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技術書典で本を出そうと思ったけど挫折した話

こんにちは、エンジニアの加藤(@tomo_k09)です!
PharmaXでは、バックエンドの開発や薬剤師免許を持っているという強みを活かして現場の薬剤師さんと協力して薬局オペレーションの改善などをやっています!


個人的な話で恐縮なのですが、実は技術書典14で本を出版しようとしていたのですが、けっきょく途中で挫折してしまいました。。。

そこでこの記事では、これから技術書典に本を出そうと思っている方たちへ向けて、技術書の書き方や本を出せなかった反省から得た知見を共有できればと思います。

では本題へ!


技術書典で本を出そうと思ったきっかけ

PharmaXのエンジニアチームには、「技術で技術を呼べ」というバリューがあります。このバリューは外部に智識を発信することで、自分たちに智識は返ってきて、智は創発されていくという意味です。

こういったバリューがあるため、PharmaXのエンジニアメンバーは外部発信にとても力を入れていて、その一環として同僚の@enzerubankと「技術書典で本を出そうぜ!!」という話になったわけです。

僕自身、今までにけっこうブログを書いているので、「本を書くのなんて、余裕っしょ!!ワラ」と思っていたのですが、完全にそれは勘違いだぞと過去に戻れるのであれば伝えてあげたい。。。


技術書典で本を出すまでの流れ

技術書典で本を出すまでの流れは以下の通りです。

ステップ1:参加申し込みをする

まず技術書典の公式ページで申し込みをします。申し込み期間が決まっているので、公式Twitterをフォローしておくと、申し込みのタイミングを逃しにくくなると思います。


ステップ2:テーマを決める

申し込みが終わったらテーマを決めましょう。
反省点として後述しますが、自分がある程度自信を持って書けることをテーマにしないとかなり執筆が苦しくなります。


技術書典で何か本を出してみたいけど、テーマはまだ決まっていない場合は、技術書典のホームページを眺めていると「ああ、こういうテーマだったら書けそうだな」という参考になるので、まずはホームページ上に載っている本を見てみるのがおすすめです。

https://techbookfest.org/


ステップ3:執筆環境を構築する

テーマが決まったら執筆環境を構築します。執筆ツールとしては、Re:VIEWが有名なようです。

私は技術サークルのTechboosterさんが公開しているRe:VIEWの執筆用テンプレートが良さそうだったので、それを使って執筆をしました。READMEがとても丁寧に書いてあるので、技術書を書いたことがない人でも使いやすいと思います。


ステップ4:執筆する

執筆環境の構築が終わったら、ひたすら執筆します。

とても時間がかかるので、ちゃんとスケジュールを引いて執筆しましょう。ちなみに私は『はじめに』を執筆したところでドロップアウトしました(脱落するの早すぎ)


ステップ5:表紙を作成する

ここからのステップは私にとって未知の領域ですが、技術書典で本を出すことが今後あった時ように何をやれば良いのかメモとして書いておきます。

表紙を作成するをステップ5としているが、自分で表紙を作らない場合はテーマが決まった時点で表紙の作成をココナラなどで依頼しておいた方が良さそうです。


自分で表紙も作りたいという場合は、以下の記事が参考になりそうです。


ステップ6:レビューをしてもらう

書いた本はちゃんとレビューしてもらいましょう。

自分が書いているテーマに関することに対する知見がある人にレビューしてもらうのがベストかと思いますが、なかなかそういう人はいないと思うので少なくとも文章の校正くらいはしてもらった方が良さそうです。

ステップ7:審査を受ける

Re:VIEWに原稿を出力する機能があるので、書き終わったら出力して審査をしてもらいます。

審査には数日かかるらしいので、時間に余裕を持って審査に出しましょう。


技術書典で本を出せなかったことに対する反省点

最後に今回の反省点について書いておきます。

いくつか反省点はあるのですが、1番の反省点は「自分が詳しいことを書くべし」ということです。


私が書こうとしていたテーマは『個人開発者のためのRender入門」でした。
理由は、趣味の個人開発でRenderを使っていたからです。


「Renderならそこそこ使っているし、本を書く過程でさらにRenderについて詳しくなれたら一石二鳥じゃん」と当時は思っていたのですが、この判断がが完全に間違いでした。


これの何がダメかというと、Renderについて調べながら執筆することになるからです。せめてアウトラインくらいはスラスラ書けるレベルで知識がないと、調べる時間が長くなりすぎてかなりしんどいことになります。


「Renderならそこそこ使っているし、本を書く過程でさらにRenderについて詳しくなれたら一石二鳥じゃん」という安易な考えでテーマを決めてしまいましたが、執筆と勉強をごっちゃにしては絶対にいけないなと思いました。

「他の人に比べたら、この分野はかなり詳しいです」と言えるレベルのテーマについて書くことを強くおすすめします。

たとえば、私は個人開発が趣味でずっとやっているので、「ゼロから始める個人開発」のようなテーマであれば、もっとスラスラ書けたのではないかと思いました。


終わりに

PharmaXの採用情報について、こちらで随時更新しております。
もし少しでも興味をお持ちいただけ方がいらしたら、ぜひカジュアルにお話ししましょう!


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