8.子宮頸癌の疫学について誤っているものはどれですか.難易度:★★☆
裏回答
A⇒○HPVワクチン接種が有効なのは11-16歳
B⇒○長期間の避妊ピル服用で、発症リスクは増加する
HPVワクチン接種💉
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、性経験のある女性の半数以上が1度は感染するとされているウイルスです。🦠🦠
子宮頸癌を始め、肛門癌、腟癌などのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸癌罹患率の増加が問題視されています。✍️
HPV感染症を防ぐワクチンは、
小学6年から高校一年の女子を対象に、
定期接種が行われています。
厚生労働省が出しているリーフレット↓(対象者用)📖
厚生労働省が出しているリーフレット↓(医療従事者用)📖
ワクチン接種の効果
HPVワクチンはハイリスク群の中でも最も頸癌を引き起こすと考えられているHPV16,18型の感染を防ぐことができます。このワクチンで子宮頸癌の50-70%を防ぐことができると考えられています。(๑°ㅁ°๑)‼
私の年齢は偶然接種推奨が始まったばかりで、まだ副作用の問題が起こる前だったので3回接種した記憶があります。
1回が6000円超かかり、高かった覚えがあります。(;゚ロ゚)
ワクチン接種による
子宮頚部病変発見頻度の減少率比較↓
11-16歳の時にワクチン接種を受けた世代の女性は、現在24-27歳くらいになっており、その世代の人たちの子宮頚部病変の発見率はかなり減少しているのがわかります。👏😊👍
この数値は将来的な子宮頸癌発症率に大きく関わると考えます。
子宮頸癌のリスク因子🚨⚡😱
長期間の避妊ピル服用や喫煙は子宮頸癌発症のリスク因子とされています。だいたい5年以上の服用でリスクが高まると言われています。
ピルの服用と子宮頸癌発症の関係性↓
論文にもあるとおり、ピルの服用と子宮頸癌発症には強い相関があることがわかっています。
子宮頸癌の好発年齢について
子宮頸癌の好発年齢は20代から増加し、35-39歳でもっとも覆いと言われています。✍️
正直Eの選択肢「好発年齢は2峰性分布を示す」はなんともいえません。‼️( ˘・з・)
試験中、私もこの選択肢に惑わされた覚えがあります。