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自分自身を許す必要

東京オリンピック🗼は、
最低な組織委員会の子分の、
森喜朗やその子分がドヤ顔で利権を回す
下品な大会運営だった。

開会式も、閉会式も、完璧にクソだった。
しかし、そんな大会でも私は涙した。

大迫傑と田中希美の走りや、
完走後のインタビューを観ながら、
私は嗚咽寸前で拍手していた。


実は「感動をありがとう」という言葉が、
私はめちゃくちゃ嫌いだ。

もちろん、これも大嫌い。
「絶対に負けられない戦いがそこにはある」

競技や試合は勝ち負けを争うもので、
相手や世界記録はおろか、
自己ベストにも遠く及ばないのが普通だ。

世界陸上で惨敗していく日本人ばかりだが、
田中希美選手の覚悟は侍みたいで鳥肌が立つ。


エンジョイベースボールを、
甲子園でやれるのは素晴らしいことだと思うが、
かけがえのないものすべてを犠牲にして
練習やトレーニングに費やしてきた仲間がいて、
大半がその場にたどり着けない現実がある。

アルプススタンドで声を枯らし、
応援歌を歌うしかない痛みを背負っているから、
悲壮感ではなく、多幸感で戦っているのだ。


世界陸上を放送している番組の、
薄汚い偽善者ぶりにはうんざりだが、
髙橋尚子のようなパチンコ依存性解説者のような
台本棒読みに真摯に語る侍の田中希美選手は、
果てしなく尊い。

解説の高橋尚子さんから「今までたくさん苦しいことがあり、涙を流したこともある。その経験がどう生きましたか」と問われると「やっぱり去年のオレゴンはむなしくて悲しくて、何の悲しみかわからなかったけど、その悲しみが怒りに変わって、この1年間努力してきて。でも、やっぱり怒りだけじゃなく、自分自身への許しが必要なんだと、この大会で初めて気づくことができた」と振り返った。

 さらに、声を震わせながら「それを気付かせてくれたのはいろんな支えがあったから。私一人じゃここまで来られなかったので、感謝の気持ちでいっぱいです」と目に涙を浮かべ、支えてくれた人たちへの感謝を述べた。

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