【薬学部】6年間の全体像~薬学部ってこんな感じ
この記事では「薬学部6年間で何を学ぶの?」「各学年の大変さは?」「6年間で卒業・薬剤師免許を取得できる?」といった疑問におこたえします。
薬学部を目指す方、
薬学部のことを知りたい他学部の方、
改めて全体を俯瞰したい薬学生の方など、
いろいろな方の参考になれば幸いです。
◆薬学部6年間の全体像◆
大学によっても異なりますが、一般的な薬学部の6年間はこんな感じです。
次の項目でも解説しますが、ざっくり言うと…
・1年次
基礎科目や教養科目が多め。
学内実習や実験もあり、他の学部より拘束時間が長めに感じる。
慣れるまでなかなか大変。
・2~3年次
薬理や薬剤など、専門的な内容が増える。
学内実習や実験もある中で覚えることが多く、テスト前が大変。
・4年次
総復習ともいえるCBTとOSCEがある。
受からないと5年次の薬局・病院実習に行けない。
この頃から研究室に配属される(大学にもよる)
・5年次
各2.5か月(11週間)の病院と薬局実習がある。
夏~冬にかけて就職活動が本格化する(人による)
・6年次
卒研発表を頑張る(大学による)
卒業試験対策を頑張る。
国家試験を頑張る。
◆各学年はどんな感じ?◆
この項目では改めて各学年をざっくり解説します。
・1年次
まず1年次です。
基礎科目(化学・生物など)や教養科目(英語・体育など)が多め。
学内実習や実験もあり、他の学部より拘束時間が長めに感じる。
実験後はレポートも課されるので、慣れるまでなかなか大変です。
まだ、高校で習った内容の繰り返しや続きといった感じで何とかなります。
・2~3年次
2~3年次では、
薬理や薬剤など、専門的な内容が増えます。
学内実習や実験もあるので、やはり拘束時間が長く感じます。
初めて耳にする知識をたくさん理解・暗記する必要があり、テスト前が大変です。
できるだけ内容を理解したいところですが、
おそらく全ては難しいので過去問や丸暗記に頼ることになります…
・4年次
4年次では、授業もありますが、
大きなイベントとしてCBTとOSCEがあります。
これは仮免許のような試験で受からないと5年次の薬局・病院実習に行けません。
新しい内容をたくさん習うというより、CBT・OSCEに向けた総復習という学年です。
CBTとOSCEの合格率は96~97%(再試を含めると99%以上)で、ほとんどの人が合格します(うろ覚えの知識でも以外と合格してしまいます)
しかし、ここで頑張らないと結局5~6年次で苦労するのでできるだけ頑張りましょう。
(大学にもよりますが、)4年次あたりから研究室に配属されます
・5年次
5年次では、いよいよ学外実習があります。
病院と薬局で各2.5か月(11週間)、合わせて約半年間が必須です。
週5日間、しっかり実習を行うのでやはり慣れるまで苦労しますが、
進路について具体的に考える良い機会となります。
あわせて、夏~冬にかけて就職活動が本格化する人が多いです。
(人によっては3~4年次など、低学年から進める人もいます)
特に実習と就職活動を並行して進める方はなかなか忙しいです。
・6年次
6年次は、とにかく卒業試験対策・国家試験対策をする学年です。
卒業研究が終了する時期は4月~12月ころと、大学によって大きく異なります。
また、早い人は5年次に終わる就職活動ですが、病院志望の方などは夏~秋頃まで続きます。
大学によっては卒業試験が非常に狭き門で、国家試験以上に厳しいこともあります(6年次に5割以上が卒業延期する大学も…)
◆6年で卒業・薬剤師免許取得できる?◆
ここで
「薬学部って大変なの?6年間で卒業・資格取得できるの?」
と気になった方も多いと思います。
厚労省が公開している、こんな資料があります。
特に注目したいのがこちら。
6年で卒業・薬剤師免許を取得する人は全体の約6割と推計されています。
裏を返すと、4割以上の方はどこかでつまづいています。
ストレートで進級・国試合格するのはなかなか大変ということが分かりますね…
以上を踏まえて私たちからのメッセージです。
◆縦・横のつながりを大切に、興味をもって色々経験しよう!◆
・縦・横のつながりを大切に
過去問なしに学内試験をクリアするのは大変です。
また、大変な時期に友だちと励まし合ったり、助け合うことはとても重要です。
入学直後に限らず、サークル・実習・研究室など、縦・横のつながりをつくる機会は探せばたくさんあります。
コミュニケーション能力は卒業後も役立つので、是非、色々な人と仲良くなってみてください!
・興味を持って色々経験しよう
薬学部の生活では覚えることもやることも多いので、興味を持てないと辛く感じます。
気が乗らない科目や実験も「自分は興味がない」と最初から決めつけず、興味を持てるポイントを探してみましょう!
意外と好きになることも多いです。
◆(宣伝)薬局・Dgsを探す際はファルモを頼ってください◆
最後に宣伝です。
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(2021年9月現在、現役薬学生の方の就職支援は基本的に行っていません)
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