘発ケアができるため採用

「マテリアクトル・ギガドラ」
初動以外に星3を引いていた時に展開が伸びるので1枚採用
しかしその状況があまりなく今は不採用に

「百鬼羅刹 爆音クラッタ」「百鬼羅刹 神速ブーン」
貫通と素引きケアのために採用
スクラップゴブリンをコストにする場合にクラッタで蘇生してリカバリーが可能
ブーンは貴重な戦士族なのでリトルナイトを経由せずにイゾルデの召喚ができて場のカードが1枚節約できます

「未来皇ホープ」 「未来龍皇ホープ」
誘発貫通兼ワンキル失敗時の妨害で採用したが、誘発を撃たれるタイミングをとうに過ぎている、ワンキル失敗時は召喚素材が揃わない、居合いドローで破壊されないためワンキルに貢献できない、の理由で後にリストラ

サイドデッキも考えてましたが、まず一勝が遠いので前回CSではほとんど出番がありませんでした。まず成功率を上げるところからです。
後攻のサイチェンの方向性としては、川中島を使う必要が無くなるので装備魔法を合わせて5枚分の枠が最低でも空きます。1枚1枚のパワーが大事なデッキなのでルールに干渉するタイプの誘発と入れ替えるのが無難そうです。

修正案

負けっぱなしでは終われん!ってことで実際に使ってみた感覚を踏まえて2パターンで組み直しました。

先行ワンキル型・改

サイドデッキの出番は来るのだろうか

まず大きな変化は発禁令の採用。このデッキは何よりもドロバが辛いのでその対策です。後攻の場合は捲りにも使えるので非常に使い勝手が良かったです。欲を言えば相手の手札を確認できれば完璧です。
他にはゼプトウィングを2枚と百鬼羅刹大収監を追加にしました。初動が誘発で止まる場面が多く貫通札が重要になりますが、結局テーマカードが一番の貫通札だったので増量。どちらも盤面が増えるカードなのでワンキル確定札にもなります。

堅実なワンキル型

新規の使用感想像の5倍強かった

先行ワンキルにこだわらずマテリアクトルとして戦う中でたまたま条件がそろえば居合ドローを決める構築
いつの間にか新規が登場し数段階変化しましたが今現在の最新版がこちら、多めに入れた手札誘発を引き込みながら展開します。
ベイゴマ初動でエクサレプトを出すと妨害効果が使えない場面が多く弱いと感じたので燦幻開門に変えてゼプトを引けるようにしています。
ギガヴォロスの打点が4000を超えることが結構あって楽しいです。

余談自分語り  デッキ名
このデッキの名前が珍しくず――――っと決まりませんでした。
実際の居合術の名前や永久機関の対にあたるワードから付けようと思いましたがなかなか良いものがありませんでした。そこでアニメの剣術まで検索を広げたところ居合ではないもののいいものを発見。某英雄譚のアニメにて最弱と評される主人公が扱う「刹那に己の全力を懸ける」絶技、字を『一刀羅刹』。ゴブリンライダーにも掛かっていて先行1ターン目に全てを出し切るコンセプトとも合致したのでそのまま拝借。
ちなみに堅実型は永久機関に影星を掛けて「影久機関」と5秒で決まりました。

後がたり

ということでハイドランダー居合ドローワンキルの紹介でした。
最近はずっと堅実型でオービットの研究をしてますが、マテリアクトル自体が使い続けているとドンドン味が出るデッキでかなり気に入っています。
今後の記事なんですけど正直紹介するペースよりも新しいデッキを作るペースが圧倒的に早くてどうしようか悩みどころです。
次こそは一回カジュアルデッキ紹介会を挟みたいです。
それではまた次の記事で。

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