14 .子宮絨毛癌について誤っているものはどれですか .難易度:★★☆
裏回答
4.⇒○絨毛癌は妊娠性がほとんど
解説
絨毛癌は異型性を示す栄養膜細胞からなる悪性腫瘍で、病理組織学的に「絨毛形態を認めない」ものを指します。全胞状奇胎の1-2%に続発します。
妊娠性絨毛癌と非妊娠性絨毛癌に大別され、ほとんどが妊娠性絨毛癌です。
妊娠性絨毛癌は、経妊産婦であれば誰でも発生する可能性があります。
早期より血行性転移を来しやすいことも特徴的です。✍️
絨毛癌↓
大小不同著明な異型ラングハンス型栄養膜細胞が出現します。二核化やクロマチンの増量、核小体の腫大が特徴的な悪性腫瘍です。
栄養膜細胞から分泌されるhCGが増加するため、尿中、血中のhCGが高値になります。✍️
また、正常産後や流産後に不正性器出血が持続し、hCGが増加します。
子宮絨毛癌の超音波検査では、病変周囲に豊富な血流を認め、病変は血腫(出血)・壊死が確認できます。
子宮絨毛癌の約2/3で肺転移(血行性転移)をきたします。
※侵入奇胎は奇胎が子宮筋層あるいは筋層の血管に侵入するもの
絨毛性疾患についての問題もよく出るので、覚えておきましょう。