正義の味方のホームラン
試合前に、
円陣を作って声出しをする。
連勝しているときなどは、
ムードメイカーが毎日やったりする。
そこには、控えもスタメンもない。
WBCではDeNAの不動の四番である、
牧が声を出していた。
しかし、
原口選手のは全然違う。
ベテランで、年長の彼が、
昨日のプレーありがとうございましたと、
まず帽子を取り一礼するのだ。
それだけでチームはグッとくるし、
笑顔で包まれるところは彼の真摯さゆえだ。
緊張と緩和
もちろん、
彼はそれがよくわかっている。
少し間を置いて「バモス❗️」と叫ぶ。
点が線になり、
線は面になり、
面が球体になる。
この試合、
9回に代打で打席が用意され、
彼が打ったホームランは必然である。
世の中に正義は存在しないし、
正義の味方をすると、ボロボロになってしまう。
上岡龍太郎局長は、
阪神が勝つことは「正義」だと言い切っていた。
巨人に三連勝することは、
優勝の次に果たすべき義務である。
東京ドームでそれを完璧に果たした。
これ以上の正義はない。
阪神は優勝しなくてはならない。
原口選手はそれを完璧に体現している。
歴史的に価値あるホームランだった。
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