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くるりと私の25年
くるりとは、立命館大学の同級生にあたる。
岸田の中高の同級生の荒木という男がいて、
私がたまたま荒木と語学のクラスが同じで
よく遊んでいたから、ほぼ友人ではある。
ファンデリアがリリースされた頃、
立命館大学学生生協にもタワレコにも
CDが並んでいたのを見に行って写真に撮った。
荒木と一緒にIMPホールの楽屋に挨拶がてら
入れてもらったこともある。
やっぱり友だちでも、何でもなかったか。。。
そんなのが、25年前のことだ。
タモリさんやユーミンや是枝監督と、
もう20年くらい仕事している彼らと、
私は同じ大学にいたことを自慢に思うのだ。
私は入らなかったが、
くるりのメンバーが在籍したサークル
“ロックコミューン”の説明会には、
私もバンドメンバーと4人で参加した。
ホワイトボードに新歓ライブの出演バンドが
書かれていたのメンバーが見つけて、
「パン寺」って書いてない?
「ほんまや、ヤバいな!」って大声で笑って
先輩方におまえらは帰れ!と追い出された。
そんな素晴らしい思い出がたくさんある。
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くるりの名曲は「図鑑」にも埋まっている。
私は「ピアノガール」と、「屏風浦」と、
やっぱり「宿はなし」が好きだ。
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そんなくるりが20周年を越え、
25周年を迎えるのだからしみじみ思う事はある。
東日本大震災や、コロナ禍を、
私の想いにくるりは楽曲で呼応してくれた。
安心なぼくらは旅に出ようぜ
思いきり泣いたり笑ったりしようぜ
もう47歳になってしまったが、
ばらの花は素晴らしい曲だ。
もう一曲、
私の人生を支えてくれた曲がある。
コロナ禍で私はいっぺんにいろんなものを
失ってしまった時期がある。
いわゆる正義中毒みたいな時期があって、
相手が会社であろうが、組織であろうが、
理不尽な扱いを受けてたまるかという正義だけで
毎日毎日戦っていた日々がある。
都合良く立ち振る舞えない不器用な人が、
次から次へと病んでいくのを見ているだけで、
私は周りが疲れるくらい悪魔に支配されていた。
だからそのときに聴いた「心のなかの悪魔」は
本当に響いたし、何度も救われた。
気がつかない内に涙が伝うような曲を、
岸田はあの日々に書いていたのだ。
ほんまにすごいな。やっぱり。
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