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7.子宮内膜について誤っているものはどれですか.難易度:★★☆

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裏回答

B⇒らせん動脈の肥厚は排卵後に目立つ

C⇒核下空胞は分泌期初期にみられる


解説

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病気が見える 婦人科・乳腺外科 vol.9

子宮体部の周期的変化👸🏻

排卵後、卵巣の黄体から分泌された黄体ホルモンや卵胞ホルモンは子宮内膜に作用してその増殖を促進する。そして、子宮内膜が成熟して胚が着床可能な分泌期(secretory phase)になると、胚が着床するまでその状態を維持します。その後、受精卵の着床が失敗して妊娠が成立しなかった場合、卵巣の黄体は退行します。その結果、黄体ホルモンや卵胞ホルモンが減少して子宮の機能層にネクローシスが引き起こされ、機能層の部分が子宮内膜から脱落します。この時期を月経期(menstruation)と呼んでいます。その後、残った基底層が増殖することにより、機能層は元通りに再生されます。このように基底層から来ていそうが新たに再生される時期が増殖期(proliferative phase)です。この3つの時期が約28日の周期で引き起こされる月経周期と呼ばれるものです。


分泌期の内膜👸🏻

排卵後の黄体から分泌されるプロゲステロンとエストロゲンの作用により、内膜腺は肥大し、迂曲蛇行状になり、内腔はグリコーゲンに富む分泌物で満たされるようになります。また、排卵によりプロゲステロンはエストロゲンとともにらせん動脈をさらに増生させます。子宮内膜は浮腫状となりさらに厚みを増し、腺上皮と間質ともに体積を増します。

分泌初期では、内膜腺の上皮細胞は核の下が明るくみえる核下空胞が特徴的です。

EM 分泌前期 X40

分泌中期では、細胞質内空胞が消失し、内腔への分泌像が著名となり、間質は浮腫状になります。

分泌後期では、内膜腺上皮は鋸歯状構造が著名となり、間質は脱落膜様細胞が多くなります。シート状集団では、増殖期と比較して細胞質がやや豊富になり、核は類円形で書くは明るく見えます。(核は増殖期よりも大きい)間質細胞は増殖期に比べてやや大型化します。月経の際にはらせん動脈から上の機能層の部分に壊死が引き起こされて脱落し、その下の基底層が残ります。…φ(..)メモメモ

増殖期の内膜👸🏻

基底層の間質細胞と内膜腺が増殖し、月経の際に剥脱した粘膜を覆い、機能層が厚くなり腺管が増殖して長く伸びて密度を増します。これは卵胞からのエストロゲン分泌と一致します。細胞像は、細微王配列が密な土管状集団や、シート状集団として出現します。核が円形から類円形で、N/C比が大きく、クロマチンはやや増量、核の偽重積、小さな核小体を認めます。間質細胞の核は小型で円形、類円形、不整形を呈し、配列は不規則で、細胞質境界が不明瞭で、クロマチンは腺細胞に比べるとやや粗いです。

D EM増殖期 X40


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