ちゅんま(中国麻将)入門⑥全不靠
ちゅんまに興味のある方、ようこそ!
前回「ちゅんま(中国麻将)入門⑤メンタンピン」のnoteはお読みになったでしょうか。
今回は「全不靠、七星不靠、組合竜」です。
重要度はこれまで紹介してきた手役より低めですが、ちゅんまならではの役ですし、困ったら役に立つこと間違いなしです。
それぞれの手役の説明は面倒くさいので、Wikipediaを貼ります。
全不靠(12点)と七星不靠(24点)は作り方はまったく一緒です。七星不靠は「白發中東南西北」を全部使用しているというだけの違いです。全不靠と七星不靠は必ず三門待ちになります。しかも、全不靠の三門待ちには必ず、七星不靠あるいは組合竜(12点)との複合のどちらかひとつが高めとして存在するので、聴牌さえすれば非常に強い待ちになります。
全不靠はパッと見て、日本麻雀の国士無双(ちゅんまの十三幺)に似ているので、九種九牌みたいな手から十三幺と天秤する手だと初心者は思いがちですが、あまり関係なく、むしろ五門斉、混一色あたりと天秤する手役です。
例えばこんな配牌ですね。
僕には何を切っていいかわかりませんが、全不靠の他に五門斉、チャンタ、うっすら双箭刻あたりが見えます。何切ればいいか教えてください。
次に、このふたつの牌姿を比べてください。上の方がバラバラの字牌が多いので何となく全不靠を狙ってみたくなりませんか?
そう思った方は間違いです。よく考えて全不靠のシャンテン数を数えてください。上は4シャンテン、下は2シャンテンです。下は一見、筒子が伸びそうに見えますが、だいたい全不靠を狙った方が早いです。上はむしろ十三幺か字牌を重ねて萬子の混一色を狙った方がベターですね。
配牌で全不靠を狙うときは何となく字牌が多いからではなく、シャンテン数を数えて判断します。字牌が多いだけの配牌は字牌ポイポイしましょう。
今回の講座はこれで終わりです。「え、組合竜の説明は?全不靠系じゃない四面子一雀頭の組合竜や平和との複合は?」と思った方、すいません。それは入門向けではないので説明しません。中級向けのテクニックだし、何より「配牌でそうなったからたまたま狙う」ような類のケースです。けして面倒くさいから省いたわけじゃないんだからね!
とはいえまったく触れないのもアレなので例をひとつ挙げます。
發を鳴けば組合竜のイーシャンテンになります。しかしこれを鳴くかは意見が分かれるところです。たしかに鳴けばシャンテンは進みますが、最終的な待ちは一種となります。対して我慢して全不靠狙えば最終形は三門待ちです。序盤なのでスルー、終盤ならポンが無難でしょうか。
次回に続く