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19 .子宮平滑筋腫について誤っているものはどれですか .難易度:★★☆

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裏回答

5⇒○子宮筋腫の悪性化は0.5%以下


解説

子宮筋腫とは

子宮筋腫子宮筋層を構成する平滑筋に発生する良性腫瘍(平滑筋腫)で、発生・増大にエストロゲンが関与するエストロゲン依存性疾患です。婦人科疾患の中で最も多く、生殖年齢の女性の20-30%にみられ、好発年齢は30-40代です。ほとんどは子宮体部(95%)に発生し、多発することが多い(60-70%)です。悪性化は0.5%以下と極めてまれです。


臨床所見

鉄欠乏性貧血、過多月経、不正出血、月経痛(月経困難症)、不妊、下腹部腫瘤、下腹部痛、頻尿、腰痛など。

分類

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子宮筋腫は約95%が子宮体部から発生し、約5%が子宮頚部から発生し、まれに子宮腟部から発生します。

子宮筋腫は、筋腫の発育方向によって3つに分類されます。

①粘膜下筋腫

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筋層が子宮内膜直下に発生し、子宮腔内に向けて発育します。

症状は、帯下の増加、過多月経、鉄欠乏性貧血、月経痛、陣痛用の下腹部痛が特徴的です。(>_<)

最も症状が強く、発生頻度は5-10%です。

②筋層内筋腫

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筋腫が子宮筋層内に発生・発育します。

最も発症頻度が高く(70%)、多発しやすい特徴があります。φ(..)メモメモ

症状は、月経痛、腰痛、過長月経です。(>_<)

③漿膜下筋腫

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筋腫が子宮漿膜の直下に発生・発育します。

発症頻度は10-20%ですが、無症状の事が多く、茎捻転を起こして急性腹症をきたすこともあります。

症状は、急性腹症、ショックです。(°д०॥)✷✸


病理組織

平滑筋細胞の束状増殖で構成される良性腫瘍で、典型例は周囲境界明瞭な腫瘤を形成します。肉眼的には灰白色調を呈し、渦巻き網様が認められます。液状変性、硝子変性(硝子壊死)、石灰化、嚢胞様空隙の形成など、二次的な変化を示すことがあります。


子宮筋腫の問題はそこまで頻出ではなく子宮筋肉腫の方が出やすいです。
子宮筋腫については、あまり深い知識の要らない問題なので、確実に正解できるようにしましょう💪


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