13 .子宮腟部の上皮について誤っている組み合わせはどれですか .難易度:★★☆
裏回答
3.排卵期は表層細胞が主体
解説
今回の問題を解くためにはこれを知っておかないといけません。
今日のキーワード↓
「エストロゲンは重層扁平上皮の表層への分化を促進する。」φ(・ω・`)メモメモ
また、「プロゲステロンは中層細胞までの分化を促進する。」
女性ホルモンによって支配される月経周期におけるホルモン分泌の変化について画像を提示します。
画像にあるように、エストロゲン(E2)は卵胞期(増殖期)の後期から、排卵期にかけて上昇します。そのため、表層細胞が増加します。✩°。⋆⸜(*˙꒳˙* )⸝
また、細胞成熟指数(M.L)の観点から、核の状態により「傍基底細胞/中層細胞/表層細胞」の順番で割合を表します。なので、エストロゲン増加状態は右方移動とよばれることも覚えておきましょう。✍️
逆にエストロゲン効果を受けにくいそれ以外の期間ではプロゲステロンの作用により中層細胞が増加します。✍️
☆月経周期による細胞所見の変化☆
ここからは各期間における出現細胞の特徴についてです。
(太字のところは覚えてください✍️)
①月経期(月経開始から1-6日)
血性背景の中に強い変性を示す中層細胞が主に出現する。
あと、内膜から剥がれ落ちたエクソダスもみられます。( ՞ټ՞)
エクソダス↓
②卵胞(増殖)初期(6-8日)
大小の小胞状の核を有し、ライトグリーン好性の中層細胞が主に出現する。
③卵胞(増殖)中期(8-11日)
中層細胞・表層細胞が出現する。背景はきれい。
④卵胞(増殖)後期(11-14日)
エストロゲンの活性が高くなり、エオジン好性の表層細胞が主に出現する。表層細胞の細胞質内にケアトヒアリン顆粒がみられる。
⑤排卵直後(14-18日)
排卵が終わり、エストロゲン効果が消退し、プロゲステロンの作用が活発になり始める。その結果、表層細胞の細胞質辺縁に「しわ」や「折り返し」を持つようになる。
⑥黄体(分泌)中期(18-24日)
プロゲステロンの効果が著明になり、辺縁の折り返しが明らかな変性した中層細胞が主に出現する。また、集合性に剥離しやすくなる。
⑦黄体(分泌)後期(24-28日)
デーデルライン桿菌が出現するため、細胞融解が起こり、細胞質の変性がさらに強くなる。
女性ホルモンの問題は出題しやすく、よく出ます。フムフム(o^-^)φ_
一度覚えてしまえば簡単だと思うので、頑張って覚えてください。(๑•̀ㅁ•́ฅ✧