当帰芍薬散と柴胡桂枝湯によるレストレスレッグス症候群の治療【症例報告】
当帰芍薬散と柴胡桂枝湯によるレストレスレッグ症候群の治療【症例報告】
○はじめに
レストレスレッグス症候群(RLS)に対する標準的な治療法はドパミン補充療法ですが、長期間の治療には様々な副作用が伴い、中止すると効果が消失します。
これらの限界を克服するために、鍼灸や漢方への関心が高まっています。
今回約60年続いたRLSに対して、漢方処方を用いて治療に成功した症例を紹介します。
漢方投与後、両側ふくらはぎの感覚症状は劇的にコントロールされ、6ヶ月間再発することはありませんでした。
その結果、約60年間続いていた睡眠障害が劇的に改善されました。
○レストレスレッグス症候群について
・疫学
レストレスレッグス症候群(RLS)は、入眠前に起こる脚の不快な感覚を伴う神経疾患です。
日中に症状は現れず、概日変動を示し夕方に現れるため、睡眠障害により患者のQOLを低下させると言われています。
欧米の報告で有病率は7.2~11.5%です。7.5%が診断基準を満たし、1.48%が中等度から重度の症状を有するとされます。
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